転生賢者の転生〜転生した三度目の人生を普通に生きたい〜

Kuro

魔力測定の結果は

 俺が水晶に手を触れた途端
「パリン」という音とともに水晶が割れた。
 「・・・。」
 部屋の中が静寂で包まれた。
 「あの、先生。これはどういうことですか?」
 一応、試験官の先生に聞いてみる。
「整備不足だったのかもしれない。新しいのを用意しよう。」
と言って、先生は新しい水晶を取り出した。
「では、もう一度触れてみてください。」
 そんな訳で、二度目の挑戦。
「パリン」
 もう何も言えない。
(どうしよう)と、内心で焦りまくる俺。
 冷や汗が半端ない。てか、先生何か言ってよ!
 「もしかすると、魔力が大きくて測りきれないのかもしれないから、こっちの水晶でやってみてくれ。」
 そう言って先生はさっきのよりも大きい水晶を出してきた。
 そうしてその水晶に触れると、水晶が輝き出した。と思ったのも束の間、
「パリーン」と鳴って、水晶が割れた。
 またも訪れる静寂。先生までもが固まっている。
 (ほ、本当にどうしよう。)
 そう俺が思っていると先生が、
「き、君の魔力はこれでも測りきれないのかもしれない。かなり魔力があるのは分かったから、君は次の会場に行ってくれ。」
と、震える言ってきた。
 そうして俺は次の会場へと向かった。
 そして、俺が出た後の部屋では、魔力の測定は順調に終わったらしい。
 終始みんな無言だったらしいが…。


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