地の底から這い上がる
死にかけ
平成最後に投稿出来て良かった。
30階層
「この階層は、魔法に規制をかけて、武器だけで戦うか」
ナツメは、これからのことを考え、暗殺者として生きていくことにしている。その為、現存する武器は全て達人級に使えなくてはいけない。ナイフ・剣・弓・盾・拳などなど、数えられないほどの武器が存在している。それを全て達人級に使うのは一般人では不可能であろう。だが、ルガーノというチートがいるため、不可能を可能に変えてしまった。
「武神[剣]」
すると、目の前に一本の剣が現れた。
「いつも、ナイフ使ってたから剣は初見だな」
少し歩くと壁に少し違和感を覚えた。
『お主よ。ここ変ではないか?』
「お前もそう思うよな。よし、行ってみるか」
壁に近づき、手で触れようとすると、スッと通り抜けられた。そのまま中に入ると蜘蛛のような魔物がワサッと湧いてきた。
それを見た俺は、背筋がぶるっとした感覚に襲われた。
「うわっ、キモ」
『お主よ。早く倒してくれ ︎』
「ん? そこまで慌てなくてもすぐに倒すぞ?」
『我は、虫が苦手なのだぞ! 早く、早く倒してくれ ︎』
そんなに慌てた様子のルガーノを見るのは初めてだったので、クスクスと笑ってしまった。
『な ︎ 何を笑ってあるのだ ︎』
「今までそんな慌てた様子のお前をみるのは初めてだったから、少し面白くてね」
『い……いいから! 早く倒してくれ ︎』
「はいはい。分かったよ」
五、六、七……十二体か。剣をギュッと握って蜘蛛の真ん中に向かって跳んだいった。それを見ていた蜘蛛たちは俺に向かって緑色の糸を吐き出してきた。
「「空歩」」
俺は空中で方向転換をして避け、そのまま少し跳び、蜘蛛たちの真ん中に向かって剣を振り下ろした。その威力で蜘蛛たちは吹き飛び、三体はチリになって消えていった。俺は、さっき飛ばしてきた糸がどうなったか気になり、飛んで行った方に目を向けた。そこには、地面を少し溶かしている緑色の糸が見えた。
「毒?」
『お主、後ろ ︎』
少しの間意識を蜘蛛から切っていた俺は、二体の蜘蛛が鋭くなった爪で引っ掻いて来るのに気づかず、反応に少し遅れてしまったため、左脚と脇のところに少し掠ってしまった。
「っち! 邪魔をするな ︎」
そう言って、近くにいる蜘蛛を一匹捕まえて、頭を握りつぶした。残り八体。その後は意識を途切れさせることなく、四体を切り殺した。
「後四匹!」
蜘蛛と戦っている最中、何度も糸を吐いていた。そのため、足元には殆ど足の踏み場も無かった。服のいたるところも溶かされていた。
蜘蛛がまた糸を吐いてきた。それを避けようとしたが、足元が少し溶けており、足を滑らせた。それは、右脚に絡みついてき、服を溶かし肌に触れた瞬間、皮膚がほんの少しジュワッと溶けた。
「っ! クソが!」
そのまま俺は膝をついてしまった。その隙を見逃さなかった二体の蜘蛛は、ナツメに襲いかかった。だが、その隙をわざと見せていたナツメは、懐から常備しているナイフを取りだし、二体を一気に片付けた。
「残り二!」
地味にさっきの攻撃が脚にきており、微妙に力が入らない。蜘蛛の一体が、天井に糸を吐いてくっつけて、ターザンのようにこちらに迫ってきた。さっきのやつよりも速い速度で来た蜘蛛は、そのまま通り過ぎるような速度だったが、途中で糸から離れ、爪を立てて横を通り過ぎていった。
「危な!」
それを間一髪のところで避けた俺は、そいつを見たままもう一体の方にナイフを投げた。魔物の奇声が聞こえた。そして、残り一体の蜘蛛を倒した。すると、部屋は入って来たと同じような部屋に戻った。
「……あー、疲れたー」
『お主よ、心配したぞ』
「おう、わりーわりー」
