異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

合流 2

「さて君の血を吸い尽くし、そこにいる吸血兵士一号と同じにしてあげるよ」


 一歩ずつ吸血鬼は食いに刺されていて身動きの取れないサポートマンの肉体へとよっていく。 吸血鬼が喋っていても、サポートマンは杭を刺されたことにより気絶していたのか反応がなかった。


「おいおい。まさかこの程度の串刺しで気を失っているのか?全く軟弱なやつだ。まぁそれも今に変わって我が兵士となり、この吸血鬼の手足となれることを誇りに思うがいい」


 吸血鬼はサポートマンの肉体のもとまでたどり着き、肩に噛み付こうとする。
 その時、サポートマンの片腕が動き出し、吸血鬼の出した異能力、杭を手で握りしめる。


「なんだ意識があったのか。しかしもう遅い。お前は我が吸血兵士となるのだ」


 肩にまで到達する直前でサポートマンは言う。


「果たしてそれはどうかな?」


 吸血鬼の出した杭が光り出し、地面からさらに伸び始めてサポートマンの近くにいた吸血鬼に刺さる。


「かっ!貴様これを狙って・・・」


「はぁっ!はぁっ!やっと、やっと一撃届いた」


 サポートマンは吸血鬼に一矢報いることがやっとできた。


「舐めるなよ。この程度でこの吸血鬼がくたばるかよ!ましてや自分の異能力でな」


 吸血鬼は杭が刺さっているにもかかわらずサポートマンの肩に牙を食い込ませ血を吸い始める。


「ぐっおっあ!」


「カァァァァァァァァァァ!」


 凄い勢いでサポートマンの血を吸う吸血鬼。


「こんな、こんなことでまだ死ぬわけには。いかないんだよ!」


 サポートマンは最後の力を振り絞って異能力を発動する。
 吸血鬼に刺さる杭が2、3本増える。


「ぐっ!なんの!これしきぃぃぃぃぃ」


 スゥゥゥゥゥゥ!
 吸血鬼は刺さっている杭に構わずサポートマンの血を吸い続ける。


「あ、ああ、あ、ああ」


 サポートマンもやがて限界がきたのか、杭を握っていた手が地面へと向き、サポートマンの身体から生気が失われていく。


「これで終わりだぁぁぁぁぁ!私の吸血兵士へと変化しろ!」


 スゥゥゥゥゥゥ!


 サポートマンは完全に意識がなくなる直前、理人との約束を守れないでいて申し訳なく思っていた。


(すまない鏡。あんな嘘をついて。もしこいつに操られた私が相手になれば遠慮なく消滅させてくれ。完全にこの世から消し去ってくれることを祈っている・・・ぜ)


 そこでサポートマンの意識は無くなり、息をひきとる。
 そしてゲンと同じようりょうで身体をむくっ!と起き上がる。


「さてこれで吸血兵士は2人目だな。順調ではないがこのまま増やしていき、私はやつに、ダーランマに反乱を起こす!」


 そう吸血鬼が決意していた頃理人たちは・・・。



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