異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

残っていた切り裂き魔

一方、ナハトのいなくなった切り裂き魔たちはナハトが死んだことをベルナから聞き、しばらく活動を休止していた。ナハトが死んだことは関係あるのかないのかはわからないが切り裂き魔たちは行動をうつす気にはなれなかった。ただ1人を除いて。


「全く。ナハトのやつ何勝手に死んでやがるのよ。これじゃああたしが死にに行かせたみたいじゃない」


 1人だけ切り裂き5人衆のメンバー、アンラは怒っていた。何故ならアンラがナハトに1人拠点に持ってくるまで拠点には入れないと言って追い出したからである。


「クソ。ベルナのやつも知っているなら助けて持ち帰ってくればよかったのよったく」


「それは無責任だな。自分で追い出して置いて俺に迎えに行けなどと」


 独り言をつぶやいていたアンらのところにベルナが現れた。


「なんだベルナか。何かあたしによう?」


「本当ならオレはお前とは喋りたくないんだ。同じ切り裂き魔仲間でも俺はお前が一番嫌いなんだからな。そんで用って言うのはね」


 そう言った時、ベルナはアンラに向かってナイフを投げていた。アンラはギリギリ気づき、顔に少しかすめるだけで済んだ。


「!ベルナいきなりなんのつもり!」


「なんのつもりと言われてもな。俺は掃除しにきたんだ。切り裂き魔内の不要人物をね」


 ベルナは続けてナイフを投げてきた。2度目のナイフをアンラは自分が持っていたナイフでそれをはじいた。


「そっちがその気なら私だってやってあげるわよ。死んでも後悔しないでよ、、、ね!」


 アンラは体に装備していたナイフを投げた。切り裂き魔は基本何本かナイフを常に装備している。


「ふん!お前の攻撃などきかんよ。お前の能力は傷口がつけられるとめんどくさいからな」


 アンラの能力は傷口からの出血をひどくし体内の血を減らす能力だった。


「たしかに私の能力は傷口さえなければ大したことないわ。でも私がなんの対策もしていないと思う?私は密かに切り裂き魔内の誰かを殺そうとしていたのよ。ベルナかナハトのどちらかをね!」


 アンラは言った後、ナイフを6本指の間に挟み投げてきた。ベルナはそんなもん聞かんと言った風に6本のナイフを弾いた。しかし前を見ると、アンラはすでにいなかった。


「どこを見ているの?後ろよ」


 ベルナは後ろを向く前に、アンラは背中に切り傷を入れた。しまったと思いながら後ろにいたアンラと距離を置いたが傷口さえつけてしまえばアンラの勝ちは確定していた


「チェックメイトよ!」


 指でパンっと合図を出した。その瞬間、ベルナの背中から大量の血が出て、ベルナは仰向けに倒れた。


「全く。私に逆らうからこうなるのよ。しかし案外楽にできたわね。これならもっとはやくベルナを始末しておけばよかったわ」


 そう言ってアンラはベルナによっていった。次の瞬間アンラは自分に何が起こっているのかわからなかった。

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