ホントウの勇者

さとう

戯遊機塔メガラニカ・マグダーラ⑮/まぁそうなるよな・指サイン



 フレイミュラと別れ、俺は半年ぶりの我が家へ


 まぁ我が家と言っても魔導車だが
 しかし、リリやコノハがいるといないではまた違う
 現実では時間の流れが違うから、リリとコノハにとっては数時間ぶりの再会に過ぎないけどな
 俺は魔導車に到着すると、少し緊張してドアを開ける


 「た、ただいま〜」
 「う〜ん、気持ちいい〜。あ、おかえり〜」
 「おかえりなさい」


 リリとコノハが迎えてくれる
 リリはベッドの上でシロをモフり、コノハはキッチンでクロに魚を食べさせていた
 ハミィはベッドの脇で丸くなってる


 実に半年ぶり
 俺は駆け寄ってくるリリを、無意識に抱きしめていた


 「兄さん?」
 「いや、リリは可愛いなぁって」
 「?」


 リリはキョトンとしてる。かわいい
 するとコノハが手を拭きながらこっちへ来た


 「さぁ、すぐに食事に致します。手を洗ってお席へ」
 「兄さん、ごはん食べたら魔術を教えてね」




 俺は久しぶりに、リリたちと団欒した




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 「そう、集中して······うん」
 「·········」


 俺は今、リリに魔術を教えてる
 コノハは洗い物が終わり次第一緒にやる予定だ


 俺の視線は一点に集中してる
 リリは目を閉じて魔力の流れに身を委ねてるから、俺の視線に気が付いていない


 俺の視線は、リリのおっぱいに釘付けだ
 だってここ、風呂場だしね


 「······いいね」
 「ホントっ‼」
 「え⁉ あ、うん⁉」


 ヤバい、久しぶりだから夢中になってた
 リリは俺の目の前。俺はあぐらをかいて座っているけど、リリは中腰で膝を付き、上半身は丸見えだ
 しかも距離が目の前。手を少し伸ばせば触れられる


 半年間も女の子に触れてないからかなり溜まってる
 現に、俺の分身は爆発寸前だ 
 痛いくらい元気になっている


 「ねぇ兄さん、私、魔術師になれるかなぁ?」
 「なれるに決まってるさ。俺が教えてるんだぜ?」
 「えへへ、そだね」


 でも、こんな純粋な瞳で俺を見るリリを汚すなんて出来ない
 仕方ないので、トイレでこっそり処理しよう


 「失礼します。ジュート殿、私にもご教授を」
 「お、おう」


 コノハも裸だ。しかもめっちゃ揺れている
 コノハは身体を流して湯船へ、しかもリリの隣で体制も同じ
 おいおい、そりゃまずいって。大小ダブルで俺を誘惑するのかよ


 「いーいコノハ、魔力はね」
 「ふふ、ありがとうリリ」


 リリは、俺の教えた方法をコノハに伝授してる
 この2人、俺に裸を晒すのをなんとも思わないのかな?


 まぁいい
 心を無にし、リリとコノハに魔術を教える
 リリはやはり才能の塊、コノハは一般的なレベルの魔力だ
 リリはなんとでもなるが、コノハは初級魔術を2、3程度しか戦闘では使えないだろう
 ぶっちゃけ使えないが、ないよりはマシなレベルだ。ある意味コノハの最後の切り札ともいえる




 いろいろ耐えながら、この日の魔術練習は終わった




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 夜。リリは疲れたのか寝静まる
 コノハも静かに寝息を立てている


 《く、苦し······》
 《ニャ、ニャふ》


 クロとシロを抱きかかえ、幸せそうに眠ってる
 俺は風呂場での興奮が収まらず、1人風呂場へ向かった


 「ハァ、このままじゃリリとコノハを襲っちまうかも」


 俺は身体を覚ますために風呂へ入る
 身体は火照り、分身は硬く熱い


 「······ふぅ」


 全てを湯に委ね、リラックスする
 心を無に、身体とお湯を1つにする


 俺は立ち上がり、冷水を浴びようと湯船から出る
 すると、入口の引き戸が突然開いた


 「失礼します。ジュート殿」
 「こ、コノハ?」


 コノハは裸を晒す
 俺も立ち上がり湯船から出たばかりなので全裸
 お互いに全てを晒してる


 「ジュート殿、その······お辛いのでしたら、私がお相手を致します」


 コノハは照れたように言う
 それってもしかして、もしかするヤツか


 「私は、その······ジュート殿に好意を抱いてます。身体を見られるのも、触られるのも、ジュート殿なら許せます。盗賊に汚された身体で申し訳ありませんが······イヤなら」
 「イヤじゃないっ‼」


 俺は思わず叫んでいた


 「そ、その。俺はたくさん奥さんがいるし、コノハやリリにはもっとイイ人がいるんじゃないかって思って」
 「マフィ様のところへ行ってる間、他の奥様たちとは話しました。私もリリも、ジュート殿の伴侶となるべきだ、と」
 「ま、マジで······?」
 「はい。なので後は······ジュート殿の気持ちを、聞かせて頂けませんか?」


