チート過ぎてチート(語彙力)な異世界転移
第44話 鬼才の女帝
十年前から一年前までのライグ王国は世界でも一二を争うほど国民が豊かな国だった。そして、この国の発展を支え、多くの国民から絶大な支持を得た人物が現ライグ王国王妃であるヒューメリア・ライグ。彼女は元平民でありながらその才能はあまりにも凄く、現在の地位まで上り詰めることができた。彼女の名は世界中に知れ渡り、いつからかこう呼ばれるようになった。
《鬼才の女帝》
しかし、これをよしとしない者も居た。
それが現ライグ王国国王のビスタール・ライグだ。国王は王妃に実権を握られ、国を乗っ取られると勝手に思い込み腹を立てた。そしてとった行動が王妃に呪いをかけて自分が実権を握るというものだ。実権を握った国王は税を重くし、私腹を肥やした。当然国民からは反乱を起こされるが、まるで洗脳されたかのような国軍に反乱は一瞬で鎮圧された。
フェリス王国を含む他国はこの事態を何とかしたかったがライグ王国の軍が急に強くなったこともあり、手を出せなくなった。そこに追い打ちをかけるように勇者召喚が行われ、他国は侵略されるのを待つだけの状態となってしまったのだった…
「ここからは妾の仕事じゃ」
凛々しい顔で立ち上がった王妃様はそう言った。
「具体的には何をなさるんですか?」
「まずはあの愚王から色々返してもらおうかのぅ」
「そ、そうですか」
王妃様は美しい笑顔を見せてくれたがその後ろには魔王よりも怖い鬼が居るようにしか見えない。これは俺の中にいる誰かさんと同じ香りがするぞ。
『マスター、今度は貴方が呪いで眠ることになりますよ?』
(そしたらマナも活動出来なくなるだろ…)
そうゆう所ですよマナさん。まぁそれは置いといて、
「とりあえずあの愚王の所に行きますか。〈空間転移〉!」
俺はそう唱えて王妃様と一緒に愚王の元へと転移した。
「ほぅ…〈空間転移〉を無詠唱でここまでとはやはりなかなかの実力を持っておるんじゃのぉ…」
「それなりの実力は持っているつもりですよ」
「是非とも味方にしたいが身内がこれじゃからな…」
「別に王妃様なら味方になりますよ」
「その話はおいおいするとしよかの。まずはこのアホ王じゃ」
「あっ、今解放しますね。ハデス、もういいぞ」
「承知しました」
俺がそう言うと、ハデスはアホ王を解放して消えた。
「今のはかなり高位の悪魔と見るが?」
「一応神級悪魔ですよ。かなり魔改造して強くなりましたけど」
「ますます欲しい人材じゃ…」
王妃様とそんな話をしているとついさっきまで青い顔して白目を向いてたアホ王が目覚めた。
「はっ!わしは今まで何を…」
「困惑しておるようじゃのぉ、ビスタールよ」
「なっ!何故ヒューメリアがここにいる!?」
「ここにおるタイキ殿に助けられてのぉ。それよりも今までこの国で散々好き勝手やってたようじゃな…お主はこの国に要らぬ。さらばじゃ」
王妃様がそう言うとアホ王から何かを吸収した。その直後、アホ王は枯れた植物の様にカスカスになって消えた。
「あの…一応お伺いしますが何をなさったんですか?」
「気にすることは無いぞ、王として必要な物を吸収して奴の贅沢でできた体の部分を消しただけじゃ。結局ほとんどが贅沢でできてたようじゃがな」
やっぱこの人怖いっす。そんなことを思っていると王妃様は何かを唱えて突然大きな声を出した。
「聞いておるか我が民達よ!妾はヒューメリア・ライグじゃ!この一年間ビスタール王によってかなりの重税を取られていたと聞く!妾はビスタールに呪いをかけられ一年以上眠らされていたのじゃ!しかし、もうそんなことは気にせんで良い!妾が戻ってきたからにはまた豊かな国になれるぞ!《鬼才の女帝》の復活じゃ!」
そう宣言すると王妃様、いや、女帝は俺の方を見て言った。
