異世界から帰ってきたら日本が滅んでいた件について~最強の勇者の絶望の物語~
プロローグ
俺の名前は日向山門、あっちの世界ではヤマトって呼ばれている。
『あっちの世界』って聞いて、「中二病をこじらせやがって」って思った、そこのお前。
俺は本当に異世界にいたんだ。
少し昔話をしよう。
異世界に転移される前、東京の大学生だった俺は人生に絶望していた。
入学した当初は、ワクワクしながら学生生活をエンジョイしようと浮かれていた。
だが実際は大学生活になじめず、友達もできず、学業には付いていけなかった。
常に一人だった俺は孤独感からか、周りの人間から軽べつされていると感じ、
半年ほどで耐えれなくなり、引きこもり、毎日オンラインゲームやネットサーフィンで時間をつぶす日々。
周りの人間を見下し避けるような生活を送っていた。
そんな生活が2年ぐらい続いたある日、週刊誌に連載している「マジカル・ルリルリ♪」を読むことを一番の楽しみにしていた俺は、週刊誌を買いに行こうとコンビニへ向かっていた。
あまり外には出歩かないようにしていたが、「漫画は絶対紙媒体だ!」とこだわっていたので外に買いに行かざるをえなかったのだ。
そんなコンビニに向けう道中で突然
ドガッッ!!
という音と共に、誰かに殴られて気を失い、目が覚めたら異世界にいた。
後ろから殴られるまで一切気配は感じなかったし、近づいてくる音も感じなかった。
目覚めてから目の前に広がる広大な大地に驚いた。
東京では考えられないぐらい広大で、緑が生い茂っていて、不思議な香りがした。
始めは夢かと思ったが、徐々に現実なのだと理解した。
異世界の名前は『マグナ・ティエーラ』。その世界は東京とはまるで違い、旧時代にタイムスリップしたかのような世界だった。電気は通っておらず、車もない、武器は剣や弓矢。
そんな異世界において、前の世界と一番違うところがある。それは、人を喰らい、襲う、見たこともない獣がいるというところ。そして、それに対抗する魔法を使う人間がいることろだ。
獣に関して、その世界では魔物と呼び、人間とって敵対する存在として嫌われていた。魔物については、魔物の王、魔王が存在し、その魔王が世界征服を狙っているという...某RPGゲームの設定そのままだ。
異世界に連れてこられた理由は、この魔王を倒すことであると聞いた俺は、
なんやかんやあって、俺は魔王を倒すことを目指すことになる。
「そんなに上手くいくはずねーだろ!!」「中二病乙!!」
と思っている君。もう少しこの話につきあってくれ。
俺も、始めはそう思った、「どこのゲームの世界だよ」とか、「俺にそんな力があるはずないだろ」とか
ただ、異世界から転移された俺には勇者としての資格と力が備わっており、確かに他の人間とは比べ物にならない能力が使えたわけ。
たとえば、筋力は通常の人間の4倍はあったし、走力も時速70kmぐらいで走れた。魔法はそこまで得意ではなく、どちらかといえば剣での戦闘が得意だった。
そんな超人の力を得た俺は、数人の優秀な仲間とともに魔王を倒す旅に出た。
幾多の海を乗り越え、様々な敵と戦いながら、魔王の元へたどり着き、見事魔王を打ち取ることができた。
名実ともに勇者となった俺は、魔王を倒した後、最上位魔法で前の世界に帰れることを知る。
前の世界の俺はただの引きこもり、
前の世界に帰ることが自分にとってをプラスにはならないと思ったが、食が合わなかった。ハンバーガーが食べたかった。コーラが飲みたかった。そして「マジカル・ルリルリ♪」の続きが読みたかった。
いきなり旧時代にタイムスリップしたことがなければ分からないと思うが、一度現代の暮らしを知ってしまっていると、こっちの暮らしは大分窮屈に感じる。
異世界にいれば英雄として崇められるだろうが、近代的な暮らしの方が性に合っていると感じ、俺は元の世界に戻ることにした。
魔法で元の世界に戻ると、
目の前に現れたのは六本木ヒルズでもなく、
渋谷のスクランブル交差点でもない.....
