ホントウの勇者

さとう

ドワーフの隠れ穴フーユーン②/現状確認・ 救済可能



 この科学少女が神様?
 マジで?
 いやでも気配を感じなかった
 殺されてた
 強いのか?
 敵じゃない?




 「まぁ落ち着け、客人は久しぶりだ。茶でも出そう」


 科学少女はそう言うとすたすたと神殿の方へ歩き出した。するとクロが


 《行きまショ。彼女は敵じゃないワ。味方でも無いけれど》


 クロもそう言って歩き出す
 わかったよ、ついてくよ


 俺も取りあえず付いていく……警戒はしておこう




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 神殿に着き扉の前に立つ、巨大な石造りの扉が、シュインと音を立てて扉の一部分がスライドした。自動ドア?


 中はメチャメチャ近代的だった
 壁は白く塗装されていてツルツルし、床もリノリウムのような材質で出来ていて独特の音がする
 明かりは蛍光灯のような純白の光が輝いていて、まるで研究所のような場所だ
 そのまましばらく歩き休憩所と書かれた部屋に入る


 中は12畳ほどの広さで水道や魔導コンロ、魔導冷蔵庫やソファーにテーブルなどが備え付けてあり、まさに休憩室って感じの部屋だ


 「まぁ座れ、今お茶を出す」


 今更だが神様にお茶を入れて貰うなんてとんでもない事じゃ無いか?
 そして科学少女は紅茶にお茶請けを4つだす
 すると、赤と青の紋章が輝きアグニとルーチェが現れた


 《久しぶりだなマレフィキウム。相変わらずおもちゃばっか作ってんのか?》
 「まぁそうだな。おもちゃ作りは私の存在する意味のひとつでもあるからな、アグニードラ」
 《ふふ、ほーんと変わらないね、あ、お菓子いただきまーす!!》
 「ルーチェミーア……ふふ、好きなだけ食べるといい」
 《ヤレヤレ。それにしてもマレフィキウム、アナタがここにいるなんて……ドワーフ族とナニかあったの?》
 「いーや別に? 私のラボは全ての大陸にあるからな。このラボにはまだ300年程度しか使ってない。きっとその間にドワーフ族が秘宝扱いしているだけだろう……所で」


 そこで科学少女は俺を見る
 どう見ても神様には見えないがクロ達の態度や言葉を聞くと間違いないみたいだ
 俺は少女の言葉を待つ


 「私は君を知っているが君は私を知らないだろう? 改めまして【戯神マレフィキウム】だ。よろしく、無月銃斗くん」
 「俺のことを知っているのか?」
 「ああ。君は〔水中迷宮都市ラビュリント〕のダンジョンへ入っただろう? アレは私が作ったダンジョンだからな、誰がいつ入ったかなんてお見通しさ」


 そうだったのか。そういえばクロがそんなこと言ってたっけ


 「改めて聞くが、君は何をしにココへ来た?」




 俺は全ての事情を話すことにした




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 「くくく、はははっ。ココを破壊か、そうかそうか!!」
 「もうしないよ、クロも生きてたし。ドワーフ族はムカついたけどもういいや」


 俺は全ての事情を話しながらクロの頭を撫でる
 普段は嫌がるが今回は何も言わなかった


 「ふふ、さすが【銃神ヴォルフガング】の〔神の器〕だな。実に面白い……それに、そのナイフも使いこなしてるみたいだしな」
 「え? 【雄大なる死グロリアス・デッド】と【死の輝きシャイニング・デッド】の事だよな?」
 「そう、それは私が作ったナイフさ。一度そのナイフに選ばれると何があろうとお互いに求め合うナイフ。最初の1本を見つけてすぐに同じ形の2本目が見つかっただろう? これはそういう夫婦めおとナイフなのさ」


