チート過ぎてチート(語彙力)な異世界転移
第39話 英雄
双子座の魔王が逃げた後、再び街に戻ると恐ろしい程の歓喜に満ちていた。
「なんかすごいことになってんな」
「ええやないか!ワイはこんな風に派手な盛り上がり方するほうが好きやで!」
べクトはさすが元関西人といった所か、この状況をかなり楽しんでいるようだ。
しかし、今俺がその歓喜の中に行けば揉みくちゃにされるのは目に見えているので装備の〈完全気配遮断〉を使ってフードを被り静かに冒険者ギルドに戻った。
そして、冒険者ギルドに入るとギルド内に居た冒険者達が大きな声で叫んだ。
「英雄が戻ったぞーーー!」
「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」」」」」
(英雄!?)
『マスターが最大規模のスタンピードを止めたからですよ』
(なるほど…。なんか恥ずかしいな)
そんなことを考えているとセレナさんが泣きそうな顔で近くに来た。
「タイキさん!ホントに心配したんですよ!」
「心配かけてすみません。でもちゃんと止められたから良かったじゃないですか」
そう言って笑顔を見せると、
「それは反則です…//」
顔を赤くして俯いてしまった。
『マスター、ホントに学習しませんね。なんのために私がいるのか分からないじゃないですか』
(いやそのためじゃないよね!?)
だがやっちまったものは仕方ない。
「そういえば陛下からタイキさんが帰ってきたら城に招待をするように言われています」
「またか…。直ぐに向かうと伝えておいてください」
「分かりました」
どうやら俺は陛下と謁見しなければいけないらしい。正直言って面倒臭い…。が、そんなことも言ってられないので俺は城に出向いた。すると、この間のような部屋ではなく、貴族が勢揃いする謁見の間に通された。大きな扉の前に立たされて待っていると、
「この国を救ってくれた者に褒美を遣わす!入って参れ!」
陛下の声と共に扉が開かれた。俺は〈超越覇叡智神〉のアシストによる完璧な作法で謁見の間へと入る。すると、
「こんな若い者がホントにやったというのか…」
「なんと整った顔立ちだ…」
「あの装備も中々の業物だぞ…」
並んでいた貴族達がザワザワと騒ぎ出す。すぐに静かになると、陛下が話し出した。
「この者は対応不可だったはずの今回のスタンピードを1人で食い止めた!よって褒美を遣わす!この者には黒金貨20枚と冒険者ランクをEXとする!」
(はぁ!?EXランクはまだいいとして黒金貨20枚って200億円だぞ!?ってかそんなに貰っても使わねぇし!)
「陛下!スタンピードを止めたのはこの者だけではなく他にもたくさんの者がいたはずですがどういうことでしょう?」
誰かが陛下に聞いた。
「それはこの者が召喚した軍団だ。」
「召喚ですと!?それは誠ですか!?」
(誰かから聞いたのだろうか?)
『マスターが戦っている間に騎士達が様子を見ていたのでそこから聞いたのでしょう』
どうやらあの現場を見られていたらしい。ってあんなデカい魔方陣に地形変わるような魔法撃てば嫌でも気づくか…。そんなことをマナと話していると、どこからか睨むような視線を感じた。
(この視線はどこから来てるかわかるか?)
『これはメタブ侯爵という人ですね。恐らく平民にここまで報酬を渡すというのが気に食わないのでしょう』
(なるほどな)
視線の方を見るといかにも贅沢をしていますと言ったような体型のおっさんだった。陛下の前だからか睨むだけで何もしてこないのでスルーするが警戒しておいた方がいいだろう。
『マスター、メタブ侯爵にはマークを付けておきました』
(…お前ほんとになんでもできるんだな)
『それはチート野郎のチートスキルですから』
(泣いてもいい?)
