チート過ぎてチート(語彙力)な異世界転移
第40話 絶望の結婚式
「…ティファニアは嫁ぐためにライグ王国へと向かった」
王は静かに告げた。そして、それと同時に謁見の間の空気は完全に凍る。
「何故あの国に嫁がせるのかお伺いしてもよろしいですか?」
原因は俺の溢れ出る殺気だ。あのクソ王国に嫁がせるなどとふざけたことを抜かしたからな。
「…タイキ殿は英雄になったから報酬として教えよう。ほかの者は謁見の間から速やかに出よ!」
「「「「「御意…」」」」」
陛下が言った後ほかの貴族は速やかに謁見の間を出た。中には無理やり残ろうとする者もいたが騎士に連行された。そして、陛下が話し出した。
「さて、理由の方だが…ライグ王国が勇者召喚に成功したからだ。ライグ王国の軍はただでさえ規模が大きい。そこに勇者が加わればほぼ無敵だろう。そして、ライグ王国から一通の手紙が来たのだ。「地図から消えたくなければそちらの第2王女を我が国に嫁がせろ」と。だから私は国王として国を守るためにティファニアを嫁がせる決断をした」
あの国はホントにどこまでも腐っているな。
(マナ、嫁いだ後ティファはどうなる?そしてこの国は?)
『ティファニアさんは王子や勇者達に蹂躙された後捨てられるでしょう。この国は責め滅ぼされます』
(…)
『マスター、その殺気は国王を殺しかねません。抑えてください』
(…分かった)
もはや殺気だけで国を滅ぼせる気がする。
「陛下、あの国は何をしようとこの国を滅ぼすつもりです。ティファニア様も悲惨な目にあわされます」
「何!?それは誠か!?」
「私のスキルにはそういうことを知れるスキルがあるので間違いないです。」
「だとすれば私は娘を酷い目に合わせるだけの最低な父親ではないか…」
陛下の顔が絶望に染まる。当たり前だ。俺もティファがそんな目にあうなんて考えたくもない。この国が潰されるのも絶対に嫌だ。ならばやることは1つ。
「陛下、私が…いや、俺があの国をぶっ潰してティファを取り返してきます」
絶望する陛下を残し、俺はそう伝えて謁見の間を出た。
sideティファニア
今、私はライグ王国の王子に嫁ぐために馬車に乗っています。父から事情を聞き、これからのことについて聞きました。ライグ王国に着いたらすぐに結婚式をするそうです。そして、恐らくその夜は悲惨なことになるでしょう。しかし、これは国のために私が犠牲にならなければいけないことです。そんなことを考えているうちにライグ王国に着いてしまいました。
「お待ちしておりましたぞ!我が妻となるティファよ!」
私を迎えたのはでっぷり太った気持ち悪い男、ライグ王国の王子でした。
「わざわざありがとうございます」
形だけの挨拶をしてすぐに結婚式の準備に取り掛かりました。用意されていたウェディングドレスは露出が多く、とても下品な物です。私はそれを着せられ、鏡でその姿を見て号泣しました。そして、思わず口から零れてしまったのです。
「うっ…タイキさん…と…結婚…したかった…」
そんな思いは届くはずも無く、涙を堪えてそのまま式場に通されます。式場に入ると、ニヤニヤした気持ち悪い顔の王子と男の勇者達がいました。この人達に酷いことをされるならオークに殺された方がマシです。だから、私はある覚悟を決めます。
「あなたと結婚するのならば私はこの場で自害します!」
そう言って私は隠し持っていた剣を取りました。その瞬間、家族の顔や今までお世話になった人達が思い浮かびます。そして、
「さようなら、タイキさん…ホントはあなたと結婚したかった」
小声で本音を漏らしてしまいました。私は泣きながら胸に剣を刺そうとした瞬間、誰かに腕を抑えられて剣を奪われます。驚いて誰に取られたのか確認しようと顔を上げると、
「死なせねぇよ、ティファ」
そこに居たのは私の王子様でした。
