異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

マーキングin切り裂き魔

「なんだまだこんなところにいたのか。作戦はどうしたんだ?」


 アルダスたちと合流したイナハルは聞いた。理人はイナハルと一緒にアルダスたちの拠点まで来た。
 そこには実里も一緒にいたので理人は驚いていた。


「どうしたんだよミノ。お前俺らより先に行って秋月取り返しに行ったんじゃないのかよ?で秋月はどこにいるんだ?ここにいるってことは一緒にいるんだろう」


 理人は実里に聞いた。実里は申し訳なさそうに


「すまない。実は、、、」


「いやいいわぁ。その事は私が話すわ」


 ダーラスが実里の言葉を遮り、実里に変わってダーラスが説明し始めた。


「まず切り裂き魔についてだが私が撃退したわ。倒せなかったのはやつが能力にかかっていた秋月を狙ったからよ。それを庇って後ろを見たら秋月はいなくて、前を向いたら切り裂き魔のやつが逃げていたわ。まずここまで理解はできたかしら?」


 ダーラスは切り裂き魔の撃退までをイナハルと理人に説明した。2人はそこまでは理解したと頷き、ダーラスは次の話を始めた。


「次に秋月の話をするけど、私が後ろを向いたらいなかったからもう拠点に戻ったものだと思って私も拠点に向かったの。で向かう途中でこの子、ミノが道端で大怪我で倒れていたの。私がそれを拾ってきて治療して今は大丈夫な状態よこの子は。でも秋月は別の切り裂き魔によってさらわれてしまったわ。以上が今の現状よ。だからイナハル、あなたがこちらについてからこれからどうするか考えようと思っていたの」


 イナハルはダーラスから現状を聞いて最悪だなと思っていた。切り裂き魔は逃すは、囮に使った子まで別の切り裂き魔にさらわれてしまうはでこれからどうするかを考えていた。
 ダーラスはそこで口を開いた。


「イナハルから案がないなら私から出すわね。私は戦った切り裂き魔に杖の隠し刃物を腕に突きつけたのだけれど、その時にある仕込みをしておいたの」


 拠点に集まっていた理人、アルダス、イナハル、実里はダーラスの話を真剣に聞いていた。
 イナハルはダーラスに聞いた。


「でその仕込みとは何だ?刃物に毒でもぬっておいたのか?」


 ダーラスは首を振り、誇らしげに言った。


「私最近敵の位置を把握できるの魔法を取得してね。その魔法の効果を刃物につけておいて、やつを刺したからあの切り裂き魔の居場所なら分かるわ」


 ダーラスがそういうとアルダスは


「お手柄じゃないかダーラス。いやぁ知将の位は伊達じゃないな」


とダーラスを褒めた。ダーラスはありがとうと言い、イナハルたちに次にやることを聞いた。


「この切り裂き魔を仕留めるかい?先に。それにやつの居場所に秋月のことをさらった仲間もいるかもしれないしね」


 4人はもう言わなくても次にやることを決めていた。そう4人はその場所を目指すことにした。



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