見慣れない荒野だった。
『あっちの世界』って聞いて、「中二病をこじらせやがって」って思った、そこのお前。
俺は本当に異世界にいたんだ。
少し昔話をしよう。
異世界に転移される前、東京の大学生だった俺は人生に絶望していた。
入学した当初は、ワクワクしながら学生生活をエンジョイしようと浮かれていた。
だが実際は大学生活になじめず、友達もできず、学業には付いていけなかった。
常に一人だった俺は孤独感からか、周りの人間から軽べつされていると感じ、
半年ほどで耐えれなくなり、引きこもり、毎日オンラインゲームやネットサーフィンで時間をつぶす日々。
周りの人間を見下し避けるような生活を送っていた。
そんな生活が2年ぐらい続いたある日、週刊誌に連載している「マジカル・ルリルリ♪」を読むことを一番の楽しみにしていた俺は、週刊誌を買いに行こうとコンビニへ向かっていた。
あまり外には出歩かないようにしていたが、「漫画は絶対紙媒体だ!」とこだわっていたので外に買いに行かざるをえなかったのだ。
そんなコンビニに向けう道中で突然
ドガッッ!!
という音と共に、誰かに殴られて気を失い、目が覚めたら異世界にいた。
後ろから殴られるまで一切気配は感じなかったし、近づいてくる音も感じなかった。
目覚めてから目の前に広がる広大な大地に驚いた。
東京では考えられないぐらい広大で、緑が生い茂っていて、不思議な香りがした。
始めは夢かと思ったが、徐々に現実なのだと理解した。
異世界の名前は『マグナ・ティエーラ』。その世界は東京とはまるで違い、旧時代にタイムスリップしたかのような世界だった。電気は通っておらず、車もない、武器は剣や弓矢。
そんな異世界において、前の世界と一番違うところがある。それは、人を喰らい、襲う、見たこともない獣がいるというところ。そして、それに対抗する魔法を使う人間がいることろだ。
獣に関して、その世界では魔物と呼び、人間とって敵対する存在として嫌われていた。魔物については、魔物の王、魔王が存在し、その魔王が世界征服を狙っているという...某RPGゲームの設定そのままだ。
異世界に連れてこられた理由は、この魔王を倒すことであると聞いた俺は、
なんやかんやあって、俺は魔王を倒すことを目指すことになる。
「そんなに上手くいくはずねーだろ!!」「中二病乙!!」
と思っている君。もう少しこの話につきあってくれ。
俺も、始めはそう思った、「どこのゲームの世界だよ」とか、「俺にそんな力があるはずないだろ」とか
ただ、異世界から転移された俺には勇者としての資格と力が備わっており、確かに他の人間とは比べ物にならない能力が使えたわけ。
たとえば、筋力は通常の人間の4倍はあったし、走力も時速70kmぐらいで走れた。魔法はそこまで得意ではなく、どちらかといえば剣での戦闘が得意だった。
そんな超人の力を得た俺は、数人の優秀な仲間とともに魔王を倒す旅に出た。
幾多の海を乗り越え、様々な敵と戦いながら、魔王の元へたどり着き、見事魔王を打ち取ることができた。
名実ともに勇者となった俺は、魔王を倒した後、最上位魔法で前の世界に帰れることを知る。
前の世界の俺はただの引きこもり、
前の世界に帰ることが自分にとってをプラスにはならないと思ったが、食が合わなかった。ハンバーガーが食べたかった。コーラが飲みたかった。そして「マジカル・ルリルリ♪」の続きが読みたかった。
いきなり旧時代にタイムスリップしたことがなければ分からないと思うが、一度現代の暮らしを知ってしまっていると、こっちの暮らしは大分窮屈に感じる。
異世界にいれば英雄として崇められるだろうが、近代的な暮らしの方が性に合っていると感じ、俺は元の世界に戻ることにした。
魔法で元の世界に戻ると、
目の前に現れたのは六本木ヒルズでもなく、
渋谷のスクランブル交差点でもない.....
見慣れない荒野だった。
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
0
-
-
1359
-
-
37
-
-
24251
-
-
23252
-
-
147
-
-
1
-
-
768
-
-
1168
コメント