ホントウの勇者

さとう

アカノ村/最初の一歩・温泉



  「ハァぁぁ…ハァぁぁ…ゲホッゲホッ、ハァハァ、ヴぁぁ……」


 走り始めてはや10分……俺は死にかけてた。そりゃそうだな、運動と言えば学校の体育ぐらいだし、マラソンなんて学校行事で年に1回嫌々走るレベルだ。しかも高校生になってからは帰宅部で趣味は読書と本屋巡りのインドア派。そんな俺が何百キロ先の村を目指してひたすら走るなんて走れメロスかよ……ホント人生何があるかわからん


 そんな死にかけの俺の横をクロが平然としながら並走して言う


 《ホラ頑張りなサイ!! もっと限界まで体を追い込むノ、追い込めば追い込んだぶん心肺機能がアップするワヨ!!》


 クロが言う。そうだ……俺は強くなるんだ


 「こん、な…ところ、で……負けるかぁぁぁぁぁっ!!」




 俺は気合いを入れて再びダッシュする。俺は走る、限界を超える……うおおおぉ!!




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 大体一時間位全力疾走して、俺は〔カマクラハウス〕でぶっ倒れていた


 「つ、疲れた……」
 《体をキチンとほぐしてゆっくり休みなサイ。体力が回復したらまた全力で走るワヨ》


 たしかにこれを続ければ体力はかなり付くだろう。俺はうろ覚えのストレッチをしてそのまま眠りに付く……そして、目がさめて体を起こそうとすると痛みが走る。まぁわかっていた事だか筋肉痛だ、それでも体を起こしカマクラの外に出る。俺は改めてこの空間を眺めた


 俺が名付けたこの空間、〔カマクラハウス〕はクロの魔術空間だ。500年前の【時の大陸クローノス】の一部を切り取り、一つの魔術空間として保存してあるらしい。切り取られた空間内では時間が流れない、それなのにカマクラの脇の〔アダムズアップル〕は収穫しても一瞬で実が付くし、流れる小川も汚れてもすぐにキレイになる。広さは大体縦横幅100メートルくらい、周りは森に囲まれていていて、ここだけが芝生のようになっている、森の中に公園がある感じだ。あるものといえば、カマクラ、〔アダムズアップル〕の木が3本、幅二メートル、深さ一メートルくらいの小川だ。小川は空間を縦に横断するように流れているため、手作りの橋が架かっている。出入口はカマクラの反対の森で、そこに触れると水のような波紋が広がり外に出れる仕組みだ。時間の流れについては、例えば9時丁度に〔カマクラハウス〕に入り、中で一時間経過したとする。そして〔カマクラハウス〕から出ると、本来ならば10時だが現実では、9時1秒・・・・。9時と9時1秒の間に〔カマクラハウス〕を割り込ませる、空間を解除しない限り時間は流れないらしい……やっぱりよくわからん


 長くなったがここはそういう空間で休んだり修行するにはもってこいの空間なのだ。するとクロがカマクラの上で香箱座りで休んでたクロは言う


 《ゆっくり休めタ? そろそろ再開するワヨ、筋肉痛ダと思うケドちゃんと走りなサイね》
 「はい、クロ先生。甘えたことは言わねーよ、強くなるためならな」


 俺がそう言うと、クロは嬉しそうに言う


 《頼もしいワネ、ここから先はモンスターも出てクルから気をつけてネ。体力や集中力が極限状態の時に魔術を使い続けると、魔力増量や魔力精度、魔力質量が大幅にアップするワヨ。体力、魔術両方を均等に鍛えられるワ》




 「……………よっしゃ、いくぜ」


 

 俺は一瞬、本気で挫けそうになった




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 〔カマクラハウス〕から出てダッシュすることはや10分、ついにモンスターが現れた