「あともうひと仕事じゃな」
「そうですね」
俺は女帝が何を言いたいのか理解した。
「それでは処罰しようかの…
…真犯人を」
《鬼才の女帝》
しかし、これをよしとしない者も居た。
それが現ライグ王国国王のビスタール・ライグだ。国王は王妃に実権を握られ、国を乗っ取られると勝手に思い込み腹を立てた。そしてとった行動が王妃に呪いをかけて自分が実権を握るというものだ。実権を握った国王は税を重くし、私腹を肥やした。当然国民からは反乱を起こされるが、まるで洗脳されたかのような国軍に反乱は一瞬で鎮圧された。
フェリス王国を含む他国はこの事態を何とかしたかったがライグ王国の軍が急に強くなったこともあり、手を出せなくなった。そこに追い打ちをかけるように勇者召喚が行われ、他国は侵略されるのを待つだけの状態となってしまったのだった…
「ここからは妾の仕事じゃ」
凛々しい顔で立ち上がった王妃様はそう言った。
「具体的には何をなさるんですか?」
「まずはあの愚王から色々返してもらおうかのぅ」
「そ、そうですか」
王妃様は美しい笑顔を見せてくれたがその後ろには魔王よりも怖い鬼が居るようにしか見えない。これは俺の中にいる誰かさんと同じ香りがするぞ。
『マスター、今度は貴方が呪いで眠ることになりますよ?』
(そしたらマナも活動出来なくなるだろ…)
そうゆう所ですよマナさん。まぁそれは置いといて、
「とりあえずあの愚王の所に行きますか。〈空間転移〉!」
俺はそう唱えて王妃様と一緒に愚王の元へと転移した。
「ほぅ…〈空間転移〉を無詠唱でここまでとはやはりなかなかの実力を持っておるんじゃのぉ…」
「それなりの実力は持っているつもりですよ」
「是非とも味方にしたいが身内がこれじゃからな…」
「別に王妃様なら味方になりますよ」
「その話はおいおいするとしよかの。まずはこのアホ王じゃ」
「あっ、今解放しますね。ハデス、もういいぞ」
「承知しました」
俺がそう言うと、ハデスはアホ王を解放して消えた。
「今のはかなり高位の悪魔と見るが?」
「一応神級悪魔ですよ。かなり魔改造して強くなりましたけど」
「ますます欲しい人材じゃ…」
王妃様とそんな話をしているとついさっきまで青い顔して白目を向いてたアホ王が目覚めた。
「はっ!わしは今まで何を…」
「困惑しておるようじゃのぉ、ビスタールよ」
「なっ!何故ヒューメリアがここにいる!?」
「ここにおるタイキ殿に助けられてのぉ。それよりも今までこの国で散々好き勝手やってたようじゃな…お主はこの国に要らぬ。さらばじゃ」
王妃様がそう言うとアホ王から何かを吸収した。その直後、アホ王は枯れた植物の様にカスカスになって消えた。
「あの…一応お伺いしますが何をなさったんですか?」
「気にすることは無いぞ、王として必要な物を吸収して奴の贅沢でできた体の部分を消しただけじゃ。結局ほとんどが贅沢でできてたようじゃがな」
やっぱこの人怖いっす。そんなことを思っていると王妃様は何かを唱えて突然大きな声を出した。
「聞いておるか我が民達よ!妾はヒューメリア・ライグじゃ!この一年間ビスタール王によってかなりの重税を取られていたと聞く!妾はビスタールに呪いをかけられ一年以上眠らされていたのじゃ!しかし、もうそんなことは気にせんで良い!妾が戻ってきたからにはまた豊かな国になれるぞ!《鬼才の女帝》の復活じゃ!」
そう宣言すると王妃様、いや、女帝は俺の方を見て言った。
「あともうひと仕事じゃな」
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コメント
ノベルバユーザー243598
めちゃくちゃ面白い
新!おバカな死神
更新楽しみにしてます!