ホントウの勇者

さとう

閑話 錐藤螳螂・【鎌神ファルクスディヒル】

 
 錐藤螳螂きりどうかまきり


 彼は今全力疾走していた




「む~~~~つき~~~~~!!!!!」




 当然、無月銃斗が出てくるはずも無い


 錐藤螳螂きりどうかまきりは頭がいいとは言えない少年だ 
 高校の時の成績は下から数えた方が速い、頭を使うことより体を動かす事のが得意な少年


 高校の部活はサッカー部、ポジションはフォワード、猪突猛進な性格にはぴったりの役だった
 そんなサッカー部は不良の集まりでもあった


 髪を染めたり、ピアスを開けたり、隠れてタバコも吸ったりと、そういう大人ぶりたい少年達の集まる場所でもあり、もちろん錐藤螳螂きりどうかまきりもその一人


 彼個人、無月銃斗に思うことは無い
 同じクラスでも向こうが一方的に挨拶してくる程度のつきあい
 この世界に来てからは憎しみの対象、しかもクラスメイト達を傷付けてのうのうと逃げおおせてる最悪の人間だ


 彼は先発隊3人と盾守堅硬がやられてと聞いて、いても立ってもいられずに【神の聖域サンクチュアリ】での特訓を切り上げて、第2陣に志願した


 彼は今、全力で走っているがそのスピードは普通の人間では決して出せないスピードだ


 彼の属性は【緑】・【青】・【時】の3種
 中でも【緑】・風の力が得意だ
 魔術で追い風を作り、爆発的加速力を手に入れている
 勿論そのスピードを維持する身体能力も持ち合わせている






 そして彼はついに来た










 「·········あぁん⁉」










【赤の大陸グランドレッド】に




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 彼の身体的特徴
 まずその髪型は短めの明るい金髪で、ワックスで逆立てている
 部活で鍛えられているので、筋肉はなかなかあり身長も高いので、クラスの不良グループの一員でもあった


 制服も着崩し、授業はサボりが多いなどと態度はあまりよくないが、サッカー部での成績がよかったので教師達も彼を見逃していた
 彼は先生が何を言おうが全く気にしていなかったし、髪型に文句を言われても特に直したりはしなかった


 しかし彼はこの世界で出会った
 自分の上に立つ人物を




 【魔神エルレイン・フォーリア】




 彼はこの人物を王······そんな風に感じていた


 だからこそ【魔神】に害する無月銃斗は許せなかったし、仲間をやられたのも許せなかった


 彼は誓う


 自分の手で無月銃斗を始末することを






「うおおおおおおおおぉぉぉぉ‼」






 彼は走り出す










 【青の大陸ネレイスブルー】に向けて








 彼が無月銃斗と出会うのは、もうしばらく先の事だ





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