魔法使いが迫害される世界で賢者の弟子になります!
第20話『思わぬ出会い』
結局魔力が回復するまでの2日間、俺とマックスは問答無用でミリアに休まされた。
「全快!!」
「だにゃー!」
俺とマックスは完全に傷も癒え、魔力も最大まで回復したのでミリアから許可を貰って外に出ていた。
村は復興に向けて多くの人が協力し合っていた。
性別や年齢はほとんど関係なく、力のある人が土木作業をし、怪我人や力があまり強くない人が食事を作ったりしている。
「あ、ダイゴさん! もう大丈夫なんですか?」
「はい、バッチリです」
「ダイゴさん! 村を救ってくれてありがとう!」
「ダイゴさーん!」
「ありがとー!」
こうやって大勢の人達に感謝されるとやって良かったなって改めて実感出来るな。
それはさておき、大昔の勇者様よ。
あなたの言っていたことは間違いじゃ無かった……!
この村は天国だ!
見渡す限りエルフの美女や美少女が水着かと思われるほどの服で歩いている。
誠に眼福眼福……
「いでっ!!」
「もう、外出たと思ったら何やらしい目でエルフを見てるのよ」
「ミリアさん……いや、俺は別に……はは」
「あ、あそこのエルフ一際布面積少ない」
「えっ、どこどこ!?」
「はぁ……」
ミリアがジト目でこちらを見てくる。
エルフは男のロマンなんだから仕方ないだろ……
マックスなら分かってくれるよな?
俺は同意を求めるようにマックスに視線を送る。
しかし、マックスは目を逸らした。
なんで!?
ゴホン、そんなことはさておき。
「みんな、怪我も治ったことだし早めに出発しようか」
「うん、そうだね」
「賛成にゃ!」
「皆様ー! お待ちくだされー!」
村の長が遠くから走ってきた。
その後ろにはエインさんもいる。
「皆様、この度は村を救っていただき誠にありがとうございます」
「いえいえ」
「それに伴いまして宴を開こうと思っているので是非参加いただけると……」
俺達は顔を見合わせた。
俺達はさっき早めに出発するということを決めたばっかりなので答えは決まっている。
「「「もちろんです(だにゃ)」」」
せっかく宴を開いてくれるのに参加しないなんて選択肢は俺達にはないからな。
「あ、エインさん。助けてもらったみたいで、ありがとうございます」
「いえいえお礼なんて……ただ自分の出来る最低限の事をしたまでですよ」
「大変助かりました。では、また宴で」
「はい、宴は日暮れ前に始まるのでその頃にいらしてください」
「分かりました」
その後、俺達は村で軽く買い物をして宿屋で休んだ。
――夕方――
そろそろ日も落ちてきたので俺達は大広場に向かうことにした。
大広場は復興の真っ只中にも関わらず屋台なども出て祭りのように賑わっている。
「おーい! ダイゴさーん!」
「あ、エインさん」
エインさんが広場から走ってきた。
その後ろには女の子が着いてきていた。
「そちらは?」
「ああ、私の娘です。ほら、自己紹介して」
「リーゼロッテです。この度は村を救っていただきありがとうございました」
女の子はそう言ってペコりと頭を下げた。
やけに大人びてるな、見た感じ中学一年生ぐらいなんだけれどもなぁ。
「娘さん。えらく落ち着いていますね」
「はは、恥ずかしい話ですが村長の孫だからと厳しく育て過ぎまして……」
「ってことはエインさんが村長の息子……?」
「えぇ、まだまだ未熟者ですがもうすぐ村長の座を引き継ぐ事になっているんですよ」
「そうだったんですね。頑張ってください」
「はい。ありがとうございます」
「さて、宴も始まるみたいですね」
「えぇ」
大広場の中央にある舞台に男性が登って行った。
一気に辺りが静かになり、男性に注目が集まる。
「えぇ、皆さん! 復興作業お疲れ様です! 今日は村を救ってくれたヒーロー、ダイゴさん、ミリアさん、マックスさんへの感謝として宴を開いています! 皆さんも楽しんでくださいね! それではカンパーイ!!」
「「カンパーイ!!」」
そこら中からグラスをぶつける音が聞こえて再び辺りは騒がしくなる。
「じぁ俺達も何か食べようか」
「そうだね」
「魚がいいにゃー」
「私達もご一緒しても?」
「えぇ、もちろんですよ」
それから俺達は適当な食べ物を買い込んで酒場のテラス席のような場所で色々な話をしていた。
すると、白髪の老人が6つある席の余った1つの席に座った。
「ご一緒しても?」
「父さん!?」
「父さんってことは……村長!?」
「驚く事ではありますまい。村長として村を救っていただいた礼を言いに来たんですよ」
「そうですか。突然やって来られたんで少しびっくりしましたよ」
「はっはっは、それは申し訳ない。ささ、食事を続けてくださいな」
それから村長を含め6人で村の事や外の事など多くの事を話した。
セーラさんはこの村出身らしく、無事かどうか心配していたらしいので元気に働いていると伝えるとホッとしていた。
「それで、あなた達は何故旅をしておられるのですか?」
「俺は聖騎士に捕らわれた師匠を助けに行くためです」
「私はレコード一族の謎を解き明かすためです」
「レコード一族……それはこんな紋章かね?」
「え、はい、それです。何故ご存知で?」
「村の外れにある石碑にこの紋章が描かれていてね。代々大事にしてきたものなんだが一体なんの為のものか分からなくてね。見に行くかい?」
「ぜひ行かせてください!」
「分かった。着いてきておくれ」
こうして俺達は村から出て森に入った。
なんでこんな所にレコード一族の紋章が描かれた石碑があるんだ?
