異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

プルプレの恐るべき異能力

「さぁいくよお前たち!」


 プルプレはそう言って5人ほど下っ端をヴラドリオに向けて放った。5人は一斉に襲いかかった。


「5人同時なら1人くらいの攻撃は受けるだろ!やっちまいな!」


 ヴラドリオはため息をつきながら


「はぁ~。舐められたものだな私も。お前は肉体が可弱いんじゃなくて考えが可弱いんじゃないかね~」


 プルプレは意味のわからないことを言っているだけだなと思い、無視した。


「この程度の人数は能力を使わずとも普通にさばけるわ!」


 横に5列に並んで輪っかのような形で囲んで一斉攻撃した奴らをヴラドリオはまず5人のうちの右端の1人を薙刀槍でひと突きした。次にその横にいたやつを薙ぎ払って後ろに飛ばし、3人目は薙刀槍を振り上げ両断、4人目は斜めに体を両断、最後の5人目は腹を殴った後、ひじを思いっきり背後から背中にうち地面に打ち付けた後、薙刀槍でひと突きした。
 5人のうち4人はあっという間ににやられ、2人目に飛ばされた下っ端は森の木に打ち付けられ気絶していた。


「そんな私の下っ端たちがあっという間に、、、。よくもやってくれたわね」


 プルプレは当然怒っていた。


「あなたには特別に見せてあげる私の能力、そしてひれ伏すがいいわ!」


 プルプレは腰に装備していたナイフを構えた。


「さっさときな。私は早くすませたいんだ」


「言ったわね。ではすぐにあなたの場所まで行ってあげるわよ」


 ヴラドリオが手をくいくいっとやり挑発したがその瞬時にプルプレはヴラドリオの横にいた。


「では指一本いただくわね」


 スパ!ヴラドリオはプルプレに何を言われたのかわからなかった。ただ自分の左手を見ると小指がなくなっていた。


「くっ!一体何が。貴様がなぜ既に私の横にいるんだ」


「しゃべってる余裕なんて今になくなるわ」


 そう言った後、またプルプレは見えなくなりヴラドリオの体を切り刻んだ。


「くっ!小賢しいんだよ!」


 ヴラドリオはそう言った後自分の周りに杭をはやした。プルプレは瞬時に後ろへと後退した。


「はぁはぁ、ぐふぉ」


 ヴラドリオは膝からがくりと倒れ、腕を前にして仰向けに倒れないように腕で支えた。


「どう?もう喋る余裕もないでしょう?出血もひどいだろうし。今楽にしてあげるわ」


「はぁはぁ。舐めるなよ。このクソコソ泥やろうが!」


 ヴラドリオはふらふらになりながらも立ち上がった。


「そんな状態で何ができる!お前たちここは任せて逃げたやつをおいな!」


 下っ端の1人がカルナクたちを追いかけようとした。しかしその下っ端はヴラドリオの後ろに行った瞬間、地面から生えた杭に刺され串刺しになっていた。


「ここは、、、通さん!」







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