次の階層に向かうため立ち上がろうとした。が、何故か力が入らなかった。
「あ、あれ? 力が入らねぇ」
『どうしたのだ?』
「なんか、動けないんだよ」
『なに? まさか ︎ すまんが、お主に鑑定をしてもいいか ︎』
「おう、いいぞ。「人化」」
『助かるのだ。「鑑定」』
この世界の鑑定はその人、物の今の状態を確認するものだ。そして、ルガーノが俺を鑑定した結果が、
『やはりか。お主今毒状態だぞ。それも、後数分で死んでしまう』
「あー、毒か。……え? まじ?」
『まじじゃ』
「よし、回復魔法を『無理じゃ』え?」
『そんなに披露していては、魔法を作るなど出来るわけないであろう? ほかに何かないか?』
そして、俺とルガーノの二人でどうにかする方法を考えていたが、案は出るが今の状況じゃ出来ないものばかりだった。
「無限収納なら『その身体じゃ、集中が出来なくて、無理じゃ』」
「もう、何も無いじゃないか」
『……すまん』
「何でお前が謝るんだよ。俺が規制なんてかけなかったら良かっただけだ。自業自得だよ」
『……だが』
「大丈夫だ。お前は新しい主人を見つけて、楽しく行きてくれればいい」
俺はそれだけを言い残し、瞼を閉じた。
(あー、クソ勇者どもは何やってるのか? あの、腐った王国はどうなるんだらうな。あー、俺が壊す予定だったのにな。死ぬときはあっけないものだな。くそったれが、俺が死んだらあいつらを血縁どもを、何年何百年何千年と呪ってやる。そう言えば、にゃぽどうしてるかな? ちゃんとあって話したかったな。ほんとはあんな事言いたくなかったと思うんだよな。はぁ、来世では全てを壊して回ってやる)
そして、意識ご消える瞬間。体の内側から自分の力じゃないようで、自分の力のようなものが湧き上がって来た。
次は令和最初の投稿になるのかな。
30階層
「この階層は、魔法に規制をかけて、武器だけで戦うか」
ナツメは、これからのことを考え、暗殺者として生きていくことにしている。その為、現存する武器は全て達人級に使えなくてはいけない。ナイフ・剣・弓・盾・拳などなど、数えられないほどの武器が存在している。それを全て達人級に使うのは一般人では不可能であろう。だが、ルガーノというチートがいるため、不可能を可能に変えてしまった。
「武神[剣]」
すると、目の前に一本の剣が現れた。
「いつも、ナイフ使ってたから剣は初見だな」
少し歩くと壁に少し違和感を覚えた。
『お主よ。ここ変ではないか?』
「お前もそう思うよな。よし、行ってみるか」
壁に近づき、手で触れようとすると、スッと通り抜けられた。そのまま中に入ると蜘蛛のような魔物がワサッと湧いてきた。
それを見た俺は、背筋がぶるっとした感覚に襲われた。
「うわっ、キモ」
『お主よ。早く倒してくれ ︎』
「ん? そこまで慌てなくてもすぐに倒すぞ?」
『我は、虫が苦手なのだぞ! 早く、早く倒してくれ ︎』
そんなに慌てた様子のルガーノを見るのは初めてだったので、クスクスと笑ってしまった。
『な ︎ 何を笑ってあるのだ ︎』
「今までそんな慌てた様子のお前をみるのは初めてだったから、少し面白くてね」
『い……いいから! 早く倒してくれ ︎』
「はいはい。分かったよ」
五、六、七……十二体か。剣をギュッと握って蜘蛛の真ん中に向かって跳んだいった。それを見ていた蜘蛛たちは俺に向かって緑色の糸を吐き出してきた。
「「空歩」」
俺は空中で方向転換をして避け、そのまま少し跳び、蜘蛛たちの真ん中に向かって剣を振り下ろした。その威力で蜘蛛たちは吹き飛び、三体はチリになって消えていった。俺は、さっき飛ばしてきた糸がどうなったか気になり、飛んで行った方に目を向けた。そこには、地面を少し溶かしている緑色の糸が見えた。
