Another World

ゆうママ

エピローグ

〜弱肉強食〜
それは、いつの時代も変わらない自然界におけるルール。
空の王、タカ。
海の王、シャチ。
そして陸の王、ライオン。
これらは世間一般でいう、自然界の王者。
だが、彼らはヒトに勝つことだけは出来ない。なぜならヒトという生き物は大変賢い。そしてそれが故に大変欲深い。またヒトは日々進化し続ける生き物だ。武装さえしていれば、何に負けることもない。それがヒト。そう。自然界におけるピラミッドの頂点の絶対王者達の上にある、絶対的な覇者。それこそがヒトいや、人間である。
その事実を、われわれ人類は当たり前だと考えている。だがそれは本当に当たり前なのだろうか。
この物語を読んだ後、あなたは本当にそのように考えることができるだろうか。
ここであなたはこう考えるだろう。
では、この物語の中では自然界の王者達が人間の上にあるのか、と。
しかし、そうではない。今これから始まる物語の中での絶対的覇者はわれわれの世界ではただの伝説に過ぎない。
そう彼らはー






吸血鬼ヴァンパイアなのである。

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