異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

異能力とコスト、チリンについて

「これが私の能力だ‼︎」


 そう言ってガイリは手を前にかざし、何もないところから巨大な岩を出した。


「これが今からお前たちに教える異能力というものだ」


 説明しながらガイリはその巨大な岩を森にあった木に適当にぶつけた。


「まぁ今は俺のやつを見せただけだ。異能力は魔法とは異なるもので魔法は選ばれた人にしか使えぬが、異能力は人それぞれが持っている能力でその人によって異なる」


 ガイリの説明に理人は口を挟んだ。


「魔法と異能力は何が違うんだ?」


 ガイリはため息をついて


「今説明するから待てよ。全くせっかちだな」


 と理人に言うと説明を続けた。


「まず違いは消費するものだな。魔法はマジックポイント、通称MPを使う。しかし異能力はコストを払って使用しなければならない」


 ガイリはそこで一度説明をやめて理人たちが何か質問してくるのを待った。そしてガイが口を開いた。


「コストとはなんですか?」


とガイはガイリに聞いた。


「ガイいい質問だ。コストも異能力と同じでその人によって異なる。例えば私の岩を操る力だが、コストは発動した場合必ず何かにぶつけること。それがコストだ。」


 ガイリは説明し、ガイはもう一つ質問した。


「使うのには条件とかないのですか?」


 「ガイ、君はいい質問ばかりするね。そう発動条件だがただイメージすればいい。だがそれでは誰もが最初から普通に使えるようになってしまう。だから鑑定士に診てもらうんだ。自分の異能力、コストそしてどう修行すればうまく使えるようになるかを」


 ガイリはガイたちにそう言ってある場所へ移動しようとした。ガイリは自分が動けば2人ともついてくるだろうと思って歩き始めたが2人ともついてきていなかった。


「おい。なんで私についてこないんだ。今話した通り鑑定士のところに行くぞ」


 理人たちは鑑定士がどこにいるか知らないのでガイリに聞いた。


「鑑定士って言ったってどこにいるんだよ。皇国にはいないだろ?」


 ガイリはまたため息をついて


「全く君はダメだな鏡君。全部言わせるのかい。皇国にはちゃんと鑑定士の人はいるよ。ただあまり顔を出さないからそんなに有名でもないけどね」


 なぜか理人はダメだしされあまり納得行かなかったがガイリがついて来いと言うのだからついていけばもういいだろうとガイリの言葉通りついてくことにした。尚ガイは普通についていこうとしたらしいが理人が動くのを待っていたので動かなかったとガイはガイリに言い訳していた。






 その頃、チリンはアルダスに捕まり城まで連行されて、地下の牢屋に捕らえられていた。


「なんで私がこんな目に、、、まぁでも他人を巻き込むよりかはいいかな」


 捕まって最初は憤っていたが徐々にチリンは落ち着いていた。そこにガイアラン王が訪れた。


「そなたが秋月チリンか。よはそなたにしか頼めぬ願いがある。我が皇国の問題解決の為に協力してはもらえぬか?」





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