異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

異世界召喚

 ある異世界で1人の少年が逃げていた。目立ちたがりな彼だが今は状況がわからず逃げるしかなかった。


 「いたぞ!追えーー」


 兵隊が走りながら追いかけている。


 「もうこんなところまで来やがったか、ここに来てから何もいいことが起こってない、、、。俺はあの人に追いつく為に色々仕込んでいたって言うのに。」


 少年は叫んでいた。冒険感覚で森をさまよっていると兵隊に見つかり追いかけられていた。


「とりあえず今は隠れられる場所を探さないと、、、。何で俺がこんなめにあわなくちゃいけないんだ。こんな事は想定外だよ、、、。」


 少年はここに来るまでのことを思い出していた。






 「今日は何してみんなに何を楽しませようかなー。」


 少年がいた。名前は鏡理人かがみりひとという。
 この少年はとにかく目立ちたがりやで、更には人よりも人一倍目立ちたがりやで、周りに合わせないことが多く、衝突することが多くて友達がなかなかできない性格であった。


「みんな俺がいろんなことしたりすると張り合ってくれたりするし、驚いてもくれたりするし、いいとこに恵まれて本当に良かったぜ」


 彼は小さな島、北西島にある北島川学園に通っていた。
 そこで彼は毎日いろんな催しを行い人を楽しませたいと考えながら楽しく通学路を通っていた。


「げ!また鏡がなんかロクでもないこと考えてやがるどうしよう」


  通学路で歩いてる人は言った。


「あいつの考えることは最初はいいんだけど負けたりするとすごく張り合うところがなければいいんだけどな」


 鏡理人と呼ばれる生徒はこの学園では彼はある意味有名だ。
 そんなに目立つ格好、容姿ではなく何処にでもいる平凡の塊のような少年。服装も普通、髪型も普通、そして趣味なども普通。
 ただ行動だけはやたら目立とうとしている少年である。
 自分で催したイベントだが自分が納得がいくまでやることで有名だ。 
  だから他の人たちは最終的には根負けしたりして彼を満足させることで無理やりイベントを終わらせているのが事実、そんなことも知らずに彼は目立つ為にまたイベントを考える。


「今日は何しようかな〜。わりかし結構いろんなことしたから思いつかねぇな〜。」


 学園についた彼は考えていたがなかなか思いつかず途方にくれていた。


 「そうだ!どうせなら誰もやりなさそうな非現実に近いことをしてみよう!」


 彼は思いついたことをする為にある部室に寄った。
 彼がよったのはミステリー研究室。この部屋にある本であることを今回しようと考え、みたことのある文字に目がいった。


「異世界召喚」


 この北島川学園きたじまがわがくえんは小さな島にある分非現実的なことに力を入れている。異世界召喚、魔術、死者復活といった現実では起こりえないことに力を入れている。その分、ごく稀に成功を起こすことがあった。
 鏡の憧れの人はこの異世界召喚の実験によって成功した人、名前は弓道寺健吾きゅうどうじけんごという。
 彼はマルチで活躍し腕っぷし、知力、全てにおいて高い基準を持つまさに理想の人間像であった。


 だが3年前、異世界召喚召喚の実験で北西島ほくせいしまにゲストとして呼ばれその実験に参加し、実験後にはいなくなっていた。
 このことから実験は成功か分からない為今は彼の捜索が世界で行われている。その実験の科学者たちは成功だといっているがまだ分からない。


「この異世界召喚、やってみたら異世界にいるかもしれないあの人に会えるかもしれない。それにこんな実験成功するはずないし今は簡単にできるからなーー。これをやってみるか!」


 こうして彼は異世界召喚の儀式を行うための材料を集めることにした。

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