ホントウの勇者

さとう

戯れの世界よ我が手の中に⑧/最後の・これからの



 ハーレム。それは男の夢


 俺は黎明たちをモノにしてから、今度は氷寒たちを愛していた
 それも4人をぶっ続けで愛し、回復した黎明たちも交えて交互に抱く


 最初はローテーションの通りに抱いていたが、黎明たちが混ざったことにより再びローテーションを組み直した


 総勢7人。枯れることなく抱き続けられるのは、やっぱり俺の精力がヤバいくらいに上がっているから
 この点に関しては〔神の器〕になって良かったと思う


 7人はそれぞれ力尽きてベッドに横になっている
 さすがにやり過ぎた




 俺は着替えをして部屋を出た




───────────────


───────────


───────






 「何だ、終わったのか?」
 「ああ」


 俺は談話室に戻り、肘掛け椅子に腰掛けたままのマフィに話しかけた


 「なぁ、お前は【女神】のことを知ってたんだろ」
 「ああ。それがどうした?」
 「······いや、別に」


 別にマフィが、俺に全てを教える義務はない
 今さらだが、この神様は味方ではない。中立の立場らしいが、完全に気を許すわけにはいかない


 「何だ、もしかして拗ねているのか? 言っておくが、私はお前の味方ではない。お前に協力してるのは、お前といるのが面白いからだ。そこを忘れるな」
 「わかってるよ。もし氷寒たちを神に売るようなマネをすれば、お前を滅ぼすことを俺は躊躇わない。その覚悟はある」
 「そうだ。それでいい······私たちは神と人、そのくらいの距離感は必要だ」
 「ああ。でも······」


 俺は、微笑を浮かべる小さな神様を、嫌いにはなれなかった


 「俺は、お前のこと······けっこう好きだぜ」


 俺の正直な気持ち。ウソじゃない


 「奇遇だな······私もだ」




 マフィの浮かべる微笑は、とても輝いて見えた




───────────────


───────────


───────






 マフィと別れ、ベッドに戻ろうと廊下を歩いていると、クロに出会う


 「よう、何してるんだ?」
 《ニャア。インヘニュールの歓迎会がやっと終わったのヨ。全く······7日もぶっ続けでやるなんてネ》


 クロは呆れてるが、なんとなく嬉しそうだ
 俺は近くにあった長椅子に座ると、クロも隣に香箱座りをする


 「明日、出発する。また案内頼むぜ」
 《エエ。任せて》


 俺はクロの背をなでながら聞いてみた


 「なぁ、シロフィーネンスってお前たちの封印を解く方法を知ってるのか?」
 《······違うワ。シロフィーネンスを仲間にすれば全員揃う。そうすれば【創造神】の知識で封印を解く方法を知れるカモ知れないノヨ》
 「そして【女神】を倒す······だろ?」
 《そうネ。【女神】を滅ぼせば、アナタのクラスメイトの中の【神】は消滅するワ。全員助かるはずヨ》
 「ま、マジかよ⁉」
 「エエ、創造主である【女神】が滅びれば、子である神もまた滅びる······ちなみに、アナタがイレギュラーな存在というのは、本来【女神】の眷属が呼び出した〔神の器〕に、【創造神】の眷属である【銃神】の〔神の器〕がいたからなのヨ」


 なるほどな。確かにおかしい
 でも、理由なんて知らないしどうでもいい


 「【女神】を倒せば全て終わる······よし。さっさと終わらせて、みんなを取り戻す。それが終われば結婚式だ‼」
 《アナタね······そう簡単に行くとは限らないワヨ?》
 「大丈夫だって。みんなも、クロもいるしな」
 《······ソウ、ね》
 「ああ。だから案内は任せたぜ」
 《······エエ》


 俺は長椅子に横になり、クロを抱きしめる
 クロも嫌がらずに俺を受け入れてくれる




 俺は、暖かいクロを抱きしめながら眠りついた




───────────────


───────────


───────




 「じゃ、行ってきます」


 俺は、全員に見送られながら転移をする
 ついたのは【灰の大陸】手前の草原だった


 《もうすぐ、旅も終わりネ······》
 「だな······」


 ここまで長かった
 旅を初めてもうすぐ一年······そういえば


 「俺······もう18歳だな」


 誕生日は多分過ぎてる
 忙しくて誕生日なんてことすっかり忘れてた


 《······行きまショ》


 クロは歩き出す
 俺もそれに着いて歩き出す




 1人と1匹の旅は、もうすぐ終わりが近づいていた




───────────────


───────────


───────




 「······住む場所、どうしようかなぁ」
 《······ナニ、いきなり》


 クロが少し呆れて聞き返してくる


 「いやさ、いつまでもマフィの世話になるワケにもいかないしさ、いずれはマフィの神器から出て家を買って住もうかなぁと」
 《·········》
 「あ、当然お前たちも一緒だからな」
 《······ハァ》


 なぜかクロはため息をつき、前足で頭を抑えた


 《全く、アナタは大物ネ。封印が解けなければ【女神】どころか【魔神】ですら倒せるかわからないのに》
 「大丈夫だって。俺たちが負けるワケないだろ」
 《ま、アナタが言うなら大丈夫かもネ》


 俺はクロの頭をなでる
 フワフワサラサラの毛並みは、今日も健在だった




 8大陸最後か······やってやるぜ





「ホントウの勇者」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く