いじめられてた俺が異世界に転移したら神になった〜チート能力で無双〜
新しい武器②
 紙に描かれた片手剣は、特別派手な細工が施されている物ではなく、どちらかと言うとシンプルで実用性のあるデザインになっている。
 貴族やら商人やら、そういった富裕層や芸術を主とする人たちにはこういった武器は好まれないが、冒険者や騎士には派手な武器よりこちらの方が好まれる。
 それに、シンプルではあるものの柄の部分には邪魔にならない程度の細かい模様が記されている。
「これは、雪百合の花か? 」
「よく分かったな」
 雪百合の花は、北の最果てにあるゲレン山と呼ばれる龍が住み着く山の山頂に咲く花だ。その花は龍の魔力を取り込んだ魔草――魔力を持つ草花――で、四肢欠損も難なく治すと言われる治癒力の高い蜜が取れるという高価な花だ。そして、見た目も美しく、採取したあとも一年は枯れない程の生命力を保持していると言われる。
 武器屋の店主によれば、5年ほど前に出回った雪百合の花は、一輪白金貨30枚もの価格で取引されたそうだ。
 「お前さんの片手剣には、その雪百合のある山頂に住む龍の魔石を使いたいと思ってな。あんた、相当な実力者だろ? 」
「何故そう思う? 」
「あんたの隣にいる嬢ちゃん、そいつは人じゃないだろ」
 シャルロットがキリッと男を睨んだ。今にも飛びかかりそうなシャルロットを俺は手で制す。
「どういう事だ。なぜ、分かった? 」
「そいつは600年前、俺が作ったとっておきの鎌だ」
 予想を超えた返答に、俺とシャルロットは暫しその場で固まった。
 貴族やら商人やら、そういった富裕層や芸術を主とする人たちにはこういった武器は好まれないが、冒険者や騎士には派手な武器よりこちらの方が好まれる。
 それに、シンプルではあるものの柄の部分には邪魔にならない程度の細かい模様が記されている。
「これは、雪百合の花か? 」
「よく分かったな」
 雪百合の花は、北の最果てにあるゲレン山と呼ばれる龍が住み着く山の山頂に咲く花だ。その花は龍の魔力を取り込んだ魔草――魔力を持つ草花――で、四肢欠損も難なく治すと言われる治癒力の高い蜜が取れるという高価な花だ。そして、見た目も美しく、採取したあとも一年は枯れない程の生命力を保持していると言われる。
 武器屋の店主によれば、5年ほど前に出回った雪百合の花は、一輪白金貨30枚もの価格で取引されたそうだ。
 「お前さんの片手剣には、その雪百合のある山頂に住む龍の魔石を使いたいと思ってな。あんた、相当な実力者だろ? 」
「何故そう思う? 」
「あんたの隣にいる嬢ちゃん、そいつは人じゃないだろ」
 シャルロットがキリッと男を睨んだ。今にも飛びかかりそうなシャルロットを俺は手で制す。
「どういう事だ。なぜ、分かった? 」
「そいつは600年前、俺が作ったとっておきの鎌だ」
 予想を超えた返答に、俺とシャルロットは暫しその場で固まった。
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