 確かに、レッドドラゴンの巣で見つけた時には驚いた
 だっておんなじ形で色違いのナイフが偶然手に入ったし、偶然にしては出来すぎてると思ったがそういうことだったのか


 「所で【神器ジンギ】には覚醒してるのか? よければ私が見てやろう」
 「え? あー、いや」
 「ふむ。まぁ警戒するのもムリは無いな。だが安心したまえ、私は神と人の争いには全く興味が無い。そもそも私の【神器ジンギ】は争いには向かないし魔術も苦手だ、私が得意なのは何かを生み出すこと、そして人に試練を与えることだ」


 《試練ねぇ、イタズラの間違いじゃねーのか? あんな趣味の悪いダンジョンを大陸に1つずつ作るなんてよぉ、しかも前はそれを見て楽しんでたじゃねーか》
 《たしかにねー。ダンジョンの泥んこトラップに引っかかった冒険者を見て大爆笑してたじゃん。しかもそれをヴォルに見られて顔真っ赤にしてたくせに~》


 アグニとルーチェに突っ込まれて科学少女は顔を真っ赤にする。


 「ちちち違う!? あれはたまたまだ。そう、偶然【銃神ヴォルフガング】のヤツがその……ぐぬぬぬぬ!!」


 何か一気に親近感わいてきた。顔真っ赤にしちゃってカワイイじゃん
 そんな俺の表情を見て科学少女は言う


 「い、いーからさっさと【神器ジンギ】を出せ!! この私が見てやるっているんだ!!」


 なんかやけくそみたいだな。まぁこの神様なら大丈夫だろう


 「わかったよ、『神器発動ジンギはつどう』っと」


 俺の体を濡羽色の光が包み、装備も変わる
 そして『錬鉄の神銃アイゼン・ブラスター』がホルスターに納められた


 「ほーう。では私も『神器発動ジンギはつどう』」
 「え? な、なんだ!?」


 突然部屋が真っ暗になり何も見えなくなった
 そして急な光に包まれ目をつぶってしまう
 俺は『錬鉄の神銃アイゼン・ブラスター』を抜き構える
 そして辺りが見えてくる


 「おいおい物騒だな。まぁ安心したまえ」
 「な、何だここは……!?」


 そこは「工場」 いや「研究所みたいなところだった
 明らかに機械があり、ロボットアームが動いている
 培養器みたいなモノに何かが浮かんでいる
 ベルトコンベアが動いていて何かが生産されている


 そんな光景が縦横無尽に存在する、そんな空間としか言えない


 「驚いたか? ここは私の研究所であり工場でもある。ここで考え、作り、生み出す。それは兵器だろうが生物だろうがダンジョンだろうが出来ないモノはない」


 小さな神サマは、誇らしげに両手を広げた




 「コレが【戯神マレフィキウム】の神器ジンギ、【戯れの世界よパラケルスス・マキナ我が手の中に・エルガステリオン】だ。わっはっはっは!!」




 俺は素直に驚いた
 そして科学少女が指を鳴らすと景色がかわり病院みたいな景色に変わる
 そしてレーザーが俺の体をスキャンすると、科学少女の前にモニターのようなモノがいくつも展開される


 「ふむふむなるほど。ほうほう、うーん……いやー」


 いや何か言えよ、不安になるだろ。なんで声がどんどんしぼんでいくの?
 すると科学少女は結論を一気に言った


 「仕方ないことだけど、この『錬鉄の神銃アイゼン・ブラスター』の出力が本来の性能の7パーセントしか出てないね。これはキミの体が人間だから、その本来の出力に体が持たないからだろうね。だから【九創世獣ナインス・ビスト】の力を借りて多様な属性攻撃を使うしかないみたいだね」


 「それに弾丸にも【無】属性が乗せられていないし、本当に只の打撃と変わらない。【銃神ヴォルフガング】は全ての属性を操れるはずだがキミは魔術は魔術、弾丸は弾丸と分けて攻撃してるな。もったいない」


 「それに魔術もだ。いまだに上級・中級魔術止まりか、【銃神ヴォルフガング】が生み出した最強の魔術、【九帝神話魔術】を……ひとつは使えるのか?」


 「【九創世獣ナインス・ビスト】の呪いも解けていないな。まぁコレは仕方ない。ヴォルフガングの呪いだからお前にしか解けないだろうが難しいだろうな」


 ここまで一気に言う
 な、なんか結構ショックなこと言ってるけど、結局どうすればいいんだ?


