巫女物語

憂鬱な昼食

 学校中にチャイムが鳴り響き、午前の授業の終わりを告げる。生徒達は授業が終わるやいなや学食や購買に向かうもの、のんびりと弁当を広げるもの様々だ。俺は弁当派の人間だ。
俺は自分の机を180度回転させミコトと向き合う形を作る。その頃には彼女の机の上には弁当が乗っていた。俺とミコトはいつも昼食時にはこうして向き合って食べる。それに加え登校も共にするため、俺達は少し浮いている説がある。なんか、こっち見ながら小声でなにか話す人を時々見るし。
「飯くらい静かな場所で食べたいものだ」
ミコトがボソッとそんなことを言う。
「まぁ、それに関しては同感だがな」
俺とミコトは基本的に静かな空間で過ごしたい。だから、放課の賑やかさは苦手なのだ。
「昼食時だけ、家に帰るのはどうだ?」
「それもいいけどな。戻ってくるのが面倒だろ」
「確かに1回帰ってしまうと来る気なくすだろうな」
文句を言いながらも、弁当を食べ進めるミコト。
視線や喧騒、そんなものがある昼食は確かに気分は良くない。なんとかしないとな。

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