チート過ぎてチート(語彙力)な異世界転移
第16話 王の陰謀
 中島をボコッたことによって実力が露わになった俺はその後すぐに王城で注目の的になっていた。
 「失礼します王様!至急お耳に入れたいことがございます!」
 「突然何事じゃ!どうでもいい内容ならば首を切るぞ!」
 王様は自室でこの先に起こるであろう自らの栄光を思い浮かべながら酒を楽しんでいた。なのにも関わらず、兵士に邪魔されたことで完全にご立腹だ。なんでこの状況が分かるかって?〈気配遮断Lv∞〉を使って絶賛盗み聞き中だ。Lv∞になるともはや隠れずとも存在がバレないから堂々と王様の横に立ってたりする。
 「はっ!それが無能勇者が勇者中島と決闘をし、圧倒的な勝利を収めた次第です!」
 それを聞いた国王は目を見開いて兵士を
睨み他の者に質問した。
 「それは誠か!?そんなことがあって良いはずがない!奴の実力が分かったものはおるか!」
 「恐れながら王様。彼の実力は全くもって底が見えません。なので暗殺は止めにして丁寧に対応すべきかと思われます。」
 そう答えたのは真っ黒のフードを被った男だ。ちなみにこいつは決闘中もずっと俺を監視していた男だ。隠れているつもりだったようだが、俺の〈索敵Lv∞〉に見つからないやつはいない。
 (それにしてもなかなかいい事言うなこいつ)
 『彼はマスターに及ばぬもののかなりの実力者です。きっと冷静な判断ができるのでしょう』
 彼の判断は正しいものだ。底知れぬ実力を持った俺に対して下手に刺激すれば勇者中島のように王国兵士も皆殺しにされかねない。そういうことをちゃんと分かっている。が、しかし
 「そんなに強いのならばいつかどこかに寝返るかもしれん!そんな危険因子を放っておけるか!ダンジョンでは何としてでも殺せ!」
 「っ!しかし!」
 「黙れ!この決定は覆さん!」
 「了解しました…」
 (あーあ、こいつ完全にダメだわ)
『よくこんな幸せな頭で王様なんてやってますね』
 国王は道を間違えた。もしここで俺と平和的に付き合うのならばピンチの時に助けるくらいはしてやったのに。やはりこの国からはすぐに出るべきだな。
 そして、俺はすぐに王城を出て2人のところに行った。やろうと思えばこの場でこいつらを始末できるのだが下手に周りに警戒されても面倒な上、こいつらが立てた計画に乗っかる方がこの国を脱出しやすい。
 「お前らに話がある」
 
 「ん?大樹どうしたの?」
 「急になんだ〜?」
 「ダンジョン行ったらそのままこの国からおさらばするからよろしく」
 「「わかっ…えぇぇぇ!?」」
 
 「失礼します王様!至急お耳に入れたいことがございます!」
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 王様は自室でこの先に起こるであろう自らの栄光を思い浮かべながら酒を楽しんでいた。なのにも関わらず、兵士に邪魔されたことで完全にご立腹だ。なんでこの状況が分かるかって?〈気配遮断Lv∞〉を使って絶賛盗み聞き中だ。Lv∞になるともはや隠れずとも存在がバレないから堂々と王様の横に立ってたりする。
 「はっ!それが無能勇者が勇者中島と決闘をし、圧倒的な勝利を収めた次第です!」
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 (それにしてもなかなかいい事言うなこいつ)
 『彼はマスターに及ばぬもののかなりの実力者です。きっと冷静な判断ができるのでしょう』
 彼の判断は正しいものだ。底知れぬ実力を持った俺に対して下手に刺激すれば勇者中島のように王国兵士も皆殺しにされかねない。そういうことをちゃんと分かっている。が、しかし
 「そんなに強いのならばいつかどこかに寝返るかもしれん!そんな危険因子を放っておけるか!ダンジョンでは何としてでも殺せ!」
 「っ!しかし!」
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 「了解しました…」
 (あーあ、こいつ完全にダメだわ)
『よくこんな幸せな頭で王様なんてやってますね』
 国王は道を間違えた。もしここで俺と平和的に付き合うのならばピンチの時に助けるくらいはしてやったのに。やはりこの国からはすぐに出るべきだな。
 そして、俺はすぐに王城を出て2人のところに行った。やろうと思えばこの場でこいつらを始末できるのだが下手に周りに警戒されても面倒な上、こいつらが立てた計画に乗っかる方がこの国を脱出しやすい。
 「お前らに話がある」
 
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