 なんだか植物の化け物みたいだ。簡単にいうと70センチくらいの真っ赤な人参に手足が生えて、凶悪な顔をした感じだ。するとクロが


 《〔レッドマンドラン〕、このあたりでは〔レッドゴブリン〕と同じくらいメジャーなモンスターね》


 なるほどね。俺は腰のナイフホルスターから左手で【死の輝きシャイニング・デッド】を抜き、右手に【赤】……すなわち炎の魔力を集中させる。先制攻撃だ


 「くらえっ【炎弾ファイアボール】!!」


 よっしゃ命中。 技名を叫ぶ必要はないがつい叫んでしまう……俺は小説や純文学の本が好きだが漫画も見るので多分その影響だな。これで終わりだと思い炎が晴れる……すると


  「マジかよっ!?」


 人参はまだ生きていた、体中焦げたりひび割れたりしてしいるが生きてこちらを睨んでる、俺はナイフを構えて再び魔力を集中させる。だったらこいつだ!!


 すると人参がしゃがみこんだ……何か来る!?


 「ギィィィィッッ!!」
 「うおおおぉッッ!?」


 人参は回転しながら突っ込んできた。 俺は真横に飛び回避……こいつは武器を持ってないから多分体当たりが武器だなとは思っていたが正解だった。用心しといてよかった


 俺は再び叫び、魔術を発動させる


 「【赤】の中級魔術、【爆裂炎弾バーンストライク】!!」


 俺の右手に赤い紋章が輝きそこから10発の炎弾が発射される…… 全弾命中!!
 人参は跡形もなく消えた…大勝利だぜ。するとクロが


 《0点》


 と、ジト目で言う。え……なんで?
 

 《あのネ、あんな雑魚に中級魔術使う魔術師はイナイわヨ。魔力のムダ使いネ……それに〔レッドマンドラン〕は【赤】属性、おんなじ【赤】属性魔術に耐性がアルのは当然ジャない。さらニ〔レッドマンドラン〕は単純な体当たりしかシテこないから、アナタなら上手くかわしてナイフだけでも倒せたハズよ》


 と、クロが明らかにあきれている……そ、そういえば以前そんな話したっけ。あれ?…じゃあ初めて会ったゴブリンはなんで炎弾一発で死んだの? 運がよかったのか?


 《ハァ…シカタないわネ、修行メニューに魔術やモンスターについての勉強も入れまショ。今のままジャ強いモンスターに出会ったらすぐに殺されちゃうワヨ》




 俺は何も言えずがっくりとうなだれた。




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 あれからどれくらい時間が流れたのか、現実ではグランセンを出発して5・6日程度だが俺の体感時間は数ヶ月が経過していた


 こんなこと繰り返してたらどんどん歳を重ねてるんじゃないかと心配したが、現実にいる間だけ体の時間が流れてるらしい。でも〔カマクラハウス〕の中でも普通に腹はへるし、眠くもなる。時間が止まってもエネルギーを消費してるからだろうか……わからん


 しかしおかげで体力はかなりついた、全力疾走でもかなりの距離を走っていられるし、普通に走るくらいなら駅伝選手並みに走れるようになった。休んでいる時にうろ覚え筋トレもこなし、余計な脂肪も消えて剣吾みたいな細マッチョボディに変身した。うーん、腹筋も見事に割れてる


 さらにクロ指導のもと、魔術・モンスターの勉強も頑張り、属性同士の相性とか敵モンスターの弱点等の指導を受けた。おかげでこの【エレメンツ大大陸】のモンスターならある程度は分かるようになった


 さらに戦闘では敵の弱点を突くような攻撃を心がけ、近接のみで相手をしたり、体力の限界が近い状態で魔術のみで戦ったりした。この間倒したモンスターは〔レッドゴブリン〕・〔レッドマンドラン〕・〔レッドリザード〕・〔レッドスケルトン〕・〔レッドバード〕等のモンスターだ。というか全部【青】属性、つまり水魔術に弱かったから正直楽だった。今の俺は10体くらいモンスターが出ても、武器だけで倒せるくらい強くなっていた