 「やはり強くなるには【九創世獣ナインス・ビスト】の力を集める事と、お前自身の心を強くすることだ。【神器ジンギ】は心の力だ、心を高めればその分強くなれる」


 なるほどな
 結局は【九創世獣ナインス・ビスト】の力を集めなくちゃ行けないって事か
 あとついでにいろいろ聞いておこう


 「なぁ、俺もいろいろ聞きたい事がある」




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 俺が聞きたいこと、それは


 時の大陸クローノスのこと
 クラスメイト達のこと
 【王ノ四牙フォーゲイザー】のこと
 クラスメイトは元に戻るのか?
 盾守が言っていた薬ってなんだ?


 俺は一気に質問した
 【戯神マレフィキウム】はゆっくりと1つずつ答えてくれた




 「取りあえず今の質問に全て答えてやる。その代わり質問はあとにしろ」




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 「まずは【時の大陸クローノス】のことか。もうクロシェットブルムから聞いていると思うがあそこは神の住む大陸だ、かつては多くの神が住んでいたが500年前の【魔神大戦】でほぼ全ての神が【銃神ヴォルフガング】に殺されてしまい、魂だけがこの世界と異世界の間でさまよっていた。そこで〔召喚の儀〕を行いお前達異世界人を呼び寄せた。そのときの課程で神の魂がお前達に憑依、いや融合したのさ。お前はそのあとのことは知らないな?」


 「まず〔神の器〕は神器を発動させるために【神の箱庭サンクチュアリ】と呼ばれる特殊な空間で自らの神と対話し神器の覚醒を願う。コレは簡単にできたはずだ……全ての神が【銃神ヴォルフガング】を憎んでいたからな。お前のクラスメイトの変貌ぶりも間違いなくその神の影響だ。神器の発動に魔術の訓練、体術の習得。これらを【神の箱庭サンクチュアリ】の中で行えば効率は格段に上がる。時間の流れが遅いからな」


 「次は【王ノ四牙フォーゲイザー】のクソ共か。ヤツらに会ったら必ず殺せ。最初は【空神シグムント】 コイツは空の支配者だ。剣術、魔術、神器共に神の中で最強の部類に入る【魔神】の右腕だ。しかしその性格は汚物以下だ。弱いモノを見下しいたぶることに喜びを見いだす。そして女好きだ」


 「こんなことは言いたくないが、お前のクラスメイトの女子もすでに毒牙に掛かってる可能性もある……覚悟しておけ。神は子孫は残せないが性交は行える。シグムントに壊された女は数が知れない、必ず殺せ」


 「次は【獅子神レオンハルト】か。コイツは拳術、神器のみだ。魔術は一切使わずに【魔神】の左腕になった神だ。【王ノ四牙フォーゲイザー】の中では一番まともなヤツだがコイツはバカだ。戦いのことしか頭にない、おそらく〔神の器〕に体術を教えたのはコイツだろう」


 「次は【薬神ナーカティック】か。コイツはクソババァだ。〔神の器〕を実験動物にして危険な薬品を何種類も飲ませて廃人に追い込んだ事もある。お前のクラスメイト達の体を強化する薬や神の魂の適合率を上げる投薬なんかをやってるはずだ」


 「最後は【歌神ローレライ】だな。コイツはクソ女だ。シグムントの女バージョンだ、若い男好きで間違いなくお前のクラスの男子は関係を持ってるはずだ。コイツは歌を武器にしてお前のクラスメイトを全員洗脳してるはずだ。コイツの洗脳を解かないと操られたままだぞ」


