獲物
C11H17N3O8(第3段階)
街のネオンに同性愛者を見かけた。
ネットの海で同性愛者を見かけた。
テレビの中の同性愛者を見かけた。
気持ち悪かった。みんな自分が同性愛者だと公言していた。気持ち悪かった。他人から虐げられてもいいと言った。気持ち悪かった。カメラの前でキスをしていた。気持ち悪かった。手を繋いでいた。気持ち悪かった。目を合わせていた。気持ち悪かった。
彼女は彼氏と別れたらしい。
彼女が彼氏を振ったらしい。彼女に理由を聞くと、どうしても口ごもってしまう。何か嫌な思いでもさせられたのだろうか。殺してやろうかと思っていたが、彼女がくれたキャンディーに心が洗われる。それを口に入れた時、彼女はボソリとこう言った。
「本当は君が好きなんだよね...」
全身が痺れるようだった。それに加えて痙攣しているようでもあった。ありえない現実と、自分が嫌ったそれとに挟まれて、死にそうだった。息が全くできない。
私は同性愛者である。
しかし同性愛者は嫌いである。
なぜか、簡単だ。私が私を嫌う最大の理由がここだからである。私が私を殺したいように、私は彼ら彼女らを殺したい。
ネットの海で同性愛者を見かけた。
テレビの中の同性愛者を見かけた。
気持ち悪かった。みんな自分が同性愛者だと公言していた。気持ち悪かった。他人から虐げられてもいいと言った。気持ち悪かった。カメラの前でキスをしていた。気持ち悪かった。手を繋いでいた。気持ち悪かった。目を合わせていた。気持ち悪かった。
彼女は彼氏と別れたらしい。
彼女が彼氏を振ったらしい。彼女に理由を聞くと、どうしても口ごもってしまう。何か嫌な思いでもさせられたのだろうか。殺してやろうかと思っていたが、彼女がくれたキャンディーに心が洗われる。それを口に入れた時、彼女はボソリとこう言った。
「本当は君が好きなんだよね...」
全身が痺れるようだった。それに加えて痙攣しているようでもあった。ありえない現実と、自分が嫌ったそれとに挟まれて、死にそうだった。息が全くできない。
私は同性愛者である。
しかし同性愛者は嫌いである。
なぜか、簡単だ。私が私を嫌う最大の理由がここだからである。私が私を殺したいように、私は彼ら彼女らを殺したい。
「SF」の人気作品
-
-
1,798
-
1.8万
-
-
1,274
-
1.2万
-
-
477
-
3,004
-
-
452
-
98
-
-
432
-
947
-
-
432
-
816
-
-
415
-
688
-
-
369
-
994
-
-
362
-
192
コメント