 魔術を沢山使ったからだろうか、地水火風の【四大魔素エレメンツ】、すなわち【赤】・【青】・【黄】・【緑】の魔術は【上級魔術】まで扱えるようになった。


 俺は確実に強くなっている、でもまだまだ全然足りない。修行を繰り返しながら走っていると、ついに〔アカノ村〕に到着した。ああやっと着いた


 俺とクロはさっそく〔アカノ村〕に入った。おお……グランセンとは全然ちがう


 俺は辺りを観察する。まず目に入ったのは建物、グランセンではレンガやコンクリートみたいな建物がほとんどだったが、ここは木造建築がほとんどだ。ほとんどの家に納屋がありそこでこの世界の牛や豚を飼育してるみたいだ。ということはここは農業の村なんだな、周りを見ると畑を耕してる人がいるし、俺がグランセンで食べた野菜もここで作ったやつなのかも


 俺は村の中央まで歩くと周りを見る、ここにお店が集中してる。えーと、武器・防具・道具屋に魔導具屋、宿屋もここにあった。特に必要な物はないし宿屋にいこう。まぁ〔カマクラハウス〕を使えば宿に泊まる必要ないんだけど、せっかくだしね


 俺は宿に入ろうとして立ち止まる、ここの住人らしき人達がなにやら深刻そうな話をしてるのを聞いてしまった


 「このままだと不味いな……」
 「ああ、まさか井戸が枯れてしまうなんてな」
 「もう一つの井戸が枯れるのも時間の問題ね」
 「新しく井戸を掘らないと作物が死んでしまう。農業はこの村の命だぞ、このままだと村が滅んでしまう!!」
 「だが、王都の魔術師様に地下水脈の探索を依頼するとなると莫大な費用が掛かるぞ。この村にそんな余裕はない……」


 そこまで話を聞くと、俺はなんとかしてやりたい気持ちになった。クロに相談しようと思いとりあえず宿に入る。すると受付の14歳くらいの女の子が笑顔で挨拶してきた


 「いらっしゃいませー!! お泊まりですか?」
 「はい、一泊二食付きでお願いします。ああ、猫は大丈夫ですか?」
 「はい大丈夫ですよ。ふふ、かわいい猫ちゃんですね」


 猫と言われてクロが不機嫌になったがスルーして部屋に入る。そこでクロに相談した


 「なぁクロ、さっきの話聞いてただろ? 井戸の水をなんとかしてやろうぜ」


 俺はなんとなくできる気がした。【黄】の魔術を使い水脈を探し井戸を掘る……上級魔術を使える俺ならできるはずだ。するとクロは


 《そうネ。アナタの旅の目的はクラスメイトの解放と世界を救うコト、まずはこの小さな村を救いまショ》


 そう来なくっちゃな、と思っていると食事の時間らしく、受付にいた女の子がトレイに食事を乗せて持ってきた。小さな器も持ってきたのできっとクロのぶんだろう


 「お食事の時間でーす!! 当館自慢のお料理をお召し上がりください。あ、ネコちゃんはこっちね」


 おお、きたきた…そうだ、ついでにこの子にいろいろ聞いてみよう。そのまえにメシの時間……こ、これは


 「お客さん、どうしたの?」
 《……?》


 女の子とクロが不思議そうに俺を見る、俺は食事のトレイを凝視していた。食事メニューは野菜を中心にした献立で、野菜たっぷりのスープに野菜の炒め物、メインは鶏肉?の照り焼きにデザートにオレンジみたいな果物、そしてなんと米があった。俺は女の子に確認する


 「ね、ねぇ…コレってまさか」
 「ん?、ああコレはこの村の名物で〔コメ〕って言うです。野菜と一緒に食べるとスッゴいおいしいですよ!!」


 やっぱり米だった、まさかこの世界で米が食べられるなんて……まてよ、水が出なくなったらヤバいじゃん。まぁとにかく食べよう




 「いただきます!」
 「はーい、召し上がれ!」




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 最高の食事だった。 正直、グランセンの高級ホテルのディナーより旨かった……あ、そうだ。女の子が行っちゃう前に聞かないと


