恋愛の女神に会ってから俺の日常が暴走している
5… お前らはそれでいいのかよ
    真也の部屋へ向かう間、ミィファはずっと悩んでいるようだった。
    だがこいつのことだ、どうせ俺が望む様なことで悩んではいないだろう。──例えば、真也を元に戻す方法とか。
    まあ悩んでいるのも短い間だけだろう。
    ───そう考えてた時期が俺にもありました。
    部屋に着き、真也が「飲み物とか持ってくるね。」と出ていってからも、こいつはずっと悩んでいる。
    というより真也が遅い。もう10分はたっている。
    一度様子を見にいくb──
「翠、あなたはどう思いますか?」
「あっ、ごめん聞いてなかった。」
    というより、話しかけてくるとも思ってなかったが。
「そうなんですか?私、彼を見てからずっと考えていたんですよ。」
    彼とは真也のことだろうか。
    だとしたら、今の真也が彼であるかは微妙なところだ。
「真也がどうかしたのか?」
「いえ、彼がというよりもですね。翠と真也さんをくっつけたら、翠に彼女ができたということになるのかなと。」
    何言ってんだこいつ。
    というか、元に戻したいという俺の願いと180度反対のことで悩んでいやがった。
「え、僕が翠くんの彼女にですか?」
    そしてタイミングが悪いよ真也。
    なんで今来たし。
「はいそうですよ。私、ちょっとした事情で翠に彼女を作らせる必要がありまして。」
    俺は作る気がないけどな。
    だが、この話はすぐに終わるはずだ。
    なにせ、真也が嫌と言うだけでいい。簡単なことだろう?
    さあ、真也、さあ!!
「え、でも…僕…元々男ですし…。」
    ・・・・あれ?なんで満更でもなさそうなの?
「でも、翠くんが良いならそれでも…。」
「あー、そういえば真也、両親には何て言ったんだ?」
「お父さんとお母さん?」
    よしっ。話の流れが変わった。
    ミィファが恨めしそうな顔でこっちを見てくるが気にする必要はない。
「えっとね。お父さんとお母さんに女の子になっちゃったっていったら、「お父さん、お前の趣味に口を出すつもりはないが、回りに迷惑は掛けるんじゃないぞ。」「そうね。でも、女装は似合ってるわよ。」って言われちゃって。」
    この姿を見て女装しただけだと思ったのか。凄いな真也の両親。
「それでどうするつもりなんですか。信じてもらえなかったんでしょう?」
「えっとね。もしこのまま女の子として生きていかないといけないなら、したいことがあって。」
     このままにするつもりはないが、したいことは少し気になるな。
     ミィファも目がキラキラしてる…が、原因の半分はお前だからな。
「それは、好きな男の子に告白するってことなんだけど。」
     あれ?話の方向がおかしくなってきたぞ。
     ミィファ、お前はこっちを見るんじゃない、目を輝かせてるんじゃねえよ。
「あのー…、真也…さん?それってもしかして…。」
「うん、そうなの。翠くん僕と付き合っt──」
「ストッッッップ。俺はお前をそのままにしておくつもりはねえ。そのためにこいつを連れてきたんだから。」
    危な、最後まで言わせなくて良かった。
    中断させても半分拗ねてるのに、断ったらどうなっていたことか。
「あのー、私、なにもできませんよ?」
「いや、先輩と連絡ぐらいできるだろ?」
「先輩あの後、「今まで完璧だったのに失敗した、なんで」って寝込んだらしいです。」
    嘘つくなよ、バカにしたような言い方してたの覚えてるからな。
「そんなこと言うなら俺にも考えがあるぞ。」
「ほう、このチャンスをみすみす逃す私じゃないですよ。」
「そうか、なら俺は謎の科学力をも山内をお前に差し向けよう。」
「たかだか人間一人ぐらいどうとでもなりますよ。」
    あぁ、無知とはなんと愚かなのか。
    楽観視しているミィファとは対象的に、俺のとなりでは、真也がこの世の終わりかというぐらい青ざめている。
    それに気づいたのかミィファも不安そうな表情をし始めた。
「あのー、ただの人間ですよね?」
「山内は俺の友達だ、そして、実は風邪をひいていなかったらしい。お前にはそれだけで十分なんじゃないのか?」
    ふっ、勝ったな。
「わ、分かりました。すぐ連絡します。来てもらえるように頼んでみます。だから、やめてください。」
    当然だ。俺の友達で風邪をひいていなかったしということは神界の謎パワーとやらに抵抗したということだ。
    ちなみにあいつは、「面白そうな力を感知した。それを調べるために休んだだけだ。」とか言っていた。
    ほんとスゲーよな山内。
    まあ、俺が何故そんなやつと友達かというと、山内が学校で集団催眠をしたとき、俺だけかかっていなかったからなんだけどな。
    それはそれとして、早いとこ真也を戻してもらいますか。 
