胡蝶蘭の夢②

お家についたけど、パパとママはお仕事でまだ帰ってきてないみたい。
モコモコに名前をつけてあげようと思った。
｢蘭ちゃんね、羊さん大好きなの！でも
モコモコちゃんは嫌いみたいだね。｣
ピャア、とお返事が帰ってきた。
｢じゃあチョウチョさん好き？｣
また一声、モコモコがお返事する。
｢じゃあね、蘭ちゃんアゲハチョウさん好きなんだけどね、アゲハって名前どうかな...？｣
大きな声のお返事が来た。蘭ちゃんはなんだかワクワクしちゃって、アゲハのことギュッてしてみた。フワフワしてて、なんだか雲に乗っている気持ちになる。それともわたあめかな。

パパとママが帰ってくるまで、アゲハとたくさん遊んだ。お人形遊びをしたり、おままごとしたり、それからかくれんぼ、鬼ごっこ。
蘭ちゃんが鬼の時、玄関のドアが開く音がした。きっとパパとママだと思ったから、急いで玄関に向かった。思った通り、パパとママだった。
｢パパ！ママ！おかえり！！｣

コメントを書く

胡蝶蘭の夢②

コメント

「SF」の人気作品

書籍化作品