東方幻想録

ノベルバユーザー299032

東方幻想録 第4話

13代目博麗の巫女 博麗霊夢に出会ってから
魔理沙は、よく博麗神社へ遊びに行く
ようになった……


「なぁーなぁー……」
魔理沙は、霊夢に問いかける。


「何?」
霊夢が応える。


「……霊夢は、人里に行かないのか?
毎日毎日。」
魔理沙は霊夢と遊ぶようになってから
気になっていた。


同じ年頃の女の子なのに、人里から
遠く離れた、博麗神社にいつもいるからだ。


「………」
霊夢は、魔理沙の問いかけに黙り
込んでしまった……


「あ……ごめん。言いにくい事だったのか?」
と、魔理沙は謝罪する。


だが、霊夢は首を横に振る。


「良いの。魔理沙にはちゃんと
話しておかないとね。」
霊夢の言った言葉に魔理沙は首を傾げる


「……魔理沙。私は、この幻想郷を守る
”博麗の巫女”。だから必要以上に
人里へ行かないの。
人里に住む者達から、依頼が届いたら。
私は、人里へ行ける。
でも……日常的には人里へ行けないの。」
霊夢は、少し哀しい顔をして魔理沙に言った


「……ゴメン。」
魔理沙は何も言えず、ただ謝る事しか
出来なかった……




魔理沙は、朝の9時頃から博麗神社に
来ていた。


そして、いつも何時も、たわいのない
会話を繰り返すばかり。


だが、博麗神社から帰ってくると、
いつも父に叱られる。
それは……


昔の人里。(つまりスペルカードルール
の無かった頃)人里の者達は、
人里から出ると妖怪に襲われる。


皆が、そう思っていたからだ。


そして何よりも、魔理沙が人里から出て、
博麗の巫女に合っていると言う事は
人里の人々に伝わっていた……


人里の者達にとって、博麗の巫女は
恐ろしい『もの』


そして何と言っても、博麗の巫女の存在は
”尊かった”。


だから、皆。魔理沙が通りかかる度に
「博麗神社に行くな」と
「博麗の巫女に会うな」と忠告して来た……


だけれど、魔理沙は博麗の巫女に
会いに行く事を辞めなかった……


ある日。


魔理沙が『霧雨魔法店』の外で
父親に、叱られている所を、
人里の者からの依頼があり、人里に来ていた
霊夢の目に止まったのだ。


魔理沙の父は激怒しており、母は
激怒する夫を必死で止めていた。


その光景を、集まった人々は見ていた。


魔理沙の腕には打たれた痕が……
『私のせいだ……』と心にそう思ってしまった
霊夢は、霧雨魔法店の方へと進んで行った…


魔理沙の腕をまた打とうとした
その瞬間……


魔理沙は、打たれる覚悟をしていたが、
目を閉じた……
だが、打った音が響きわたるのに。
自分の腕に痛みは無い……


『何故?』と思った魔理沙は目を開けた。
すると……


目を開けた真正面には、霊夢が私を(魔理沙)
庇うように、立っていた。


「えっ……?」
魔理沙も、周りの人もそして、
魔理沙の父親も母親も驚きを隠せなかった。


「……」
霊夢の腕からは血が出ていた。


「あ……あぁ……申し訳…ございません……」
魔理沙の父親は、衝撃過ぎて言葉が
出なかったが、何とか謝る。


「………ふぅ。貴方は魔理沙のお父さん……
なのね?」
霊夢は、問いかけた。


「は……はい。」
魔理沙の父は、しっかりと答えた。


「そう……紫。」
霊夢は、”妖怪の賢者”八雲紫を呼び出す。


「何かしら。」
紫は、スキマから顔を出す。


「……魔理沙の記憶から、私と過ごした
日々を忘れさせて。」
霊夢は、物凄く哀しい顔をしながら
紫にそう言った。


「……霊夢…良いのね?後悔しないわね?」
紫は、そう言った。


「……えぇ。お願い。
魔理沙にはこの方がこの先楽よ。」
霊夢は、哀しい顔をして紫に言った。


「……分かったわ。」
紫は、境界を操り、魔理沙の記憶を
操作する……


―その時の魔理沙は、眩しい光に包まれて
目が開けられなかった―


―――続く。

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