巫女物語

当たり前の朝

 朝、それは学生にとってとても憂鬱なものだ。それはもちろん、俺にも当てはまる。特に俺には他の人以上に憂鬱な理由があった。朝食を作り終えた俺は階段を昇り、ミコトの部屋の前に立つ。そして1度深呼吸をして覚悟を決めた。

「今日もお疲れ様」
花織がそんな言葉を送ってくる。
「なんか日に日に酷くなってる気がする」
ため息をひとつ吐いて椅子に座る。目の前には先程俺が作った朝食が並べられている。俺がミコトと闘っている間に花織が並べてくれていたのだろう。
「おはよう。さ、ミコトちゃんも座って」
「ふぁ〜」
花織の催促にあくびで返事をして椅子に座る。みんな揃ったところでいただきますと挨拶をし朝食を食べる。そんな、いつもの朝の光景が目の前では広がっていた。こんな日常を送るなんて以前の俺は想像もしなかっただろう。


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