王は静かに告げた。そして、それと同時に謁見の間の空気は完全に凍る。
「何故あの国に嫁がせるのかお伺いしてもよろしいですか?」
原因は俺の溢れ出る殺気だ。あのクソ王国に嫁がせるなどとふざけたことを抜かしたからな。
「…タイキ殿は英雄になったから報酬として教えよう。ほかの者は謁見の間から速やかに出よ!」
「「「「「御意…」」」」」
陛下が言った後ほかの貴族は速やかに謁見の間を出た。中には無理やり残ろうとする者もいたが騎士に連行された。そして、陛下が話し出した。
「さて、理由の方だが…ライグ王国が勇者召喚に成功したからだ。ライグ王国の軍はただでさえ規模が大きい。そこに勇者が加わればほぼ無敵だろう。そして、ライグ王国から一通の手紙が来たのだ。「地図から消えたくなければそちらの第2王女を我が国に嫁がせろ」と。だから私は国王として国を守るためにティファニアを嫁がせる決断をした」
あの国はホントにどこまでも腐っているな。
(マナ、嫁いだ後ティファはどうなる?そしてこの国は?)
『ティファニアさんは王子や勇者達に蹂躙された後捨てられるでしょう。この国は責め滅ぼされます』
(…)
『マスター、その殺気は国王を殺しかねません。抑えてください』
(…分かった)
もはや殺気だけで国を滅ぼせる気がする。
「陛下、あの国は何をしようとこの国を滅ぼすつもりです。ティファニア様も悲惨な目にあわされます」
「何!?それは誠か!?」
「私のスキルにはそういうことを知れるスキルがあるので間違いないです。」
「だとすれば私は娘を酷い目に合わせるだけの最低な父親ではないか…」
陛下の顔が絶望に染まる。当たり前だ。俺もティファがそんな目にあうなんて考えたくもない。この国が潰されるのも絶対に嫌だ。ならばやることは1つ。
「陛下、私が…いや、俺があの国をぶっ潰してティファを取り返してきます」
絶望する陛下を残し、俺はそう伝えて謁見の間を出た。
sideティファニア
今、私はライグ王国の王子に嫁ぐために馬車に乗っています。父から事情を聞き、これからのことについて聞きました。ライグ王国に着いたらすぐに結婚式をするそうです。そして、恐らくその夜は悲惨なことになるでしょう。しかし、これは国のために私が犠牲にならなければいけないことです。そんなことを考えているうちにライグ王国に着いてしまいました。
「お待ちしておりましたぞ!我が妻となるティファよ!」
私を迎えたのはでっぷり太った気持ち悪い男、ライグ王国の王子でした。
「わざわざありがとうございます」
形だけの挨拶をしてすぐに結婚式の準備に取り掛かりました。用意されていたウェディングドレスは露出が多く、とても下品な物です。私はそれを着せられ、鏡でその姿を見て号泣しました。そして、思わず口から零れてしまったのです。
「うっ…タイキさん…と…結婚…したかった…」
そんな思いは届くはずも無く、涙を堪えてそのまま式場に通されます。式場に入ると、ニヤニヤした気持ち悪い顔の王子と男の勇者達がいました。この人達に酷いことをされるならオークに殺された方がマシです。だから、私はある覚悟を決めます。
「あなたと結婚するのならば私はこの場で自害します!」
そう言って私は隠し持っていた剣を取りました。その瞬間、家族の顔や今までお世話になった人達が思い浮かびます。そして、
「さようなら、タイキさん…ホントはあなたと結婚したかった」
小声で本音を漏らしてしまいました。私は泣きながら胸に剣を刺そうとした瞬間、誰かに腕を抑えられて剣を奪われます。驚いて誰に取られたのか確認しようと顔を上げると、
「死なせねぇよ、ティファ」
そこに居たのは私の王子様でした。
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