4人の巫女

ノベルバユーザー299032

4人の巫女

私(風霧 風華 〈かぜきり ふうか〉)は
いつになく思う事がある


ーこの世界は理不尽しかなく
だが、そうしなければ世界の均衡は
保たれないのかと。


そう思ったとしても、何もうみやしない。
私”達”は誰も知らない”闇”を知っている


私達、4大巫女は天照大御神に選ばれ
この世界に漂う闇を打ち破ること
それが与えられた使命なのだ。


だがしかし、私達はまだ小6。
『こんなに幼いのに務まるのか』
と、皆が思うことだ。


選ばれてからもう、約3ヶ月。
流石に皆慣れた。


この世界に漂う闇は云わば
”人の憎悪の塊”だ。


それは誰にも見えない。
その存在は感知されない。


だが見ることも感知することも
出来る子がいる。
それが私達”4大巫女”。


1人は私と同じクラスで
私よりも指先が器用で、
私より少し短いセミロングの女の子
『水瓜 水夢 〈みずうり すいむ〉』
彼女は水の神を祀る”水の巫女”


人は私と同じクラスで
私よりも絵が上手く、私より髪の短い
ボブヘアーな女の子
『雲溪 雷茄 〈くもだに かみな〉』
雷の神を祀る ”雷の巫女”


1人は私とは違うクラスで
私よりも手先が器用で、私よりちょっとだけ
髪の短いロングヘアな女の子
『花咲 花杏  〈はなさく はなあ〉』
花、云わば植物を祀る”華の巫女”


そして私は。この3人よりも
髪が長いだけが取得の。
『風霧 風華』
風の神を祀る”風の巫女”


この世界は、
水の巫女
雷の巫女
華の巫女
そして…風の巫女がいることで
成り立っている。


この4人の巫女の長たる者が
『天照大御神』なのだ。


日本人なら誰しもが知る
日本の最高神。


そんな神に選ばれたからこそ、
私達は頑張らなければならない。


私(風華)が向かっている場所は
1つの神社。


その神社は人目につかない場所だった。


長い階段を上って、ようやく境内。
するとー


「あ、やっと来た。遅いー!」
と、雷の巫女の証でもある
黄色色の巫女装束を着ていた雷茄が
そんなふうに言った。


「ごめんごめん。」
と、謝る私。


「ま、とりあえず来たし
早速仕事しに行くかー!」
相変わらず水夢は能天気だ。


「まぁ、とりあえず行くかー…」
少しテンションがど下がりしてしまった


そして今日も”戦い”が始まるー

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