    だがこいつのことだ、どうせ俺が望む様なことで悩んではいないだろう。──例えば、真也を元に戻す方法とか。
    まあ悩んでいるのも短い間だけだろう。
    ───そう考えてた時期が俺にもありました。
    部屋に着き、真也が「飲み物とか持ってくるね。」と出ていってからも、こいつはずっと悩んでいる。
    というより真也が遅い。もう10分はたっている。
    一度様子を見にいくb──
「翠、あなたはどう思いますか?」
「あっ、ごめん聞いてなかった。」
    というより、話しかけてくるとも思ってなかったが。
「そうなんですか?私、彼を見てからずっと考えていたんですよ。」
    彼とは真也のことだろうか。
    だとしたら、今の真也が彼であるかは微妙なところだ。
「真也がどうかしたのか?」
「いえ、彼がというよりもですね。翠と真也さんをくっつけたら、翠に彼女ができたということになるのかなと。」
    何言ってんだこいつ。
    というか、元に戻したいという俺の願いと180度反対のことで悩んでいやがった。
「え、僕が翠くんの彼女にですか?」
    そしてタイミングが悪いよ真也。
    なんで今来たし。
「はいそうですよ。私、ちょっとした事情で翠に彼女を作らせる必要がありまして。」
    俺は作る気がないけどな。
    だが、この話はすぐに終わるはずだ。
    なにせ、真也が嫌と言うだけでいい。簡単なことだろう?
    さあ、真也、さあ!!
「え、でも…僕…元々男ですし…。」
    ・・・・あれ?なんで満更でもなさそうなの?
「でも、翠くんが良いならそれでも…。」
「あー、そういえば真也、両親には何て言ったんだ?」
「お父さんとお母さん?」
    よしっ。話の流れが変わった。
    ミィファが恨めしそうな顔でこっちを見てくるが気にする必要はない。
「えっとね。お父さんとお母さんに女の子になっちゃったっていったら、「お父さん、お前の趣味に口を出すつもりはないが、回りに迷惑は掛けるんじゃないぞ。」「そうね。でも、女装は似合ってるわよ。」って言われちゃって。」
    この姿を見て女装しただけだと思ったのか。凄いな真也の両親。
「それでどうするつもりなんですか。信じてもらえなかったんでしょう?」
「えっとね。もしこのまま女の子として生きていかないといけないなら、したいことがあって。」
     このままにするつもりはないが、したいことは少し気になるな。
     ミィファも目がキラキラしてる…が、原因の半分はお前だからな。
「それは、好きな男の子に告白するってことなんだけど。」
     あれ?話の方向がおかしくなってきたぞ。
     ミィファ、お前はこっちを見るんじゃない、目を輝かせてるんじゃねえよ。
「あのー…、真也…さん?それってもしかして…。」
「うん、そうなの。翠くん僕と付き合っt──」
「ストッッッップ。俺はお前をそのままにしておくつもりはねえ。そのためにこいつを連れてきたんだから。」
    危な、最後まで言わせなくて良かった。
    中断させても半分拗ねてるのに、断ったらどうなっていたことか。
「あのー、私、なにもできませんよ?」
「いや、先輩と連絡ぐらいできるだろ?」
「先輩あの後、「今まで完璧だったのに失敗した、なんで」って寝込んだらしいです。」
    嘘つくなよ、バカにしたような言い方してたの覚えてるからな。
「そんなこと言うなら俺にも考えがあるぞ。」
「ほう、このチャンスをみすみす逃す私じゃないですよ。」
「そうか、なら俺は謎の科学力をも山内をお前に差し向けよう。」
「たかだか人間一人ぐらいどうとでもなりますよ。」
    あぁ、無知とはなんと愚かなのか。
    楽観視しているミィファとは対象的に、俺のとなりでは、真也がこの世の終わりかというぐらい青ざめている。
    それに気づいたのかミィファも不安そうな表情をし始めた。
「あのー、ただの人間ですよね?」
「山内は俺の友達だ、そして、実は風邪をひいていなかったらしい。お前にはそれだけで十分なんじゃないのか?」
    ふっ、勝ったな。
「わ、分かりました。すぐ連絡します。来てもらえるように頼んでみます。だから、やめてください。」
    当然だ。俺の友達で風邪をひいていなかったしということは神界の謎パワーとやらに抵抗したということだ。
    ちなみにあいつは、「面白そうな力を感知した。それを調べるために休んだだけだ。」とか言っていた。
    ほんとスゲーよな山内。
    まあ、俺が何故そんなやつと友達かというと、山内が学校で集団催眠をしたとき、俺だけかかっていなかったからなんだけどな。
    それはそれとして、早いとこ真也を戻してもらいますか。 
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