異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

3度目の切り裂き魔

イナハルと理人が戦闘している間に、チリンたちはもう復興された商店街目前だった。


「もうそろそろ目的地に着くが心の準備はいいか秋月チリンよ」


 アルダスはチリンに気持ちの整理はついているか聞いた。


「とっくのまに覚悟なんて出来てます。でも少し心残りがあるのでこの伝言をもしも私が死んだ場合はある人に言ってもらえませんか?」


 チリンはアルダスに言った。アルダスは納得したが伝言とか覚えるのは苦手ですぐに忘れてしまったりするのでダーラスに任せた。


「、、、わかったわ。でもこれはもしもあなたが死んだ場合よね?」


 ダーラスはチリンに確認した。


「はい。死ぬ気はありませんが噂の切り裂き魔ですから何があるかわからないので。もちろん闘将さん達のことは信頼してますよ。それに私も少しは武器を扱えるようになりましたから多分大丈夫だとは思いますがね」


 チリンはダーラスとアルダスにそう言った。そして作戦を決行する時がきて、アルダスとダーラスは配置につき、チリンは復興された商店街を歩いていた。


「るんる〜ん。ああ誰も歩いてないところを1人で歩いてはいかいするなんて楽しいな〜」


 チリンは楽しそうに商店街を歩いている演技をしていた。今のチリンの服装はキラキラした服を着て、以前2人の被害者がおそわれた時と同じような状態だった。


「ふ〜んふん。やっぱり夜は最高‼︎ふぅ〜」


 何故かめちゃめちゃテンションをあげてスキップしているチリンだった。
 そうしてしばらく歩いているうちに目的の人が現れた。


「キレイナオンナ。オレオマエカル。オトナシクツカマレ」


 切り裂き魔はかなり片言だった。


 (現れたな。とりあえず入り口まで逃げなきゃ‼︎)


 チリンは振り返って歩いて着た方向をダッシュで駆け出した。だがそんな簡単に切り裂き魔は逃がしてくれず、後ろを向いた瞬間、足になにかを巻き付けられた。


「なによこれ‼︎こんな時に限ってなんで足に糸が巻きついているのよ‼︎」


チリンは座り込んで一生懸命ほどこうとしたがその間に切り裂き魔はチリンの元まで来ていた。


「コレオレノノウリョク。ジゼンニシカケテオイタ。キヅカナイオマエガマヌケナダケ。ツイテキテモラウゾ」


 片言で喋る切り裂き魔はチリンを捕まえようとした。その時ナイスなタイミングで奴が助っ人に来た。


「氷よ‼︎氷柱となって敵を撃たん‼︎アイスブラスト‼︎」


 切り裂き魔にでかい氷の氷柱が放たれた。切り裂き魔は危険を察知し、後ろに下がってそれを避けた。


「大丈夫か秋月‼︎」


 駆けつけたのはダーラスだった。


「チショウカ。ミツカッタナラシカタナイ。オマエニハシンデモラウ」


 そう言って切り裂き魔は武器を構えた。


「秋月‼︎その糸ほどいたら逃げなさいよ‼︎私がこいつと戦うのに邪魔だからね」


 チリンはわかりましたと言って絡みついた糸をほどくのに集中した。


「さ〜て。切り裂き魔ちゃんあなたは私をどう楽しませてくれるかしら。うふふ」


 妖艶な笑みをうかべながらダーラスは切り裂き魔との戦闘に入った。





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