異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

ヴラドリオ・バーラッシュ

「最近になってこのギルドに入ってきてくれた人がいるんですよ。その人のおかげで今ギルドはギリギリ経営ができてるんですよ。報酬金もほとんどこちらへ回してくださるので本当に助かっているんですよ」


 受付嬢の人は嬉しそうに言って自慢していたので理人は少し気になりその人の名前を聞いた。


「え?その人の名前ですか。名前はヴラドリオ・バーラッシュです。ヴラドリオさんは自分のことをヴラドかバーラッシュと気軽に読んでくれっとおっしゃってますよ。会いたいなら多分もう少しすればくると思うのでギルド内で待ちますか?」


 理人はヴラドリオに興味があるのか少し待つことにした。ヴラドリオが来る前にガイがギルドに来た。


「お!鏡じゃんか。昨日ぶりだな、ゆっくり休めたか?」


「そんな休めたと思うかよ。まぁ少しくらいは休めたけどな。でガイはギルドに何しに来たんだよ?」


 ガイは笑いながら


「おかしなこと聞くもんだな。ギルドに依頼受けに来たに決まってるじゃないか。ここでグータラしてるぐらいなら家で普通に休んでるよ。でも俺はやっぱり休みすぎるのは嫌だしな。適度に体は動かしたいんだよ。鏡も一緒にどうだい?」


 ガイは理人を誘ったが隣を見ると実里がいた為、少し気を使い始めた。


「あ〜。悪かったなミノもいたんだな。すまん気づかななんだ。やっぱり一人で依頼受けることにするよ。ほんじゃ」


 そう言ってガイは受付まで行き、適当な依頼を受けて、ギルドから出て行った。そしてガイが出て行ってからしばらく待つと、黒いコートを着た渋い顔で金髪のおじさんがギルドに訪れた。


「今日も依頼を受けに来た。私に程よい依頼はないかな受付嬢殿」


 そう言って金髪のおじさんは受付嬢の方へと向かった。受付嬢は一旦そこでその金髪のおじさんを待たせて、理人を呼んだ。


「鏡さん。この人がヴラドリオ・バーラッシュさんですよ。」


 受付嬢はヴラドを理人に紹介した


「あなたが受付嬢から聞いたヴラドリオだね。俺は鏡理人だ。よろしく」


 ヴラドリオに理人は自己紹介をして握手しようとしたが、ヴラドリオは理人を無視した。


「おい!人が挨拶してるのに無視とはいい度胸してるじゃないか!」


「ああ。すまないね、弱い人に興味はないから。えーと私はヴラドリオだ。よろしく」


 適当に挨拶を返したヴラドリオに理人は怒っていた。


「あんたの実力を見てみたいと思っていたんだ。あんたに1対1の決闘を申し込む!」


「やめときなさい鏡!この人雰囲気的にもかなり強そうだよ!」


 ヴラドリオは独特なオーラを放っていた。多くの戦場をくぐり抜けて来たような強者のようなオーラを持っていた。それを感じた実里は理人に決闘はやめておけと言ったが、時すでに遅しだった。


「ほう。この私に挑むか。いいだろう受けてやる。いつどこで勝負する?」


「勝負は明日の朝、場所はガイアラーの森、立会人はこのミノがする。ルールは特になし。どちらかが敗北を認めるまでだ!」


ヴラドリオは「心得た」と言って、勝負を受け、今日はとりあえず、依頼を受けに向かった。
 理人は明日のためにはやめに宿へと向かうことにし、実里を宿に送る為、まず実里の宿へと向かった。



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