「毒?」
『お主、後ろ ︎』
少しの間意識を蜘蛛から切っていた俺は、二体の蜘蛛が鋭くなった爪で引っ掻いて来るのに気づかず、反応に少し遅れてしまったため、左脚と脇のところに少し掠ってしまった。
「っち! 邪魔をするな ︎」
そう言って、近くにいる蜘蛛を一匹捕まえて、頭を握りつぶした。残り八体。その後は意識を途切れさせることなく、四体を切り殺した。
「後四匹!」
蜘蛛と戦っている最中、何度も糸を吐いていた。そのため、足元には殆ど足の踏み場も無かった。服のいたるところも溶かされていた。
蜘蛛がまた糸を吐いてきた。それを避けようとしたが、足元が少し溶けており、足を滑らせた。それは、右脚に絡みついてき、服を溶かし肌に触れた瞬間、皮膚がほんの少しジュワッと溶けた。
「っ! クソが!」
そのまま俺は膝をついてしまった。その隙を見逃さなかった二体の蜘蛛は、ナツメに襲いかかった。だが、その隙をわざと見せていたナツメは、懐から常備しているナイフを取りだし、二体を一気に片付けた。
「残り二!」
地味にさっきの攻撃が脚にきており、微妙に力が入らない。蜘蛛の一体が、天井に糸を吐いてくっつけて、ターザンのようにこちらに迫ってきた。さっきのやつよりも速い速度で来た蜘蛛は、そのまま通り過ぎるような速度だったが、途中で糸から離れ、爪を立てて横を通り過ぎていった。
「危な!」
それを間一髪のところで避けた俺は、そいつを見たままもう一体の方にナイフを投げた。魔物の奇声が聞こえた。そして、残り一体の蜘蛛を倒した。すると、部屋は入って来たと同じような部屋に戻った。
「……あー、疲れたー」
『お主よ、心配したぞ』
「おう、わりーわりー」
次の階層に向かうため立ち上がろうとした。が、何故か力が入らなかった。
「あ、あれ? 力が入らねぇ」
『どうしたのだ?』
「なんか、動けないんだよ」
『なに? まさか ︎ すまんが、お主に鑑定をしてもいいか ︎』
「おう、いいぞ。「人化」」
『助かるのだ。「鑑定」』
この世界の鑑定はその人、物の今の状態を確認するものだ。そして、ルガーノが俺を鑑定した結果が、
『やはりか。お主今毒状態だぞ。それも、後数分で死んでしまう』
「あー、毒か。……え? まじ?」
『まじじゃ』
「よし、回復魔法を『無理じゃ』え?」
『そんなに披露していては、魔法を作るなど出来るわけないであろう? ほかに何かないか?』
そして、俺とルガーノの二人でどうにかする方法を考えていたが、案は出るが今の状況じゃ出来ないものばかりだった。
「無限収納なら『その身体じゃ、集中が出来なくて、無理じゃ』」
「もう、何も無いじゃないか」
『……すまん』
「何でお前が謝るんだよ。俺が規制なんてかけなかったら良かっただけだ。自業自得だよ」
『……だが』
「大丈夫だ。お前は新しい主人を見つけて、楽しく行きてくれればいい」
俺はそれだけを言い残し、瞼を閉じた。
(あー、クソ勇者どもは何やってるのか? あの、腐った王国はどうなるんだらうな。あー、俺が壊す予定だったのにな。死ぬときはあっけないものだな。くそったれが、俺が死んだらあいつらを血縁どもを、何年何百年何千年と呪ってやる。そう言えば、にゃぽどうしてるかな? ちゃんとあって話したかったな。ほんとはあんな事言いたくなかったと思うんだよな。はぁ、来世では全てを壊して回ってやる)
そして、意識ご消える瞬間。体の内側から自分の力じゃないようで、自分の力のようなものが湧き上がって来た。
次は令和最初の投稿になるのかな。
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