神様のヒトミ

さとう

50・二日目



 翌朝。アイトは目覚めた。


 「·········ふへ」


 隣には、裸で眠るミレイ。
 アイトは毛布を捲り、ミレイの裸を堪能する。


 「······最高でした。ごちそうさま」


 柔らかく、大きさも絶妙な乳房。
 先端を彩る桃色。
 すべすべで滑らかな白い肌。


 全てがアイトの欲情を刺激し、朝から硬くなる。
 ゴクリとツバを飲み込み、そっと乳房を揉む。


 「んぅ」


 甘い声が聞こえ、アイトはビクリとする。
 しかし手は離さない、離せない。


 「······はぁ、ヤバい」


 アイトはミレイに覆い被さり、乳房を掴んだままキスをしようと顔を近付けた。


 「ミレイ······」
 「アイト······」
 「へ?」


 ミレイがバッチリ起きて、口を突き出していた。
 驚いたアイトは硬直し、思わず身体を浮かせる。


 「続き、しないの?」
 「え、いいの?」
 「うん。しよ?」


 アイトはニッコリ笑うミレイに、理性を破壊された。
 両手で乳房を掴み、深いキスを繰り返す。
 アイトをミレイに挿れ、腰を振る。


 その時だった。




 「こら、朝ごはん······」




 アイヒが、テントを捲って中を見た。。




 **********




 「·········」
 「·········」


 アイトとアイヒは、顔を赤くして俯いていた


 「にゃあう、クナイ、おねがい」
 「くぅん、わたしも」
 「はい、ミコト様はこちらへ。ライラはミレイにお任せしてよろしいですか?」
 「うん、おいでライラ」


 ミコトとライラは、クナイとミレイに髪を梳かしてもらっていた。
 2人は金と銀のロングヘアで、寝相が悪いので直ぐにクシャクシャになる。


 「キレイな銀色ですね」
 「こっちも、キラキラの金色」


 手に取るとサラリと流れ、上質な糸のように滑らか。
 女性から見れば羨ましい髪質だが、ミコトとライラはどうでもいいようで、足をバタバタさせていた。


 「早く早く、ごはんごはん」
 「うん、オナカへった。わん」


 ミレイはライラの髪を梳くと、ライラから渡された花模様の髪留めを渡す。
 これはアイトが送った物で、今ではライラの宝物になり、寝るとき以外は常に付けていた。
 ミレイがライラの髪に付けて、朝のセットは終わった。


 「はい、おしまい」
 「わぅん。ありがとう」
 「·········」
 「わふ?」


 視線を感じたライラがミコトを見ると、羨ましそうに髪留めを見ていた。


 「ミコト様、前を向いて下さい」
 「あ······。うん」


 羨ましそうな視線を受けたライラは、クナイに買ってもらった小物入れを漁る。


 「あの、これあげる」
 「にゃ?······これって、髪留め?」
 「うん。この髪留めと色違いのお揃い、あげる」
 「······いいの?」
 「わん。昨日のしっぽのお詫び、受け取って」


 ライラはミレイに髪留めを渡す。
 ミレイは微笑み、ミコトの髪に髪留めを着ける。


 「わぁ······きれい」
 「わたしが青い花、ミコトが赤い花、お揃いだね」
 「にゃう、ありがとう」
 「えへへ」




 ミレイとクナイは顔を見合わせ、ニッコリと頷いた。




 **********




 ミコトとライラを尻目に、アイトとアイヒは無言だった。
 アイトはサラダを盛り付け、アイヒは卵とベーコンを焼いている。


 「······」
 「······」


 アイヒは悶々としていた。
 ミレイがアイトを好きなことは知っていたが、再会して1日しか経過していないのに、身体を許すとは思っていなかった。
 一緒に寝ると言っても、せいぜい抱き着いて寝るくらいと考えていたので、先ほどの光景は衝撃的だったのだ。


