ホントウの勇者

さとう

戯れの世界よ我が手の中に③/検査・結果



 「えっと、その……大丈夫?」


 俺はなるべくやさしく2人に声を掛ける……めっちゃ警戒してるけど


 「お願い。私はどうなってもいい、山野さんだけは……」
 「何言ってるの?……死ぬときは一緒」


 うっげぇぇ、完全に俺が悪役じゃん。よーし、こんな時はマフィだな!!
 俺は久しぶりに通信機を使う……すると、久しぶりの声が聞こえてきた


 「やぁ久しぶり。ふむ……新たなハーレムメンバーを手に入れたのだな。よし、連れてこい」
 「おう。お前を殺しに行くわ」


 さーて、神器は使えないけどなんとかなるかな。まぁ最悪24時間後に始末すればいいや


 「あの、来て欲しい所があるんだけど」
 「……わかった」
 「……お願い、楽に死なせて」


 何だよこれ……メチャクチャ心が痛い。とにかくさっさと連れて行こう。けど、気になるコトがあるんだよなぁ


 「あの、なんで逃げなかったの?」


 鉄間さんなんてさっさと逃げたのに。この2人は最後まで逃げなかった


 「それは……火等さんが戦ってたし、真城さんもいなくなっちゃったから……」
 「要はタイミングが掴めなかった。真龍……あんなコト言うなんて」


 なるほど、そういうことか……とにかく、これからのコトを考えないと


 「じゃあ行こう。俺の近くに来て」
 「はい……」
 「……」


 空気が重い……この2人はこれから殺されるとでも思ってるぽいな


 とにかくマフィに相談するか




───────────────


───────────


───────




 着いたのは久しぶりの休憩室……相変わらずのボサボサヘアの眼鏡少女・マフィがいた


 「よう久しぶり、とりあえず殴らせろ」
 「落ち着きたまえ。久しぶりに会った恋人にする仕打ちが拳か? どうせお仕置きされるならベッドの上でお願いしたいもんだ」
 「………………」


 俺の後ろにいる少女2人から無言の圧力を感じる……うう、キツイ


 「お前はあとで処刑な。とりあえずどうしよう……」
 「ふむ………」


 マフィは清水さんと山野さんの周りをぐるぐる歩き始めた


 「あ、あの……?」
 「…………」


 「ああ失礼。私の名は【戯神マレフィキウム】……まぁ神様だな。よろしく」
 「え……あ、はい……あれ?」
 「…………神様?」


 清水さんはポカンとし、山野さんは眉をひそめた……すると


 「とりあえず、おやすみ」


 マフィは清水さんと山野さんに何かの煙を吹きかける、すると2人はすぐに崩れ落ちた


 「おまっ…何を!?」
 「バカ者。この2人は氷寒や括利とは違う…まだ自分の意思で神を封じ込める事ができない。ここで暴れられたら厄介なのでな、とりあえず……」


 するとマフィがリストリングを取り出し、2人の腕に装着させた


 「コイツは神の力を一時的に封じ込めることが出来るリングだ。氷寒たちと私の頭脳で完成させた…しばらくはこのままでここで生活して貰おう」


 マフィは指パッチンで部屋の景色を切り替える、すると部屋が変わる……手術台のようなものが2つ並び、その上に清水さんと山野さんの身体が横たわる


 「何する気だ?」
 「ああ、コイツらの身体を調べさせて貰う。余計な物が混じってないか検査するのさ」


 マフィが指パッチン……すると2人は全裸になった……えええ!?


 「おまっ!? またやりやがったな!!」
 「うるさい。私のやり方に口を出すな……ほう、この女のムネ…括利よりデカいな」


 そう言ってマフィは山野さんの胸を揉む。おいおい、検査はどこ行った


 「おいマフィ!!」
 「おいジュート見てみろ、この女、陥没……」


 マフィは清水さんの胸を揉みながらそんなことを……陥没?


 「あ、そうだ…氷寒と括利は?」
 「ああ。あいつらなら〔プレイルーム〕で遊んでるぞ」




 俺はこの場から退散することにした……刺激が強すぎる




───────────────


───────────


───────




 プレイルームはマフィが作った遊技場だ


 基本的に遊び道具しかない。氷寒たちの知識を元に、地球の遊び道具をそろえた遊び場…マフィは頭脳戦は得意だが身体を使う遊びはからっきしだった。プレイルームのドアを開けると……いた


 「おーい、ただいま~っ!!」


 俺の声に反応して氷寒と括利が振り向く……氷寒はタンクトップにハーフパンツ姿で汗を掻いてる…どうやらアスレチックで汗をかいていたようだ。括利も同じ姿で床に突っ伏してる…体力は氷寒に勝てないようだ


 「ジュートっ!! おかえり~っ」
 「……おかえりなさい」


 括利は起き上がり駆け寄って抱きつき、氷寒は小走りでやって来た……かわいい


 「あ、わわわっ!?」


 括利は慌てて離れる……なんで?


