ホントウの勇者

さとう

戯遊機塔メガラニカ・マグダーラ④/大嵐鷲・身体の変化



 「や、やっと着いた······ここだよな?」
 「うん······ここが、ボス部屋だよ」


 歩くことさらに2時間。ようやくボス部屋に到着
 正直なところ帰りたい。外はきっと暗いだろうし、腹も減った。ゼリーやグミはもう食べ飽きた


 「サクッと終わらせてやる。帰ったらメシにしようぜ。無性に肉が食べたい」
 「わたしも······ねぇ、今日は焼肉にしよう?」


 当然だ。もう腹は肉モードだ
 煉瓦造りの囲いに、立派な装飾の施された石の扉がゆっくりと開いていく。これからボス戦か


 「お、あれが······って、スライムじゃん」
 「で、でも大っきいスライムだよ、強いよ‼」


 俺はスライムのステータスを確認してみる


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 【ギガントスライム】〔ボス〕
 【レベル50】
 体力 6890
 攻撃力 563
 防御力 267
 俊敏性 213
 魔力 1200
 属性【黄】


 【装備】
 武器 なし
 防具 なし
 アクセサリ なし


 【特殊】
 1〔ジャンプアタック〕
 2〔水弾連射〕


 【ドロップアイテム】
 標準 ギガントゼリー
 レア ギガントグミ
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 確かに強い。これならボスというのも納得出来る
 それにしても、ギガントゼリーって何だろう?


 「よし、とにかく殺るか」


 腹が減ってるので瞬殺してやる。【黄】属性なら【緑】属性の魔術をブチかませばいい
 すると突然、軽快な音楽が流れ出した


 「な、何だ⁉」
 「あ、ボス戦だからそれっぽいBGMが流れるの。RPGみたいでしょ?」


 そこまでしなくても······と思ったけどまぁいいや。どうせ直ぐに終わるしな
 俺は頭上に手をかざし、空腹全開の魔力を放つ


 「【緑】のオリジナル魔術・【大嵐鷲フレスヴェルグ】‼」


 吹き荒れる風が大鷲の姿となり、ギガントスライムに向かって飛翔。全身が鎌鼬のようになり、スライムをズタズタに引き裂く
 細切れになったスライムは消滅。哀れ


 「お、ドロップアイテム······でか⁉」


 消滅したスライムのあとから現れたのは、一抱えありそうな金色の袋。レアアイテムだ
 袋を開けると、デカいグミが1個入ってた。まるでバスケットボールみたいな赤いグミ


 「味はランダムみたいだよ。今回はリンゴ味だね」
 「う〜ん、リリのところへ送るか」




 今はグミより肉が食べたい。これはリリに任せよう




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 ボスを倒すと2階の階段が現れ、階段の側にワープ装置も現れた


 「ボスを倒したから、次からは2階から始められるよ。ここで一度引き返してまた明日挑もう」
 「え、あ、うん」


 俺としてはもういいんだけど
 すると、俺の態度で何かを感じたのか、壊子がお願いしてきた


 「あの、出来れば10階くらいまでは登ってほしいの。細かいデータが欲しいし、不具合も調整したいから」


 ま、それなら仕方ない。可愛い嫁の頼みだしな
 それにしても、なんでこんなダンジョンを造ったんだろう


 「さ、帰ろ。お腹減ったしね」
 「ああ。今日はたくさん食べるからな‼」


 
 ま、いっか。そのうち聞こう




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 転送装置を操作すると、一瞬の浮遊感があったのちに地上へ帰還
 辺りは真っ暗で、何台も魔導車が停まっていた
 魔導車から漏れる光や匂いが、すでに夕食時だと知らせてくれた