 いいのか
 コノハは確かに魅力的だ、惹かれてないと言えばウソだ
 しかしリリは妹······だけど、誰にも渡したくない気持ちもある


 ああ、俺ってヤツは
 リリとコノハを嫁にしたいと思ってる


 「······あ」
 「コノハ、絶対に幸せにする」
 「······はい」


 俺はコノハを抱きしめる
 こうなったらやってやる
 俺はマットレスを出し、コノハを横たえる




 コノハの身体に俺の証を刻み込んだ




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 翌日。なんとリリとコノハは帰ってしまった


 コノハとハッスルし、溜まっていたモノを全て吐きだした
 コノハは悦び、俺も満たされた。けど、2人は帰ってしまった


 「申し訳ありません、奥様たちと少しお話が」
 「私も行くね。あっちでも魔術の練習がんばるから」
 「う、うん」


 俺は見送るしか出来なかった
 チクショウ。この辛さは耐えられん
 クロとシロもいつの間にか居ない
 俺はさみしさの余り、今日は1人でふて寝した




 ダンジョンは明日にしよう。今日は寝てやる  




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 翌日、ダンジョンの入口。今日も大変混雑してる
 俺は入口の列に並び、気が付いた


 「……あ」


 俺の位置から50メートルくらい先に、見覚えのある集団
 フィンテッドたちと、フレイミュラとメイドと執事だ


 全員が真剣な顔で何かを話し合い、フレイミュラが大きく頷く
 そんなに大きな声ではないが、少しだけ聞こえた


 「フレイミュラ、覚悟はいいね」
 「はい」
 「確認だけど、ボクたちとフレイミュラの6人でダンジョンに潜る。そこでキミの総合的な実力を見せて貰い、ボクたちのメンバーに相応しいか判断させて貰う」
 「はい、大丈夫です」
 「実力不足と判断した場合……冒険者を廃業して王都へ帰ること。いいね」
 「はい。その代わり……」
 「わかってる。十分な実力を持ってると判断したら、王に掛け合ってキミを〔灰燼の翼アッシュダスト・ウィングス〕の新メンバーに推薦する」
 「フィンテッド、私は貴方を愛してます。その力……見ていて下さい」
 「う、うん。は、ははは……」


 フィンテッドのヤツ、ストレートな告白に照れてやがる


 「さっさと行くわよ。アタシは厳しく判断するからね」
 「あら? なぜ怒ってるのかしら、ミュラ?」
 「うっさい!!」
 「む~……」
 「おいユズモモ、さっさと歩けよ」
 「うるさいです!!」
 「はぁ!?」


 うーん、楽しそうなチームだ
 俺は1人だけど羨ましくなんかないぜ? マジで


 「さぁ、行こう。ボクたちの番だ」
 「はい……あ」


 ここでフレイミュラと目が合った
 50メートルは離れてたけど、フレイミュラはバッチリ俺を見てる
 俺の役目はもう終わり。ここからはフレイミュラのステージだ


 俺は右手の親指を首に当て、ノドを掻き切る仕草をする
 するとそれを見たフレイミュラは、ニヤリと笑って右手中指を立てた


 『ぶっ殺せ』
 『上等』




 フレイミュラ、もうウンコ漏らすなよ




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 フレイミュラたちを見送り、ようやくダンジョンの中へ
 さて、いつも通り腕輪を確認するか


 〔戯遊機塔メガラニカ・マグダーラ〕7階層・【海洋の遠征】
 クリア条件・海を渡りゴールを目指せ


 「え、マジで?」


 7階層の扉がゴゴゴと音を立て開いていく
 すると、俺の目の前には大海原が広がっていた


 「……すっげぇ」


 目の前には砂浜。しかも桟橋付きでボートもある
 目をこらしてみると、海の向こうに小さな小島が見える


 「あれがゴールか……遠いな」
 《よーし、わたしに任せてよっ!!》
 《そうね、悔しいけどあんたに任せるわ》
 「うおっ!?」


 いつの間にかルーチェとティエルがいた
 2匹とも俺の両サイドで浮いている


 「お、お前ら」
 《えへへ~、ジュート1人じゃ淋しいでし? それに海のことならわたしにお任せっ!!》
 《ま、寝てばかりだと身体が鈍るしね。運動がてら付き合ってあげるわ》


 なんだかんだで仲いいね、キミ達
 まぁ1人で味気なかったし、ここは付き合ってもらいますか


 「ありがとな、ルーチェ、ティエル」
 《わ、えっへっへ~……》
 《ちょ、なんでルーチェミーアだけ!!》


 ルーチェをなでるとティエルから抗議の声が
 そういえばティエルをなでたことって1度もないよな


 「悪かった。ティエル」
 《ひゃう!? わ、わかればいいのよ……ふん》
 《むぅ~》


 ティエルはビクッと身体を揺らしそっぽ向く。天使の羽根がパタパタしてる。気持ちいいのかな
 ちょっとだけルーチェがむくれてる……っていうかそろそろ行くか


 「よし、行くか」




 俺たちは、ボートに向かって歩き出した





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