精霊術士の英雄譚

夢見る少年

第38話 進化

僕は今、フェンリルのギルと、魔物狩りで経験値集めをしていた。理由は2つあり、1つ目は、単純に僕とギルのレベルアップ目的。因みにショウは、この森に来てからまだ1度もステータスを、確認してない。何故なら、ショウの性格的に、楽しみを最後にまでとっておきたいのと、自分がどの位成長したかが、わかりやすくするために、ショウは、区切りが着くとこでしか、ステータスを見ないと、決めていたからである。
そして、2つ目の理由は、夜までの暇つぶしだ。本来だったら暗くなり始めたら、すぐに寝る準備をして、寝るのだが、今日の夜にエリアルが、中級精霊に進化するらしいので、起きておきたいので、暇つぶしで、やっている。


「あ〜早く夜にならないかなぁ〜」


「負けることは無いと思いますけど、一応魔物と戦っているので、集中を切らしては行けませんよ」


「確かにそうだね。なんかレイって常に冷静だよね」


「そうでもありませんよ。焦る時や、驚いた時などは、集中力を欠くことなどいっぱいありますし」


「僕には、そうみえないなぁ、是非、参謀として、僕達のパーティに入って貰いたいよ」


「私も入りたい気持ち山々なんですけど、一応、クソ貴族の奴隷という身分なので、ショウさんに迷惑かけてしまうので、お断りですね」


「そっか。なら、あのクソ貴族を黙らしたら、パーティに入ってくれる?」


「えぇー、まぁー、流石にショウさんでもそれは無理だと思うのですが、いいですよ」


「今の事本当だな?後からやっぱり嘘だったとか、無しだからな」


「はい。嘘ではありませんよ」


「なら、頑張ってレイをパーティに入って貰おう!」
 

「具体的に何を頑張るのですか?」


「えっ?クソ貴族を潰すんだよ」


「クソ貴族ですけどあいつも上級貴族ですよ?」


「分かってるよ。僕なろうと思えば、王族になれるし、たかが伯爵位速攻で、潰せるよ。しかも僕が直接国王の所に行って、アレク伯爵を潰して欲しい!って言ったら、国王は喜んでアレク伯爵を潰すよ?」


「今言った事全て本当なんですか?」


「そうだよ。国王に何度も娘の婿にならないか?と、言われているし、国王は今、僕の事は、上級貴族1人を潰してでも欲しい人材だからね」


「えっ?今の話を聞く限り婿を断っているんですか?」


「うん。そうだよ。僕は今現在では、婿になるつもりは、ないよ」


「そうなんですか。ショウさんなりの考えがあると思うので、批判はしませんが、理由を伺ってもいいですか?」


「簡単に言うと、利用されそうだからかな?」
 

「そうなんですか。分かりました。私少し休憩してきますね」


「分かった。僕はギルと、魔物狩りをしておくね」


「無理しないようにしてくださいね」


「ありがと」


と、会話をして、ショウは、引き続き魔物狩り、レイは休憩しに、近くの水場の方に行った。


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その頃王都では


「陛下!素晴らしい報告があります!」


「どうしたジョン?お前が浮かれるとは、相当いい事なんだろうな?」


「はい!ショウさんの事で、SSランクは、決定し、ショウさんが、ギルドに行き次第ランクアップで、決定しました。そして、これからが素晴らしい報告で、禁忌魔法を使った決闘にたまたま賢者様がいらっしゃったらしくて、禁忌魔法を無詠唱で使ったことに、とても感動して下さり、ギルド本部にショウさんを推薦する。と、言ってくれました。現時点最強魔法使いが自分よりも強いと、推薦してくれるので、SSSランクは、確実だと思います」


「そうか!それは素晴らしい!ジョンよ、よくやった。これでショウは、義務の無い上級貴族だ」


「これで、不敬罪が、適用できるようになるので、変な絡みも無くなるでしょう」


「そうだな、これで婿に来てくれれば、完璧なのだが」


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一方山奥では、真っ暗になり、ウェスタが、光って無いと、全くみえない状態になっていた。


「ショウ〜エリアル〜しんかもうすぐ〜」


「やっとか。早く進化して欲しいな」


「早く精霊様が、進化する所みてみたいです!」
 

と、会話していると、エリアルが、急に、グルグル飛び回り、当たりが、淡い緑色に包まれ、僕とレイは完全に見とれていると、


「パパーーー!!!」


「えっ?もしかしてエリアル?」


「パパーー!!エリアルだよー!!!」


「そっか。エリアルも中級精霊になったんだね」
 

「エリアルちゅうきゅうちぇいれいになったよーーー!!!」


「ウェスタ。エリアルはまだ子供?」


「うん〜ウェスタは〜おとなの〜まえぐらいだけど〜エリアルは〜うまれたばっかり〜」


「そっか。エリアルは、赤ちゃんなんだね」


「エリアルはパパのあかちゃんーーー!!!」


と、エリアルは、ハイテンション赤ちゃんの精霊だった。

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