ホントウの勇者

さとう

8大陸・始まり



 冒険者の墓に別れを告げ、俺とクロは再び歩き出した


 そういえば【赤の大陸グランドレッド】ってどこにあるんだろう。俺この世界の地理・地形なんて全然わかんないぞ?……俺はクロに聞いてみた


 「なぁクロ、【赤の大陸グランドレッド】ってどこにあるんだ? あとこの世界の地理地形を教えてほしいんだけど」


 俺がそう言うとクロが歩きを止め振り返る。そして思い出したように言った


 《ソウ言えばこの世界の地理・地形の話はシテなかったワネ…ソウね、簡単に教えてあげるワ》


 クロはそう言ってしっぽをくるりと回し、紋章が浮かび上がる。そして紋章から浮かんだ光が砂浜に命中すると、サァァァァァァと砂浜が地図のようになった。すげえ


 《マズ、ワタシ達のいるこの大陸が【時の大陸クローノス】ヨ》


 砂浜地図は長方形の大きさで、地図の一番上のクロワッサンみたいな形をした大陸だ。ここが現在地で辺りは海で陸の孤島になっている。そしてそしてだいぶ離れたしたのほうに大きないびつな正方形が書かれていて、均等に4分割されている。そしてそれぞれの四角の中にこの世界の文字?が書かれているが、なぜか読めた。そこにはこう書いてあった


 左上が【赤の大陸グランドレッド】
 左下が【黄の大陸ポアロイエロー】
 右上が【青の大陸ネレイスブルー】
 右下が【緑の大陸グレングリーン】


 そしてそのさらに下、4大陸を下から覆うようにバナナみたいな大陸が広がり、それもきれいに4分割されていた。そこにも字が書いてある。左から


 【白の大陸ピュアブライト】
 【黒の大陸トレマブラック】
 【紫の大陸ノイエパープル】
 【灰の大陸ファルルグレー】


 《コレがこの世界の大陸図ヨ。チナミに真ん中の4つの大陸が【エレメンツ大大陸】。下の4つの大陸が【アンチフォース列島】と呼ばれているワ》


 なるほどなるほどってチョット待てよ!!


 「おいおいここ陸の孤島じゃねーか。どうやって赤の大陸に行くんだ、まさか泳いで行くのかよ?」


 自慢じゃないが、俺はクラスの中では運動神経は中ぐらいだ。体力測定では男子200人中100番という見事なまでの真ん中。泳ぎに至っては泳げないこともないが100メートルも泳げば息が上がる。俺が未知の恐怖におびえているとクロが言う


 《そんなワケないでショ!! ワタシの魔術で行くのヨ》


 「どーやって? 空でも飛ぶのか?」


 《違うワヨ、アナタ達異世界人を召喚した魔法の応用ネ、ココの空間と赤の大陸の空間にアナを開けるノ。そして二つの空間をつないでソコを通って行くのヨ》


 と、クロが説明してくれる。なるほどね…某猫型ロボットの道具みたいだ。それにしてもクロはなんでもできるな、さしずめこちらの世界の猫型ロボットだな。ロボじゃないけど


 《……何かヘンなこと考えてるでしょ。それジャいくワヨ》


 何故か俺の考えがばれていた。クロが魔術を使うと、目の前の空間がねじれていき穴が開く。そして穴が開いた先の空間がさらにねじれ、あちらの大陸の景色が見える


 《サァ……行くワヨ》


 俺は一度だけ振り向き、そしてここからは見えないが城の方向に体を向ける。強くなって戻って、みんなを解放して、ついでにこの世界を救う……やってやるぜ!!






 「まずは【赤の大陸グランドレッド】だ!! 行くぜクロ!!」




 俺はそう叫び、黒い穴へ飛び込んだ




 新たな大陸で、冒険が始まる
 

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コメント

  • ノベルバユーザー278336

    真ん中は2人…もう1人だれー?

    0
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