 「あの、ちょっと聞きたいんだけどさ。今この村の井戸が刈れかけてるって聞いて…大丈夫なの? ああ、ゴメン俺はジュート」


 変な順番で喋ってしまったが通じただろうか?……すると女の子が


 「えっと、わたしはルビィです……そうですね、少し前に2つあるうちの1つの井戸が干上がってしまって、残り1つの井戸でなんとかやりくりしてる状況ですね、このままだと野菜だけじゃなくてわたし達の飲み水さえなくなるかもしれないです。王都の魔術師様を呼んで水脈を探して貰うとなると莫大な費用が掛かるし、水脈を見つけても整備するのにまたお金が掛かるし……はぁ」


 そこまで言うとルビィはガックリ肩を落とす……だいぶまずい状況みたいだな


 俺はルビィに1つお願いごとをする


 「なぁルビィ、明日この村で一番偉い人のところに案内してくれないか? なんとか出来るかも知れない」
 「え……?」
 「頼めるか?」
 「は、はい」


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 翌日、俺とクロとルビィは村長の家まで来ていた。ルビィは興奮しながら言う


 「いやーまさかまさかジュートさんが魔術師様だったなんて。お若いのにすごいですねー!!」
 「お、おう。ま、まあ落ち着け」


 興奮するルビィをなだめ村長の家をノックする、すると奥さんらしき人が出迎えてくれた


 「あらルビィちゃんいらっしゃい、ごめんなさいねぇ…今ちょっと大事なお話の最中なの、用があるならまたあとで……あらら、その人は彼氏?」
 「ちちちち違いますっ!! こちらの方はジュートさん、旅の魔術師様ですっ!!」


 ルビィは顔を真っ赤にして俺を紹介する、まぁルビィは彼女と言うより妹かなぁ……サニー、元気かなぁ


 グランセンのサニーを思い出していると奥さんが戻ってきた、そのまま中に案内される。クロはルビィに抱っこされてた


 会議室みたいな部屋に案内され中に入ると、そこには10人くらいの男女が何かを話し合ってたみたいだった。俺とルビィが部屋に入ると全員が俺達を見る、中でも一番高齢な感じのおじいさんが俺のところへきて挨拶する


 「はじめまして魔術師様、私はこの村の村長のロックと申します」


 俺も挨拶を返すと席に案内される、クロを抱き抱えたままのルビィも一緒に。すると村長がさっそく切り出した。


 「私たちの村の事情はご存知の様子、そして魔術師様はそれを解決するすべも持っているようです。しかし私たちにはその仕事に対する対価を支払うことが出来ません、申し訳ないがお引き取り願えませんか」


 なるほどね、筋は通ってる……しかしここで引いたらダメだ、報酬なんて要らないし、俺は米が食えればいいんだけどな


  お、いいこと考えた…試してみるか


 「そう言う訳にはいきません、俺はこのままここのコメが食べられなくのは何より辛いことです。報酬は要りません、その代わり井戸の件が上手くいったらこの米を少し分けて頂けますか?」


 ルビィも含めた全員がポカンとした表情で俺を見てる、まぁお金は沢山あるし、米があればかなり嬉しい。鍋さえあれば米炊けるしね すると村長さんが


 「わ、わかりました。では、報酬はコメでよろしいですか?」
 「はい。ありがとうございます!!」




 よっしゃ、じゃあやりますか!!
 

 

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 俺とルビィとクロ、あと会議室にいた人達。さらに村人の大半が集まり、ちょっとした騒ぎになっていた。なんか注目されてんな……さっさとすませよう


 「【黄】の上級魔術、【土壌探索グランサーチ・ソナー】!!」


 すると黄色い紋章が村全体に広がり地面に潜り込んだ。すげえ、わかる、わかるぞ……水の流れる場所を3箇所見つけた、一つは村の外れ、一つは畑の近く、もう一つは村の出口……なんだこれ?