『無効神を使います』
涙さえとめられる始末である。そんなことよりも俺はあることに気づいた。
「陛下、ティファニア様の姿が見られませんがどうかされたのでしょうか?」
そう、こういう場では必ずと言っていいほどいるティファニアがいないのだ。そして、俺が陛下に尋ねると予想外の返事が帰ってきた。
「…ティファニアは嫁ぐためにライグ王国へと向かった」
「なんかすごいことになってんな」
「ええやないか!ワイはこんな風に派手な盛り上がり方するほうが好きやで!」
べクトはさすが元関西人といった所か、この状況をかなり楽しんでいるようだ。
しかし、今俺がその歓喜の中に行けば揉みくちゃにされるのは目に見えているので装備の〈完全気配遮断〉を使ってフードを被り静かに冒険者ギルドに戻った。
そして、冒険者ギルドに入るとギルド内に居た冒険者達が大きな声で叫んだ。
「英雄が戻ったぞーーー!」
「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」」」」」
(英雄!?)
『マスターが最大規模のスタンピードを止めたからですよ』
(なるほど…。なんか恥ずかしいな)
そんなことを考えているとセレナさんが泣きそうな顔で近くに来た。
「タイキさん!ホントに心配したんですよ!」
「心配かけてすみません。でもちゃんと止められたから良かったじゃないですか」
そう言って笑顔を見せると、
「それは反則です…//」
顔を赤くして俯いてしまった。
『マスター、ホントに学習しませんね。なんのために私がいるのか分からないじゃないですか』
(いやそのためじゃないよね!?)
だがやっちまったものは仕方ない。
「そういえば陛下からタイキさんが帰ってきたら城に招待をするように言われています」
「またか…。直ぐに向かうと伝えておいてください」
「分かりました」
どうやら俺は陛下と謁見しなければいけないらしい。正直言って面倒臭い…。が、そんなことも言ってられないので俺は城に出向いた。すると、この間のような部屋ではなく、貴族が勢揃いする謁見の間に通された。大きな扉の前に立たされて待っていると、
「この国を救ってくれた者に褒美を遣わす!入って参れ!」
陛下の声と共に扉が開かれた。俺は〈超越覇叡智神〉のアシストによる完璧な作法で謁見の間へと入る。すると、
「こんな若い者がホントにやったというのか…」
「なんと整った顔立ちだ…」
「あの装備も中々の業物だぞ…」
並んでいた貴族達がザワザワと騒ぎ出す。すぐに静かになると、陛下が話し出した。
「この者は対応不可だったはずの今回のスタンピードを1人で食い止めた!よって褒美を遣わす!この者には黒金貨20枚と冒険者ランクをEXとする!」
(はぁ!?EXランクはまだいいとして黒金貨20枚って200億円だぞ!?ってかそんなに貰っても使わねぇし!)
「陛下!スタンピードを止めたのはこの者だけではなく他にもたくさんの者がいたはずですがどういうことでしょう?」
誰かが陛下に聞いた。
「それはこの者が召喚した軍団だ。」
「召喚ですと!?それは誠ですか!?」
(誰かから聞いたのだろうか?)
『マスターが戦っている間に騎士達が様子を見ていたのでそこから聞いたのでしょう』
どうやらあの現場を見られていたらしい。ってあんなデカい魔方陣に地形変わるような魔法撃てば嫌でも気づくか…。そんなことをマナと話していると、どこからか睨むような視線を感じた。
(この視線はどこから来てるかわかるか?)
『これはメタブ侯爵という人ですね。恐らく平民にここまで報酬を渡すというのが気に食わないのでしょう』
(なるほどな)
視線の方を見るといかにも贅沢をしていますと言ったような体型のおっさんだった。陛下の前だからか睨むだけで何もしてこないのでスルーするが警戒しておいた方がいいだろう。
『マスター、メタブ侯爵にはマークを付けておきました』
(…お前ほんとになんでもできるんだな)
『それはチート野郎のチートスキルですから』
(泣いてもいい?)
『無効神を使います』
涙さえとめられる始末である。そんなことよりも俺はあることに気づいた。
「陛下、ティファニア様の姿が見られませんがどうかされたのでしょうか?」
そう、こういう場では必ずと言っていいほどいるティファニアがいないのだ。そして、俺が陛下に尋ねると予想外の返事が帰ってきた。
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