異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

新たなる理人の決意

カルナクがヴラドリオを背負ってガイアラン皇国に向かっている現在、カルナクに皇国まで送られた理人達は皇国に入る前のところでカルナクを待っていた。気絶していた理人もカルナクがヴラドリオを助けに行った数分後に目を覚ました。


「ここは、、、。俺は確かヴラドリオに負けて」


「そうだよ。お前はヴラドリオさんに負けたんだよ鏡。私、君には期待していたんだけどな。確かに私はやらない方がいいと言ったけど多少の勝算があるだろうからこそ私はヴラドリオさんとの決闘の立会い人もやった。だけど結果は何?あまりにも酷い結果だよね。ただ目立ちたいが為だけに君は他人に迷惑をかけたんだ。これからは流石に自重してよね」


 理人は実里の説教にうなずくことと反省することしかできなかった。


「自重するよ。これからは地道にやっていく。目立つのにやはり近道なんてないんだな。能力を身につけたからといって急に強くなるわけでもなかった。なのに俺は調子にのってヴラドリオに決闘を挑み、そして無様に敗北した。流石の俺も今回のことで学んだよ。やっぱり人は簡単に変わることなんて出来ないんだな。ていうかなんで俺がギルドでの目立ち度を上げるためにヴラドリオに挑んだのをなんでミノが知ってるの?俺いったけ?」


 理人は今となってはどうでもいいことだが実里に聞いた。


「多分聞いたはずだけど。まぁ聞いてなくてあっていたから鏡は想像のつきやすい人間て話だよ。さて多分そろそろカルナク戻って狗流頃だろうし、まっていようか」


 理人はあんなくだらない決闘の立会い人を無理やりさせた挙句しかも無様なところしか見せていないから実里とカルナクはてっきり見捨てられているものだと考えていたが、実里の態度はぜんぜん変わっていなかった。


「なんで幻滅したなら俺と一緒にいるんだ?俺は今回のことで改心したとは言ったがまた同じ過ちを繰り返すかもしれないぞ。それでも見捨てないでいてくれるのか?」


「誰にだって間違いはあるよ。それに君から言ったんだよ私と共に行動したいって。なら一緒に行動するし君を別にどうとも思わない。まぁどうとも思わないっていうのは嘘だけどね。流石に本気で幻滅はしているよ。だからこれから私にかっこいいところ見せてよ。それが男ってもんでしょ」


 理人は実里からそれを聞いて涙を流していた。こんな自分に呆れながらも見捨てないでいてくれた実里に感動して心から感心し、自分の今までの行動も恥ずかしくなっていた。


(これから俺は変わる。まずはガイアラン皇国で名を上げるため、王の命令をしっかりこなす。そして困っている人を助ける。そうすれば俺はきっと変われるはずだ。ここから俺は変わるんだ。)

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