転生賢者の転生〜転生した三度目の人生を普通に生きたい〜

Kuro

王都の学校〜職員室にて〜

 王都に着いた日から2日経った。
 俺は王都での暮らしの準備は昨日終わったので今日から、学校へと行く。学校は昨日から始まっているらしい。
 王都の街の名前はエルニスといい、学校は「王立エルニスアカデミー」とそのままの名前だった。
 この学校は、俺が行こうとしてたユレイトの学校と違い、騎士科と魔法科に分かれている。そして、俺が行くのはもちろん魔法科だ。
 騎士科も、魔法科も、一学年の生徒は100人で、4つのクラスに分かれている。そして、生徒の中には貴族も多くいるらしい。




 学校に着いてから俺は職員室に向かった。
 そしたらまず最初に20代後半くらいの男の先生が話しかけてきた。
「おはよう。君が今日からこの学校に通うシュウ君だね。私の名前はカイン。この学校の校長をやっている。」
(この人が校長?若すぎないか?)
 そう思っていると、校長は
「私にはエルフの血が流れているからね。実年齢より若く見えるんだよ。」と言ってきた。
 俺が納得していると、もう一人若い男の先生が近づいてきた。
「おはようシュウ。俺が君のクラスを担任するアルトだ。早速、クラスに案内しよう。」とアルト先生は言ってきた。
「アルト先生、シュウ君には魔力の測定をここでしてもらいたいから、クラスへの案内はその後でいいかい?」
 校長はそう言いながら水晶を出してきた。
(なんか、かなりでかくないか?)
 明らかにユレイトの学校で使った水晶より大きかった。
「それじゃあシュウ君、手を触れてみて。」
 そうして俺は水晶に手を触れた。そして
「パリーン」という音と共に水晶が割れた。
「これはもしかするとエルフの私より制御できる魔力が多いかもしれないな。」
 校長が冷静に俺の魔力の量を分析していた。
(いや、周りの先生みんな無言なんだけど。)
「シュウ、お前すごいな!これは将来も期待できそうだ。それじゃあ校長、シュウをクラスに案内しますね。シュウ、お前のクラスは1-Aと言って優秀な生徒も多いからな。」
 周りが静かな中アルト先生そう言っては俺をクラスに案内してくれた。
 そうして俺は自分のクラスに向かうことになったのだった。

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