 とりあえず最初の2つを掘ってみるか、と思い村人の方を見ると全員驚愕の表情で俺を見てる。な、なんだろう……なんかまずかったかな。すると村長が驚きのまま言う


 「じょ、じょ…上級魔術?……ま、まさか上級魔術師様!?」


 なんだろう、なんかめんどくさいことになりそうな予感がする…マジで早く終わらせよう。俺は素早く畑の近くに行く……よし、ここだ


 「【黄】の上級魔術、【超岩石槍ギガ・ロックランス】!!」


 俺が魔術を使うと、水脈の上に1メートルくらいの黄色の紋章が光り、一気に陥没する。すると、陥没した地面から轟音が聞こえ……水が噴き出した


 「うおぉぉぉっ!? すっげぇぇぇっ!!」


 この水は山の雪解け水が地面に染み込み、それが地下を流れているから枯れることはないはずだ。俺は大喜びの村人を背にしてもう一ヶ所の水脈も掘る、すると先ほどと同じ噴水が吹き出し村人は狂喜乱舞だ。泣いてる人もいる、ルビィを見ると父親と母親らしき人たちと抱き合っていた


 よし最後だ。でもなんか最後のは違和感があるな……村長に確認しておくか


 「あのー村長、村長、そーんちょーっ!!」


 おいおい村長、あまりのうれしさにダンスしてるぞ……しかもめちゃくちゃキレキレだしよ


 「はい、なんでしょうか!!」
 「え、えーと。実はもう一ヶ所あるんですけどどうします? 一応水脈なんですけど…なーんか違和感があるんですよね」


 俺がそういうと村長だけでなく、いつの間にか集まってた村人全員が言い出した


 「お願いします、やっちゃってください!!」
 「俺達に恐れる物は何もありません!!」
 「神だろうがモンスターだろうがかかってこい!!」


 なんかテンションがおかしい、これ井戸掘りだよな? 何か周りで酒盛りが始まってんだけど……まぁいいか


 俺は最後の水脈に魔術を使う。なんだろう、やっぱりなんか違和感が……俺は一度だけ振り返り村人を確認する、何故か村人全員が雄叫びをあげた……あーもーいいや、いくぞ!!






 そして俺は魔術を発動させる。そして……先ほどと同じように水が噴き出した……が


 



 「………………」
 「………………」






 俺もあんなに騒がしかった村人も、呆然とその光景を見つめていた




















 何故なら沸きだしたのは─────温泉だった






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 俺は結局その日の内に村を出ることにした。だってまさか温泉出るなんて普通思わないじゃん!! あのあと俺と村人がしばらく呆然と温泉を眺め、立ち直ったん村長や会議室の村人達があーだこーだ話始めた。そのスキにおれとルビィは宿屋戻り、めんどくさいことになりそうなんでそのまま出発することにした。お米はルビィが沢山くれた……するとルビィは


 「本当に行っちゃうですか? 村長達にあいさつしなくていいんですか?…もうちょっとゆっくりしてっても」


 そんな風に俯くルビィがなんだか可愛く感じ、その頭を優しく撫でる


 「また来るからよ、その時はまたうまいコメ食わせてくれよ」
 「あ……う、うん。待ってるから、気をつけてね!!」
 「ああ、またな。ルビィ!!」


 俺はそのままこっそりと村の北出口へ行き、走り出す。すると俺の隣を走っていたクロが言い出した


 《フフ。懐かしいわネ…町で何かをするたびにヴォルもよくこうして逃げだしてたワ》
 「なぁ、これってさ……町を救ったことになるのかなぁ?」
 《ソレを決めるのはワタシ達ジャないワ、あの村の人たちヨ》


 今度はクラスメイトのみんなを連れて米を食べにこよう、俺はそう決意して走るスピードをさらに上げた






    







 





 その後〔アカノ村〕はおいしい野菜とコメ、豊富な温泉施設、おいしい料理を出す宿屋などで有名になり移住者が殺到、【赤の大陸グランドレッド】の4番目の町〔コメと野菜と温泉の町アカノジュート〕として生まれ変わり、訪れる人達が幸せになる憩いの町として繁栄していく─────





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コメント

  • ノベルバユーザー335554

    そういう見方しか出来んのか。
    考えすぎてもつまらないと思うのだが。まぁ人それぞれの感性だから文句は言わんがね...。

    1
  • ノベルバユーザー333647

    インドアが数ヶ月鍛えた位じゃいくら頑張っても腹筋は割れないよ。
    特に日本人男性では無理。
    人種という基礎的な問題。

    アダムアップルが遺伝子レベルで肉体改造してるなら納得する。

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