精霊術士の英雄譚

夢見る少年

第18話 褒美

僕達は、ジョンの後ろに付いて行き、城に入った。僕達は、命令で連れて来られているのに、何の警備もなく、入っていき、国王の部屋の前まで、あっという間に着いてしまった。


(この城警備甘すぎでしょ。もし僕が、国王を殺す気だったらどうするの?)


などと考えていると、


「陛下、ジョンです。ショウ達を、連れて来ました」


「入って良いぞ」


「失礼します。お前らも来い」


「はい」


「おー!久しぶりだ、ショウ。元気にしてたか?」


「お久しぶりです。国王陛下。今日は、どんな内容ですか?僕は、婿とかになる気は、ありませんよ」


「婿は、何時でも大歓迎だが、今日はその内容では、無い。ショウもし良かったら、2人で、話をしないか?」


「利奈と、ジョンさんを、別室に待機させて、2人で、話す。っと言うことですか?」


「そういう事だ。いいかい?」


「そんなことしても、いいんですか?もし、僕が国王陛下を、殺す気だったら、対処出来るんですか?」


「お前、またふざけやがって!今度こそ殺すぞ?」


「ジョンは、黙れ。そうだな、その時は、俺はお前に殺されてしまうだろう」


「なら、何故そんなことを、するのですか?」


「それは、とても重要な話をするからだ。そして、ジョンが、その話を外部に、漏らす可能性があるからだ」


「分かりました。いいです。そして、先に言っておきますが、殆どの質問に、黙秘します」


「そうか。分かった。ジョン。リナと別室に行け」


「畏まりました。リナさんこちらへ着いて来てください」


「これで2人っきりに、なれたな。まずは、お話をするか?それとも、本題に入るか?」


「お任せで」


「なら、本題では、ないが、俺から質問しよう。ショウお前は、精霊術士なのか?」


「・・・・・」


「そうか。やっぱり黙るか。なら、今ショウのレベルは、どのくらいだ?」


「・・・・・」


「やはり、質問しても意味が内容だな。ショウは、俺に質問あるか?俺は、答えるぞ」


「なら、1ついいですか?」


「いいぞ」


「では、何故ここまでして、僕に関わろうと、するのですか?僕は、確かに強いかも知れませんが、貴方の質問には、常に黙秘です。こんな人に、需要あるのですか?」


「俺が、お前を求めている理由は2つ。
1つ目は、本当に強いから、是が非でもお前をゲットしたい。お前は、自分が思っている以上に、異次元の人だ。簡単に見つける説明すると、お前は、経験がないから、ランクが、Sなだけで、実力は、もう既に、SSSランクの能力を持っている。これは、お世辞では、無い。そんな奴を、需要無い。と言うほどおれは、愚王では、ない。
2つ目は、リンが、本当にお前を気にっているからだ。だから、リンの婿とかは、関係なく、リンと一緒にいて欲しいからだ」


「そうなんですね。理由は、分かりました。しかし僕は、貴方の配下になるつもりは、ありません」


「そうか。それは、残念だ。よし、それでは本題にはいるか」


「質問が、本題では、ないのですか?」




「そうだ。今回は、リンを助けてくれたことに対して、褒美をやろう。ってことになったのだ。そしてショウは、冒険者をやるのだろ?そして聞きたいことがあるが、ショウは、剣士か?それとも魔術士か?」


「特に、これと言うのは、ありませんが、剣は、使ったことが、ありません」


「そうか。なら、第1級アイテムポーチ2つと、第1級の剣と第1級の杖は、どうだ?因みにリナの武器が欲しかったら、言ってくれたら、それも追加する」


「そんなに豪華で、いいのですか?」


「当たり前だ。1国の姫を助けたのだぞ。これでも安いほうだ。昔、他国で、同じような事があり、街の領主権だった。だから、本当に安いほうなのだ」


「そうなんですね。分かりました。では、僕は、双剣が、欲しいです。そして利奈用に、短剣を下さい」


「良いぞ。では、今から制作に入るから、一週間後位になると思う。それより気になったのだが、お前は、防具無しで、冒険者をしているのか?」


「あっそうです」


「そうか。防具も作ってやってもいいんだが、初めての防具は、自分で選んだ方がいいぞ」


「何故ですか?」


「まず、防具には、軽装備のと、重装備の2つに、別れている。その中から、軽装備でも、全体を守るものや、最低限の所しか守らなく、軽量化させたものなどがある。だから、最初は、自分で選んだ方が、良いってことだ」


「そうなんですね。ありがとうございます」


「よし。これで褒美の件は、大丈夫か?」


「はい。何も問題ありません」


「よし、では、解散だ。隣の部屋に、リナとジョンが、いるはずだから、そこに行ってそのまま帰ればいい」


「はい。今日は、ありがとうございました」


と言って部屋から出ていき、


「話、終わりました」


「終わったか、なら、リナさんと帰ればいい。城の外まで送ろうか?」


「お願いします」


「よし、付いて来い」


と、言い、城からでた。


(明日は、防具を、買おっと)

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