異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

ヴラドリオVS理人

今日はヴラドリオVS理人の戦いの日である。立会い人を受けた実里、そして昔バーラッシュ家に使え、理人を殺しそうになったら止めに行く仲裁役として、実里とカルナクはガイアラーの森へ行く支度をしていた。


「あれ?カルナクも行くの?」


「ああ。病み上がりだがあの二人の決闘は見届けなければ。それにヴラドリオがやりすぎるかもしれないからな。それだけは何とかしても止めないと」


 実里は何で決闘相手のヴラドリオがやりすぎたらカルナクが困るのかを不思議に思ったので聞いてみることにした。


「ヴラドリオがやりすぎたらカルナクに何か不都合なことでもあるの?そんなに仲良かったけ鏡と」


 カルナクは少し反応に困った。自分の為ではなく本当は実りの為に理人に死んでもらっては困る為である。だが記憶のない実里に言っても多分分かってもらえないのでどう答えたらいいか困っていた。ちなみに理人、チリン、実里が異世界人ということはレジスタンス全員が知っていることである。


 「まぁそんなところさ。とりあえず準備が出来たらガイアラーの森に向かおうか。多分鏡には今日迎えに来る余裕なんてないと思うからな」


 カルナク達は準備が出来次第ガイアラーの森へと向かうことした。






 その頃決闘を申し込んだ理人はまだ屋敷にいた。


「昨日はカルナクは結局決闘をやめさせることは出来なかったと言っていたしな。しかし、なんか後から言ってたな。もしも負けると思ったらすぐさま降参しろとか。まぁやめる気はもとからないが。さてと俺もそろそろ向かうか」


 理人はあまりカルナクの忠告を聞くきがなかった。とりあえず決闘の準備をし、ガイアラーの森へと向かった。






 そして決闘を受けたヴラドリオもまだやっかいになっている宿にいた。


「さて武器はどうしようか、、、剣でもいいし、薙刀でもいいがふむ迷うな」


 当日になって武器選びに迷っていた。ヴラドリオは最近剣にはまっていたが、基本的な武器は薙刀のような槍を使っていた。


「剣でも勝てると思うが今回は薙刀槍で行くかな」


 結局薙刀槍に決め、装備した後にその他のものを準備しガイアラーの森に向かった。






 やがてしばらくすると一番最初に皇国から出てガイアラーの森についたのはカルナクと実里だった。その後にヴラドリオが到着し、最後に理人が来た。


「決闘を申し込んだやつが一番最後とはいい度胸じゃないか」


「主役は最後に到着するって決まってんだろ。そんじゃ少し奥まで行って広い場所でやろうか」


 何で遅れたやつが仕切るんだとその場にいた3人は思ったが、めんどくさかったのでつっ込まないでいた。
 4人はしばらく森の中を歩き、いい感じの広さのあるガイアラーの森の真ん中らへんまで来ていた。


「ここならば邪魔は入るまい。さてやりあおうか」


 ヴラドリオは薙刀槍を構えた。それに続き理人も剣を構えて、立会人が決闘開始の合図を出すまで待った


「ではここでヴラドリオ・バーラッシュと鏡理人による決闘を行う。敗北条件は双方のどちらかが負けを認めるまでとする。では始め!」


 今ヴラドリオVS理人の決闘が始まる


 


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