 「ご、ごめん…汗…うぅ~」


 ああ、汗だくで匂いが気になるのか……バカだな


 「ただいまっ!!」
 「ちょ、ジュート!?」
 「………!?」


 俺は気にせずに括利と氷寒を抱きしめた。汗の臭い? なんだそりゃ?


 「今日は凄いニュースがあるんだ」




 俺は清水さんと山野さんの話をする事にした




───────────────


───────────


───────




 「で、なんで温泉に………?」
 「……それはもちろん汗を掻いたからよ?」
 「魔術もいいけどやっぱ温泉だよね~」


 清水さんと山野さんの話をしようとしたら、まずは温泉で汗を流してから、と言うことで連行された。まぁいいか…3人でってことはそういうことだよな。ぐふふ


 「……エッチ」
 「顔に出てるよ?」
 「…………」


 いかん、がっつきすぎた。分身は絶好調だし……とりあえず服を脱ぐ


 「……全く」
 「仕方ないなぁ~」


 スミマセン正直で……そんなワケで2人も服を、というかタンクトップとハーフパンツだけだから5秒で全裸だ……ヤバいな。エルルとクルルやブランと一緒に入った時はなんともないのに、この2人を前にすると欲望がせり上がってくる


 2人は両サイドから抱きついて洗い場へ……うん。話は後だ、コッチが優先だ




 俺はたっぷりと時間を掛けて楽しんだとさ……やれやれ




───────────────


───────────


─────── 




 「………………と、言うわけだ」


 俺は現在温泉の湯船でリラックス…。隣には氷寒、さらに隣には括利がしがみついている。一仕事終えてやっとこさ話をし始めた……ちなみに俺の右手は括利のムネをがっちり揉んでいた


 「……なるほどね、じゃあ水萌と山野さんは」
 「ああ、マフィの検査? を受けてる。そう言えば神の力を押さえるリングなんていつ作ったんだ?」
 「んっ…それはね、ジュートがなるべく『左腕アルマイト』を使わなくても済むように、あたしと氷寒ちゃんが協力してマフィちゃんと完成させたの…んっ」


 俺のためにうれしい。俺は括利のムネを揉む強さがいつの間にか強くなっていた


 「ありがとな。それのおかげで清水さんと山野さんはまだ〔神の器〕なんだ。でもいつか皆の中から神の力を消さないとな」


 コレはマジで思う……俺の中には【銃神】の意思がないから乗っ取られる心配はないけど、みんなは違う……レンカ先生みたいに力の浸食があるのは間違いない


 すると、露天風呂入口の引き戸が開きマフィが現れた……全裸で


 「やあ、気分はどうかな?」
 「お前な……少しは隠せよ」


 俺は一仕事終えた後なので平静を保っていられる


 「なんだつまらんな……まぁ氷寒や括利を抱いてるお前には私の身体なんてたいしたコトないだろうがな」
 「そんなことねぇよ。キレイだと思うぞ?」


 それはウソじゃない……本心だ


 「…………そうか」
 「あれ? マフィちゃん照れてる~!! カワイ~ッ!!」
 「う、うるさい。じゃれつくな!!」


 括利が俺から離れてマフィにじゃれつき始めた。すると今度は氷寒がひっついてきた。俺は迷わずにムネを触る……すると括利がひっついたままのマフィが言う


 「さて、ジュートが連れてきた女だが……シロだ。特に身体や精神をイジられた形跡はない……処女だ。一応チカラは封じた上でここで生活して貰おう。風呂から上がったら全員で行くぞ」


 そりゃよかった。必要ない情報もあった気がするがスルーしておこう


 「やっぱり、【時の大陸】では氷寒たちは死んだことになってるみたいだ……2人をみて少しでも心変わりしてくれればいいんだけど……」


 コレは俺の希望。するとマフィが


 「可能性はある。もともと弱みにつけ込んで人を操るのがローレライの趣味だ。恐らく……氷寒たちを殺したのはジュートだ、とでも言って全員の気持ちを強くして精神浸食を早めたかもしれん。ここで氷寒たちが姿を見せれば精神の均衡に変化があるはずだ。もしかしたらジュートとパスをつなげる状態まで持って行けるかもしれん」


 パス……まさかそれって……?


 「ジュート、氷寒と括利を抱くのは構わんが……あの2人のぶんも残しておけ。おまえとパスを繋げば少なくとも精神的にはだいぶ安定する。神器を使っても問題無いレベルになる」


 俺は思わず氷寒と括利を見る……俺が他の女の子を抱いてもいいのかな? 
 でも俺は嫌がる子を無理矢理なんて絶対にしたくない


 「……そうね。じゃあ今日はもうおしまいにしましょう。ジュート、いざという時のために精力を貯めておいてね」
 「ざんねん~っ。でもしょうがないか~」
 「よし、そろそろ上がるか」


 氷寒は俺の手をするりと躱し湯船から上がる
 マフィと括利もあっさりと上がる……


 俺は1人、湯船に取り残された




 「…………なんてこった」




 夜を楽しみにしてたなんて、言えるワケなかった





「ホントウの勇者」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く