 アイトは恥ずかしかった。
 昨夜は至福の時間だったのは間違いない。
 しかし、今朝は調子に乗り過ぎたと後悔していた。
 生まれて初めての女子の身体は、それほどまでにアイトを狂わせた。


 「アイトアイト、ごはんごはん」
 「わんわん」
 「お、おう。もうすぐだ」


 お揃いの髪飾りをしたミコトとライラにじゃれつかれながら、アイトは無心でサラダを盛り付けた。
 アイトはチラリとアイヒを見る。


 「······」


 
 結局、アイトとアイヒは一言も喋らず朝食を終えた。




 **********




 魔導車を順調に走らせ、再び夕方になる。


 街道外れの大きな木の下に駐車し、テントを出して野営の準備をする。
 今日はクナイと寝ることになったアイトは、こっそりと期待しつつも、ミレイに悪いと感じていた。
 テント作業にクナイも加わった。


 「主殿、今夜は······」
 「えっと、うーん」
 「お礼を頂けるはずでは?」
 「うぅ、まぁそうだけど······」


 アイトはミレイを見ると、アイヒと一緒に肉を切り分けていた。
 するとクナイが言う。


 「ご心配なく、ミレイの許可は得ています」
 「ウッソ、マジで⁉」
 「はい。なので主殿はお気になさらず、私を自由にして下さい」
 「いやいや、何のハーレムだよ」


 アイトは真剣に思う。
 自身は、そんな関係を望んでいないと。


 高校へ入学して1ヶ月、ミレイはアイトに懐きよく一緒にいた。だからこそ気になっていたし、好きだと言われて嬉しかった。
 求められ、抱いてしまった責任は取るつもりだし、将来のことも真剣に考えるつもりである。


 しかしクナイは、仲間としては好きだが、愛してると言われれば、アイトは少し考える。
 アイトのために動いてくれたクナイを好ましく思うし、クナイが困ればアイトは全力で助けるだろう。
 それは仲間であって、愛ではない。


 「なぁクナイ」
 「お願いします。私にも主殿を満足させるお勤めをさせて頂きたい」
 「あの」
 「お願いします」


 アイトが何かを言うたびに、クナイは被せてきた。
 さすがに困ったアイトは悩むが、直ぐに中断せざるを得なかった。


 「わんわんっ‼」
 「にゃうーっ‼」


 ミコトとライラが、ボールを転がし遊んでいた。
 仲がいいのは結構だが、少し注意しなくてはならない。


 「2人とも、遠くへ行くなよ‼」 
 「「はーい‼」」


 テントを組み立てたアイトは、テーブルを準備する。
 クナイは、2人の様子を見るために離れて行く。




 アイトは、クナイが離れてホッとした。




 **********




 食事は楽しく終わり、ミコトとライラは遊び疲れたのか直ぐにベッドへ横になると、そのまま仲良く眠り着いた。
 ミレイが魔術を使うと、2人の身体がキラキラ光る。


 「『洗浄せんじょう』」


 汚れや汗を分解し、清潔を保つ魔術。
 このレベルの魔術は一般人にも使え、冒険者や傭兵には必須のスキルでもある。


 「じゃ、おやすみ」
 「おやすみなさい」
 「おやすみ、アイト、クナイ」
 「お、おやすみ······」


 アイトとクナイは外のテント、ミレイとアイヒは魔導車の簡易ベットへ横になる。


 テントへ入ると、クナイがいきなり脱ぎ出した。


 「ちょーっと待てっ⁉ 展開が早すぎるっての‼」
 「主殿、約束をお守り下さい。私の望みは主殿とまぐわうことでございます」
 「いや、でもよ」
 「ミレイから了解も得ています。ご安心を」
 「······」


 なんだかんだ言ってもアイトは男の子。
 全裸で立つクナイを前に、興奮は隠せない。


 「主殿、覚悟をお決め下さい」  
 「······」




 アイトは、クナイに襲い掛かった。





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