巫女物語

途絶えた意識の先に

…赤い。鼻にツンとくる臭いもする。鉄棒に似た匂い。おそらく血だろう。

視界が悪い。全てのものが赤く見える。意識も朦朧としてきて周りが聞こえなくなってきた。

自分に何が起きたか、今自分がどうなっているのか思い出すことすら叶わない状態で、俺の意識は途絶えた。

死後の世界とはどんなものだろう。そんなことを誰もが一度は考えたことがあるだろう。閻魔様に会って、天国か地獄に送られる。そんな想像が人々の基盤としてあるだろう。俺もそう思っていた。しかし、俺の目の前に広がる光景は違った。
「ここは…神社?」
そこには、閻魔様も天国も地獄もなかった。目の前には昔からありそうな立派な神社だった。
「中に入ればいいのかな?」
もしかしたら、中には地獄が広がっているかもしれない。それでも、他にすることもないので俺は神社の中へと足を進めた。

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