 「結論、【王ノ四牙フォーゲイザー】を全員始末すればお前のクラスメイトは元に戻るはずだ。神器を破壊すれば最低でも1年は神器を使えないはず、そしてお前の『魂喰いの左腕ソウルイーター・アルマイト』で喰らい尽くせば元に戻る。体の方は【白の神話魔術】:【全知全能のサルベイション・アーンギル救済天使・ヘレナ・サリエール】を使えば完治するはずだ」




 「以上!! あーー疲れた、のど渇いた」




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 頭がパンクしそうだ……しかし、わかったことはかなりある


 【王ノ四牙フォーゲイザー】は全員ぶっ殺す
 クラスメイトは元に戻る


 それと『魂喰いの左腕ソウルイーター・アルマイト』ってなんだ?


 あと【九帝神話魔術】ってのはなんとなくわかった
 クロがドワーフ族に殺されたって思ったときに心の中に浮かんできた魔術だ
 一つ目だけど間違いないな


 「なぁ、『魂喰いの左腕ソウルイーター・アルマイト』ってなんだ?」
 「ん? ああそうか、まだ発現してないんだな。『魂喰いの左腕ソウルイーター・アルマイト』は【銃神ヴォルフガング】が【創造神ジェネシック・バオファオー】から貰った最強の神殺しさ。神は本来肉体は滅んでも魂は不滅だ。『魂喰いの左腕ソウルイーター・アルマイト』はその魂を喰う事で完全に神を殺す事が出来る力だ。だから【銃神ヴォルフガング】は全ての神から恐れられたのさ」


 なるほど。それも【銃神ヴォルフガング】の【神器ジンギ】なんだな
 たしかにこのまま『錬鉄の神銃アイゼン・ブラスター』だけで闘うのはキツいかも
 いいこと聞いたぜ


 「さて、今日はもう遅いから泊まっていけ。上等の部屋を用意してやろう」


 そう言って科学少女は指を鳴らす
 それだけで空間が変わり超高級宿みたいな内装に変化する……凄い神器だな、この一瞬で作ったのか




 まぁ、お言葉に甘えるとしよう




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 そしてそのまま夕食の時間になった
 科学少女が指パッチンするだけで高級料理と高級酒が出てくるので、アグニもルーチェも大喜びだった


 食事を終えるとアグニは酒を大量に出して貰い〔セーフルーム〕でちびちび飲み始め、ルーチェはクロを抱っこしてそのまま眠りについてしまった


 俺は一人で風呂に入っていた……さすがだな
 5人は入れる広い湯船に足を伸ばして入る


 「気持ちいい……」


 いろいろ希望は見えてきた
 【九創世獣ナインス・ビスト】を仲間に加えて、『魂喰いの左腕ソウルイーター・アルマイト』を習得して、【王ノ四牙フォーゲイザー】を全員ぶっ殺して、【九帝神話魔術】を習得する
 コレが俺の進む道。厳しいな


 「入るぞ」
 「あん? はぁぁぁッ!?」


 科学少女が素っ裸で入ってきた!?
 タオルで隠しもしないで堂々と入ってきやがった


 胸は膨らみかけのつぼみでで肌は真っ白、一部分だけ色が違う
 って見てんじゃねぇよ俺!?
 俺は速攻で後ろを向く


 「なんだお前、まさか欲情してるのか? 浴場だけに」
 「うるせぇな!? 寒いんだよ!!」
 「ふん、先ほども言ったが神は性交は出来るが子は作れん。試してみるか?」
 「ふざけんな!?」


 そう言ってマレフィキウムは湯船に入ってくる
 コイツには羞恥心は無いのか?