俺は少しひっかかりながらも何も言わず、ついて行った。
「全快!!」
「だにゃー!」
俺とマックスは完全に傷も癒え、魔力も最大まで回復したのでミリアから許可を貰って外に出ていた。
村は復興に向けて多くの人が協力し合っていた。
性別や年齢はほとんど関係なく、力のある人が土木作業をし、怪我人や力があまり強くない人が食事を作ったりしている。
「あ、ダイゴさん! もう大丈夫なんですか?」
「はい、バッチリです」
「ダイゴさん! 村を救ってくれてありがとう!」
「ダイゴさーん!」
「ありがとー!」
こうやって大勢の人達に感謝されるとやって良かったなって改めて実感出来るな。
それはさておき、大昔の勇者様よ。
あなたの言っていたことは間違いじゃ無かった……!
この村は天国だ!
見渡す限りエルフの美女や美少女が水着かと思われるほどの服で歩いている。
誠に眼福眼福……
「いでっ!!」
「もう、外出たと思ったら何やらしい目でエルフを見てるのよ」
「ミリアさん……いや、俺は別に……はは」
「あ、あそこのエルフ一際布面積少ない」
「えっ、どこどこ!?」
「はぁ……」
ミリアがジト目でこちらを見てくる。
エルフは男のロマンなんだから仕方ないだろ……
マックスなら分かってくれるよな?
俺は同意を求めるようにマックスに視線を送る。
しかし、マックスは目を逸らした。
なんで!?
ゴホン、そんなことはさておき。
「みんな、怪我も治ったことだし早めに出発しようか」
「うん、そうだね」
「賛成にゃ!」
「皆様ー! お待ちくだされー!」
村の長が遠くから走ってきた。
その後ろにはエインさんもいる。
「皆様、この度は村を救っていただき誠にありがとうございます」
「いえいえ」
「それに伴いまして宴を開こうと思っているので是非参加いただけると……」
俺達は顔を見合わせた。
俺達はさっき早めに出発するということを決めたばっかりなので答えは決まっている。
「「「もちろんです(だにゃ)」」」
せっかく宴を開いてくれるのに参加しないなんて選択肢は俺達にはないからな。
「あ、エインさん。助けてもらったみたいで、ありがとうございます」
「いえいえお礼なんて……ただ自分の出来る最低限の事をしたまでですよ」
「大変助かりました。では、また宴で」
「はい、宴は日暮れ前に始まるのでその頃にいらしてください」
「分かりました」
その後、俺達は村で軽く買い物をして宿屋で休んだ。
――夕方――
そろそろ日も落ちてきたので俺達は大広場に向かうことにした。
大広場は復興の真っ只中にも関わらず屋台なども出て祭りのように賑わっている。
「おーい! ダイゴさーん!」
「あ、エインさん」
エインさんが広場から走ってきた。
その後ろには女の子が着いてきていた。
「そちらは?」
「ああ、私の娘です。ほら、自己紹介して」
「リーゼロッテです。この度は村を救っていただきありがとうございました」
女の子はそう言ってペコりと頭を下げた。
やけに大人びてるな、見た感じ中学一年生ぐらいなんだけれどもなぁ。
「娘さん。えらく落ち着いていますね」
「はは、恥ずかしい話ですが村長の孫だからと厳しく育て過ぎまして……」
「ってことはエインさんが村長の息子……?」
「えぇ、まだまだ未熟者ですがもうすぐ村長の座を引き継ぐ事になっているんですよ」
「そうだったんですね。頑張ってください」
「はい。ありがとうございます」
「さて、宴も始まるみたいですね」
「えぇ」
大広場の中央にある舞台に男性が登って行った。
一気に辺りが静かになり、男性に注目が集まる。
「えぇ、皆さん! 復興作業お疲れ様です! 今日は村を救ってくれたヒーロー、ダイゴさん、ミリアさん、マックスさんへの感謝として宴を開いています! 皆さんも楽しんでくださいね! それではカンパーイ!!」
「「カンパーイ!!」」
そこら中からグラスをぶつける音が聞こえて再び辺りは騒がしくなる。
「じぁ俺達も何か食べようか」
「そうだね」
「魚がいいにゃー」
「私達もご一緒しても?」
「えぇ、もちろんですよ」
それから俺達は適当な食べ物を買い込んで酒場のテラス席のような場所で色々な話をしていた。
すると、白髪の老人が6つある席の余った1つの席に座った。
「ご一緒しても?」
「父さん!?」
「父さんってことは……村長!?」
「驚く事ではありますまい。村長として村を救っていただいた礼を言いに来たんですよ」
「そうですか。突然やって来られたんで少しびっくりしましたよ」
「はっはっは、それは申し訳ない。ささ、食事を続けてくださいな」
それから村長を含め6人で村の事や外の事など多くの事を話した。
セーラさんはこの村出身らしく、無事かどうか心配していたらしいので元気に働いていると伝えるとホッとしていた。
「それで、あなた達は何故旅をしておられるのですか?」
「俺は聖騎士に捕らわれた師匠を助けに行くためです」
「私はレコード一族の謎を解き明かすためです」
「レコード一族……それはこんな紋章かね?」
「え、はい、それです。何故ご存知で?」
「村の外れにある石碑にこの紋章が描かれていてね。代々大事にしてきたものなんだが一体なんの為のものか分からなくてね。見に行くかい?」
「ぜひ行かせてください!」
「分かった。着いてきておくれ」
こうして俺達は村から出て森に入った。
なんでこんな所にレコード一族の紋章が描かれた石碑があるんだ?
俺は少しひっかかりながらも何も言わず、ついて行った。
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