027根源系異能『メタ時空間』緑青神人類『最適化並列共有体』

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　『球体ホログラム』は――メタスキルと呼ばれる根源系異能『メタ時空』し始め三人の意識はまずは古代――神話の世界座標に同期し、世界が出現した――。

　三人は自分たちで意図して選択したのか――どうしてこうなったかがわからなかった――。

　まぁこんなこともあるわよね――と『ホワイトホール』を想いだしていた――。

　実際は意識だけなのだが――半霊半物質というのだろうか――精神体と肉体の間のような身体で、宙に浮かんでいた――。天地があるのかないのかもわからなかった――。

　天地が曖昧なのだが重力は強い箇所、弱い箇所があるようだった――。

　人のような神々のような存在がそこかしこにいた――。肌の色は肌色に青みとやや緑がかかっていた。唇や爪は薄めのピンク色していた。大きさはつかめなかった。手が何本かあるものもいた。顔も幾つかついている者もいる――。

　羽――は必要ないようで見当たらない。

　髪の毛は頭のてっぺんにお団子のようにしていた。アイスのように重ねてる人もいた。

　言語は音のようだったし、メロディもあり、リズムもあった。基本的にテレパシーのように情報共有できるようだ。メロディやリズムは補助や彩りをもたらすようだ。

　そして個人意識の境目あいまいで、時折二人が一人になり、時には七人が一人になっていた。一人のように観えるが――共有体――クラスターのようだった。

　それぞれ体格の差はあるようだが――性別がなかった。デフォルトがそのようだ。

　子孫はどう残すのか。分裂コピーするのか、はたまた――。

　とにかく性別がないのが当たり前のようだった。


　次にメタ時空によって未来に座標同期され、未来の世界が出現した。未来と言えど、現在のように過去から未来に時間が流れているわけではないようだった。不思議な時間の流れ――流れていると言っていいのかどうか――。

　人類は衰退しました――いえ衰退ではないようです。仮想世界のアバターが現実のようで――何かの目的がある時に肉体化しているようだった。

　時間や空間という概念もほぼ消失していて――現代の私たちでは理解できないシステムのようだった。物質世界はその深遠なる世界のごく一部に過ぎないようだった――。

　どのくらいの規模の、最適化された並列共有クラスターなら認識共有できるのか――腑に落ちるのか――そのいつかがくるとしたら――楽しみだ――


　ひとつわかったのは様々な世界、時間軸があるとしたら――同時に並列存在しているようだ。


　時間と空間があるならそれは動画になり得るが、時空間がないとしたら静止画ですらない。

　座標がすべて重なっていることにもなるし、そもそも座標すら存在しない、そして、座標のすべて重なりと、座標のない現象が矛盾なく両立できるとしたら――その不可思議なメタ時空が認識共有により垣間見えるのかもしれない――。
　
　球体魔法陣――球体魔法陣オーケストラならそれができるかもしれない――そう三人――のみならずSSSポテンシャルクラスタの面々が同時に――正確には時間を超えて、つまりは同時に感じるような各々のタイミングで、認識共有を感じる/感じたのだった――。