やはり、創造神の加護はチートでした

弥音 雪

66話 行動開始!




「召喚、ルーナ」

  レオンは帰ってから早々に計画を進行し始めた。

「お久しぶりですご主人様」

「久しぶりルーナ。ごめんね呼んであげられなくて」

「大丈夫ですよ。でもまぁそうですね、ご主人様が気に病むようなら時々呼んでくださると嬉しいです」

  一瞬だが落ち込んでいたような表情をしていたのでこれからは気をつけるようにする。

「分かったよ。約束するよ」

「ありがとうございます!」

  するとルーナの顔には喜びが溢れていた。

「ところで今回は何故私は呼ばれたのでしょうか?」

  本題に移るためにレオンは今日あったこと。そして自分の計画をルーナに教えた。

「分かりました。ですが私は何をすればいいのですか?」

「僕が学園へ行ってる時の管理を任せたい。さすがに放ったらかしには出来ないからね」

「そうですね、分かりました。お任せ下さい!」

「ありがとうルーナ。でも無理はしないでね?」

「はい!ありがとうございます」

  一通り大雑把に確認し終えた2人は具体的に話を詰めた。

  全ての話が終わった時には日が沈んでいた。

「もうこんな時間か……そろそろ休もうか。今日はこれで終わり。明日の午後3時頃にまた来てくれない?」

「分かりました。ではまた明日。おやすみなさいご主人様」

「うん。ルーナもおやすみ」

  ルーナは微笑んだ後に元の場所へ帰って行った。

  そうしてレオンは夕飯を食べずに早々に寝てしまった。それだけ今日はレオンにとっては濃い1日だった。

  だがそれはこれからやることに比べたら序章にすぎない。


  翌朝いつもより朝早くレオンは起きた。

《おはようチセ》

《おはようございますマスター》

  この前に長く話していなかったことを反省してチセとは朝に1度は必ず話すようにしている。

《早速だけど行動をしようと思う》

《分かりました》

  そう言ってチセはレオンの脳内に地図を映し出した。

《現在マスターが希望する広さでの無国籍地帯はこことここです》

  そう言われ示された場所は王都から西へ300km行った場所とその場所から北に200km行った場所だ。

《これならどちらも十分な広さを確保できるね》

《はい。しかしこれらの地域は荒野となっていたり強力な魔物がいたりなどの問題があります》

《分かった。でもどちらも問題なさそうだね。荒野は無理やり変えられるし、魔物になれば言うまでもないね》

  その後は他の問題を聞いたり今後の計画を具体的に決めたりしていった。

《じゃ、早速準備して行こうか》

《分かりました。マップを表示します》

  さっきと同じように脳内に表示された。途中に小さな街や村があるが上空を飛行していけばさほど問題は無いだろう。

  レオンは早々に着替え終わり親を起こさないように外へ出た。

(やっぱ朝早く出て正解だったかな)

  今の王都はまだほとんどの人が寝ている。今回は門を潜らずに王都を出るつもりなのでとても好都合だった。

  壁まで辿り着いたらそこから周りを確認してインビジブルを使い壁を越えた。

  王都からある程度離れたら空路で移動する。

(やっぱり空は速いな)

  今現在レオンは大気圏を時速1000kmで移動している。一応周りに被害が出ないように衝撃波は抑えているが念の為だ。

  そして20分しないうちに目的の場所に着いた。

(思ってた以上だな)

  早々に着いたレオンは目の前の光景を見て俄然とした。

  大地から水分だけでなく魔力までも抜けている。大気中の魔力もほとんどない。こんなではどの国でも治すのは難しいだろう。

《チセ。この状態の土地がどのくらいある?》

《およそ10万km2程です》

  思ってた以上に広範囲に及んでた。それこそもう誰もこんな土地に手を出そうとしないだろう。

(始めるか)

  とりあえずレオンはその枯れた大地の中心へ向かった。

  そしてそこに辿り着くまでにやる内容をチセに確認すると問題ないとの返事が貰えたので実行する。

  中心に着いたレオンはそこから一気に魔力を地面に送る。一気に送らずに浸透させるようにゆっくりと行った。

  20分たった頃には今まで枯れていた土地が少し乾燥したくらいに、それからまた20分経った頃には40分前の光景が嘘みたいだった。

  周りには緑が広がりとても心落ち着くような風景となった。しかしこの状態になると他国から目をつけられかねないので隠蔽しておく。

(よし次に移ろう)

  レオンは土地を回復させたはいいものの、必ずどこかにこの土地が枯れた原因があると思っていた。

(思っていたというより、もう見つけたけどね)

  魔力を地面に送っている途中、地面の奥から妙な反応があった。先に土地を回復させたかったのでそちらを先決したが、恐らくそれが原因だと考えてもいいだろう。

  ということで早速その場所へ転移する。転移先の周りは地面なので自分の周りにある空気ごと転移させた。

  そこからは目的の所まで魔法を使いながら進んでいく。土魔法が案の定使い勝手が良かったので数秒でそこまで辿り着けた。

  そして目の前には禍々しいオーラを放つ精霊がいた。




  とてもお久しぶりです。弥音雪です。

  不定期になるとはいえ、長らく投稿できずすみませんでした。(言い訳ですが課題が異常なんです!)

  今はゴールデンウィークなので出来るだけ頑張って書いていこうと思います!(課題が異常ですが!)

  ですので読者の方々には迷惑をおかけしますが気を長くして待っていただけると幸いです。

  それでは引き続きよろしくお願いします!

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コメント

  • ノベルバユーザー320866

    1コメ!
    いつも課題と戦いながらの投稿お疲れ様です!
    これからも不定期で構いませんので頑張ってください!!(*´∀`*)尸"

    0
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