 「とにかくメシだ。うん」
 「だね。お腹減った」


 アウトブラッキーに戻り、さっそく調理開始


 「ジュートくん、お肉と野菜をお願い」
 「おう。っていうかそれだけだろ?」
 「ちょっと待って……よいしょ、っと」
 「お、おぉ!?」


 壊子は、スカートのポケットから平べったい鉄板を取り出した。ありえない、どう考えてもおかしい。まるで四次元ポケットみたいな収納だった


 「えへへ、ホットプレートも作っておいたんだ。これならいつでも焼き肉や鉄板焼きが作れるでしょ?」
 「う、うん」


 いや、それよりも収納が気になった
 すると、ポケットを見過ぎたのか、壊子が説明してくれる


 「あ、このポケット? これは〔セーフルーム〕を応用して作った、わたし専用の収納ポケット。名付けて〔ポケットルーム〕だよ。なかなか便利でしょ?」
 「すげぇな。いつの間に」
 「うーん、〔神の器〕になった影響かな? 自分でも驚くくらい頭が良くなったの。どんなに難しい数式も一瞬で答えられるし、地球で使ったり見たことのある機械製品なんかも設計図が浮かんで書き起こせたり、自分で作ったり。わたしみたいに影響を受けた人はかなりいるよ?」
 「そうなのか? それって平気なのか?」
 「うん。男子は力が強くなったり、身体能力が上がったり。わたしや静寂さんはスッゴく頭が良くなったり……あはは、なんか怖いけど助けられてる」


 ナルホドな。俺は……身体能力は上がったけど、鍛えた成果だし。何だろ?
 いや、今はそれより優先することがある


 「とにかくメシだ。俺は野菜と肉を準備するから、ホットプレートに油を引いてくれ」
 「わかった。あ、ごはんは?」
 「うーん、今から炊くと時間が掛かるしな……」
 「今回は諦めよっか。炊飯器もあるから明日からご飯を炊いてダンジョンに行こうね」
 「ああ、そうだな」


 この日は肉と野菜をたっぷり食べました。満腹になって一息ついたら今度はお風呂
 もちろん壊子と一緒。お楽しみはこれからだ


 「ふぅ······」
 「はぁ、気持ちいい······」


 何度かハッスルし、壊子を抱きしめつつ湯船へ
 俺の胸板に壊子の胸が潰れ、再び理性を溶かしていく
 背中に手を回し身体を密着させ、我慢出来ずにキスをして、スイッチが入る度に何度も求める
 壊子は何度も答えてくれた。イーティアやマホロバの里では出番がなかったので、ここぞとばかりに求め合う




 結局、その日の夜から丸1日、獣のように求め合った




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 翌日の朝。ヤリ終わった翌朝
 俺はベッドで目を覚ました。隣には壊子がぼんやりしてる


 「······あ、そっか」


 思考がおかしい。ヤリ過ぎて頭がぼんやりしてる
 壊子を抱き寄せて太い思った


 「これが俺の変化か······」


 つまり、性欲が増大してる 
 壊子は頭が良くなり、他の連中は身体強化、そして俺は性欲が上がっている


 「······ん、おはよ」
 「悪い、起こしたか?」
 「うぅん、お腹減った。ご飯にしよう」


 確かに腹へった。でも、最後に1回だけ


 「あの、最後に1回だけ······」
 「······ハァ、しょうがないなぁ」


 壊子は仕方ないと言いたげだったが了承してくれる
 これが黎明だったら枕で殴打されてるところだ
 俺の手が壊子の乳房を柔らかく掴み、いざ繋がろうというときだった


 「おはようございます。ジュートど······の······」


 突如としてコノハが現れた
 そこスタイルは戦闘用で、瞳には強い力が篭ってる
 考えなくても分かる。コノハはダンジョンに行くつもりだ、と




 コノハは素早く運転席へ避難し、俺と壊子は慌てて着替えた




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 着替えた俺たちはコノハを迎え、コノハが作った朝食を食べていた


 「是非とも私をダンジョンへ、お願いします」


 まぁこういうことだ
 ちなみにさっきの光景は忘れるようだ。俺たちとしても蒸し返したくないしね


 「もちろんいいけど、レベルは大丈夫か?」
 「はい。あちらでレイメイさんたちと修行を積んだので、足手まといにはならないかと」


 すると壊子はポケットから眼鏡を取り出しコノハを見る


 「どれどれ······お、コノハのレベルは43だね。最初に見たときは33だったのに、この短期間で10も上げるなんて、やっぱり〔神の器〕との戦闘はだいぶ経験値が稼げるようだね」
 「はい。神器による未知の攻撃は、私を大きく成長させてくれたと感じます」


 まぁ断る理由はない。むしろ頼りになる




 よし、今日はダンジョンで頑張るか





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