地の底から這い上がる
四人の勇者のダンジョン攻略“中壱”
続いての挑戦者は槍の勇者大海だ。
「よっしゃ、サクッと終わらせてやるさ。死にたくないからな」
「あのタックル、何気に痛いから気をつけろよ」
「おう!」
大海は槍の矛先をスライムの方に向けた。
「さぁ、俺の経験値になれよ。っふ!!」
大海がスライムの魔石に向けて槍を突いた。スライムはそれをニュルッと避けた。スライムはさっきのスライムを見ていたのか、同じように大海に突っ込んできた。南は強丞と同じようになると思い、「大ちゃん!」と叫んでいた。
だが、大海は槍をそのまま横にスライドさせた。
「ふぅ、一丁上がり!」
大海は、そのままみんなの元に戻ってきた。
「今の動きは良かったぞ、大海」
「ありがとっす、アーリーさん」
「さて、次は南だ」
「は、はい!」
続いて戦うのは弓の勇者南だ。
「そう言えば、南はどんな戦い方なんだ?」
俺は、南に弓の扱いは教えたが、南の戦い方は知らない。
「あー、私の戦い方はですね。まぁ、見ていてください」
そう言って、矢筒から矢を取り出した。そして、矢を弓に構え、スライムに向けて矢を放った。もちろん、そんなのはスライムには当たらない。スライムは、南に向かってもにゅもにゅと動き始めた。
続いて、矢筒から矢を三本取り出し、一本目、二本目、三本目と順番に放った。
「スーーッ!!」
矢は放物線の軌道を描いてスライムに向かって行った。一本目の矢を避けた先には二本目の矢が迫ってきていて、それを避けられなく、魔石は砕けた。
「凄いな」
「どうですか? 相手の動きを予想してそこに矢を放ったんです。上手くいくか分からなかったですけど、出来て良かったです」
「確か、南はリクジョウブ? とかいうやつにいたんだろ、走ったりするやつに、それを戦いに組み込んで見たらどうだ?」
「確かに、今の私の大切な財産ですね。考えておきます」
「それじゃ、次は雪菜だな」
「はーい」
雪菜は杖を取り出した。
「いっくよー」
雪菜は自分の中にある魔力を自分の持っている杖に移動させた。すると、杖がほんの少し発光し始めた。
「燃え尽きろ!『ファイヤー』」
その言葉とともにスライムは炎に包まれた。そして、スライムの全てが溶けて消えた。
「おー、凄いじゃないか!」
「えへへ、ありがとうございます!」
「だが、まぁ、オーバーキルではあったな。これからは最低限の魔力で倒せるようにな」
「はーい、頑張りますよ!」
「でだ、強丞」
「はい」
「まだまだだな。これからの鍛錬で幾らでも変われる、何か気になる事とか、壁にぶち当たったら俺のところに来い、なんでも聞いてやる」
「……はい」
この階層は一直線の道になっており、一回しか魔物とエンカウントしない。
「次の階層で出てくるのは、ファストバットだ。そいつは、とにかく速い。説明しにくいな。まぁ、見てみたら分かるか。って事でいくぞ」
「「「「はい」」」」
その後俺たちは、男同士、女同士で別れて話しながら二階層に向かった。
「そうだ、強丞と大海、お前らって人を殺した事があるか?」
「い、いえ。ないです」
「俺たち、人殺しが禁止されたところにいたので、殺すことなんて出来ないですよ」
「そうだよな」
「それが、どうしたんですか?」
「あぁ、これは、みんな集めないといけないな」
俺は、後ろにいる三人に声をかけた。
「どうしたんですか?」
「女の園に入りたいんですか〜?」
「悪いな、今はそれに反応出来ないんだよ。大事な話がある、集まってくれ」
俺は真剣な面持ちで四人に話しかけた。ミラー術長は、俺の真剣な顔を見て察したらしい。
「今から話すアーリー剣士長からの話はこれからの貴方達にとてつもなく大事なことよ」
俺は、ミラー術長のその言葉に頷き返し、話を始めた。
次は早めに投稿したいです。頑張ります!
