異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

アルダスとバウラム

 ガイは理人のことを突き飛ばした奴を殴ろうとしていた。だがそいつは軽くガイのパンチをいなし、逆にガイの足を引っ掛け転ばしていた。
 そして、転ばせた後、肘で腹に一撃入れてガイを気絶させていた。


「ガイ‼︎大丈夫か⁉︎」


 理人はガイに聞いたが、気絶しているため反応はなく、ガイを気絶させた男は


「早くそいつを連れて失せな。弱い奴に興味はない」


 そう言い男は受付嬢を口説くところに戻った。


「バウラム様‼︎ギルドで問題を起こすのはやめてください」


 口説かれていた受付嬢は言い、バウラムと呼ばれた男は


「分かりましたよ。今回は出直しますが今度またきますね〜」


 そう言いバウラムはギルドに出ようとした時、理人の横をすれ違った時


「俺にリベンジしたかったら、アルダスに聞いてみな。そうすればアルダスは喋ってくれるだろうからさ。」


 そう言い残し、バウラムはギルドを去った。
 バウラムがギルドを去った後、受付嬢の人がバウラムについて説明してくれた


「あの人はアルム一族の人で闘将候補の方です。」


 理人は


「闘将はアルダスではないのか?アルム一族ってなんだ?」


 「アルム一族は由緒正しい家柄で代々闘将を出している武力に秀でた人たちです。アルダス様は確かに闘将の座についていますがまだ確定したわけではありません。バウラム様は今まで何度もアルダス様と争ってきましたが全て負けております。その度に何度も修行の旅に出かけており何度もアルダス様と戦っております。」


 受付嬢は理人にバウラムとアルダス、アルム一族について説明している間にガイは気絶した状態から目を覚ましていた


「鏡‼︎大丈夫か?クソあいつはどこにいきやがった‼︎」


 ガイは起き上がってギルド内を見渡したがすでにバウラムはギルドを出た後だった


「クソあんな奴に遅れをとるとは俺もまだまだ修行不足だな、、、、」


 ガイはそう言ったとき、理人が


「バウラムについてだがリベンジしたければアルダスに聞けとあいつは言っていた」


 理人はガイにそう言い、ガイは


「なら今から王城に行って闘将アルダス様に面会しに行こう‼︎」


と理人に行ったが、理人は


「いや今日はスライム狩りでもうクタクタだから明日王城に行ってアルダスに会いに行こうぜ」


理人はガイに言い、疲れていたのはたしかなのでガイもそれに納得して、スライム狩りの報告をし、今日はパーティを解散した。






 その頃、バウラムはアルム一族の屋敷に戻り、アルダスと話していた。


「今度こそお前を闘将の座から落としてやるぜアルダス‼︎」


バウラムはアルダスに向けて言い、アルダスはため息をつきながら


「まだやるのかよ?そろそろ諦めたらどうなんだ?」


 とバウラムに言ったが、逆にバウラムは


「受けるのが嫌なら俺に闘将の座をくれよ」


とアルダスに言った。アルダスはそれを聞くと
「すまないがこれだけは譲れないな。だから勝負をするなら受けてやる。でいつやるんだ?」


アルダスはバウラムに言い、そこでバウラムは
「今回はいつもと変えてみないか?3対3でやるとかさ」


バウラムがそう言った時、アルダスが


「3対3だとぅ?」 


と聞いた。


「そうだ。今回はチームのやつをいかに活かせるかと力比べで勝負ってことでどうだ?」


とバウラムは言い、アルダスは興味深そうに


「いつもとは勝手が違って良いかもな。良かろう今回はそれで行こう。」


とアルダスが納得した時、バウラムは


「アルダスのメンバーは俺が決めても良いかい?実はギルドでコテンパンにしてきた奴がいるんだがそいつの成長ぶりを少しみてみたいから、アルダスそいつら鍛えたげて一週間後に勝負でどうだ?」


バウラムはアルダスに言い、アルダスはこれを了解した。これがまだ理人たちだったことをまだ本人たちは知らないのであった、、、、

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