 「さて、お前はこれからトレパモールの元へ行くのだろう? 明日になったらここから外に出してやろう。あとドワーフ族には私からお仕置きしておく」
 「あ、ああ……頼むわ」
 「構わんさ、久しぶりに楽しかった。私はやはり神なんて存在より人間の方が面白いと思う」
 「……なんでお前は神様なのに、ヒトが好きなんだ?」
 「簡単さ。神はつまらん、人間は面白い……それだけだ。もっと言えばヒトの生き方が好きなのさ。短い人生を必死に生き抜く、短いからこそ必死に燃え上がる人生……素晴らしいじゃないか。だから私はこの世界にダンジョンを作った。生か死かの冒険、命を燃やす瞬間……その光が私は見たいんだ」


 俺は正面に向き直りマレフィキウムを見る
 少女は風呂の縁に両手を掛けて胸を張って天井を見てる。その目はキラキラ輝いていた


 「神はつまらんと言ったが別に嫌いではない、好きでもないがな。だから私は【魔神戦争】の時にどちらにも手を貸さなかった。必死に闘う人間達と神の戦いは美しかったからな」


 科学少女は、懐かしむように目を閉じる




 「そんな時だ……【銃神ヴォルフガング】に出会ったのはな」




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 「ヴォルフガングは私の【戯れの世界よパラケルスス・マキナ我が手の中に・エルガステリオン】に侵入してきたんだ。まさか自分以外の神に出会えるなんて、と言っていたからな。私も同じ気持ちだったがな……それからいろいろな話をしてヤツは去って行った。不思議なヤツだった」


 科学少女は苦笑する


 「あとはずっとここで過ごしてきた、そしたらお前が来たというわけだ。お前にいろいろ教えるのはまぁ気まぐれだ。私は戦いには向いてないし、ここでダンジョンを監視してる方が楽しいしな」
 「そっか、でもいろいろ聞けてよかったよ。ありがとな」


 俺は立ち上がり礼を言う
 するとマレフィキウムも立ち上がり


 「ふふ、礼には及ばん。それにしてもなかなか立派なモノを持ってるな」
 「え? ってやっべぇ裸だったぁっ!?」
 「ふむ、そうだな……後学のために知っておくのも悪くない。なぁ、私を抱いてくれないか?」
 「ムリに決まってんだろ!?」




 そうして夜は更けていった




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 そして次の日


 いろいろあったが俺たちは次の町に向けて進むことにした
 今俺たちは神殿の中にある部屋の一つに来ていた


 その部屋は6畳ほどで中には機械で出来た鳥居が設置されている


 「……何だコレ?」
 「コレは私が作った〔空間跳躍装置〕だ。これなら安全に空間と空間を繋いでワープできる。他の神や〔神の器〕が使うようなワープから徹底的に危険を削ぎ落とした物と考えればいい」
 「へぇ、そうなのか。なんか便利だな」


 これがあればどこでも好きな時に好きな所に行けるんじゃないか?


 「それとコイツをくれてやろう」
 「……なんだこれ?」


 渡されたのは腕時計みたいなバンドがついた機械だった
 スイッチがいくつか付いていてデザイン的にも悪くない
 早速腕に着けてみる……かっこいいな


 「それは私のラボに直接繋がる簡易ワープ装置だ。戦闘は無理だが相談くらいは乗ってやる、暇な時は遊びに来い。お茶とお菓子位は出してやる」 


 うーん、もしかして寂しいのかな?
 ずっと一人みたいだし、まぁたまには遊びに来てやるか


 「わかったよ、いろいろありがとな」
 「ああ、それじゃゲートを開くぞ。場所は〔貴族都市ガルベイン〕だな。近くに転送してやる……いくぞ」


 すると鳥居の向こう側に見慣れない景色が映り空間が歪んでいく
 この鳥居をくぐればいいんだな?


 「じゃあ行きますか!!」




 俺はそのまま鳥居をくぐって空間へ飛び込んだ 




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 今更だが俺は思った










 なんで俺は【魔神エルレイン・フォーリア】のことを一つも聞かなかったんだろう?





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