「よっしゃ、サクッと終わらせてやるさ。死にたくないからな」
「あのタックル、何気に痛いから気をつけろよ」
「おう!」
大海は槍の矛先をスライムの方に向けた。
「さぁ、俺の経験値になれよ。っふ!!」
大海がスライムの魔石に向けて槍を突いた。スライムはそれをニュルッと避けた。スライムはさっきのスライムを見ていたのか、同じように大海に突っ込んできた。南は強丞と同じようになると思い、「大ちゃん!」と叫んでいた。
だが、大海は槍をそのまま横にスライドさせた。
「ふぅ、一丁上がり!」
大海は、そのままみんなの元に戻ってきた。
「今の動きは良かったぞ、大海」
「ありがとっす、アーリーさん」
「さて、次は南だ」
「は、はい!」
続いて戦うのは弓の勇者南だ。
「そう言えば、南はどんな戦い方なんだ?」
俺は、南に弓の扱いは教えたが、南の戦い方は知らない。
「あー、私の戦い方はですね。まぁ、見ていてください」
そう言って、矢筒から矢を取り出した。そして、矢を弓に構え、スライムに向けて矢を放った。もちろん、そんなのはスライムには当たらない。スライムは、南に向かってもにゅもにゅと動き始めた。
続いて、矢筒から矢を三本取り出し、一本目、二本目、三本目と順番に放った。
「スーーッ!!」
矢は放物線の軌道を描いてスライムに向かって行った。一本目の矢を避けた先には二本目の矢が迫ってきていて、それを避けられなく、魔石は砕けた。
「凄いな」
「どうですか? 相手の動きを予想してそこに矢を放ったんです。上手くいくか分からなかったですけど、出来て良かったです」
「確か、南はリクジョウブ? とかいうやつにいたんだろ、走ったりするやつに、それを戦いに組み込んで見たらどうだ?」
「確かに、今の私の大切な財産ですね。考えておきます」
「それじゃ、次は雪菜だな」
「はーい」
雪菜は杖を取り出した。
「いっくよー」
雪菜は自分の中にある魔力を自分の持っている杖に移動させた。すると、杖がほんの少し発光し始めた。
「燃え尽きろ!『ファイヤー』」
その言葉とともにスライムは炎に包まれた。そして、スライムの全てが溶けて消えた。
「おー、凄いじゃないか!」
「えへへ、ありがとうございます!」
「だが、まぁ、オーバーキルではあったな。これからは最低限の魔力で倒せるようにな」
「はーい、頑張りますよ!」
「でだ、強丞」
「はい」
「まだまだだな。これからの鍛錬で幾らでも変われる、何か気になる事とか、壁にぶち当たったら俺のところに来い、なんでも聞いてやる」
「……はい」
この階層は一直線の道になっており、一回しか魔物とエンカウントしない。
「次の階層で出てくるのは、ファストバットだ。そいつは、とにかく速い。説明しにくいな。まぁ、見てみたら分かるか。って事でいくぞ」
「「「「はい」」」」
その後俺たちは、男同士、女同士で別れて話しながら二階層に向かった。
「そうだ、強丞と大海、お前らって人を殺した事があるか?」
「い、いえ。ないです」
「俺たち、人殺しが禁止されたところにいたので、殺すことなんて出来ないですよ」
「そうだよな」
「それが、どうしたんですか?」
「あぁ、これは、みんな集めないといけないな」
俺は、後ろにいる三人に声をかけた。
「どうしたんですか?」
「女の園に入りたいんですか〜?」
「悪いな、今はそれに反応出来ないんだよ。大事な話がある、集まってくれ」
俺は真剣な面持ちで四人に話しかけた。ミラー術長は、俺の真剣な顔を見て察したらしい。
「今から話すアーリー剣士長からの話はこれからの貴方達にとてつもなく大事なことよ」
俺は、ミラー術長のその言葉に頷き返し、話を始めた。
次は早めに投稿したいです。頑張ります!
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