やはり、創造神の加護はチートでした

弥音 雪

36話 召喚魔法




  今日もいつも通り学園に向かうレオン。そして教室に入るといつも通り笑顔で声をかけられる。

「おはようございますレオン。」

「おはようフィリア。相変わらずフィリアは早いね。」

  入学から4日経ったが未だにフィリアが登校しているところを見たことがない。

「この学園をいつも楽しみにしてますから自然と早く出てしまうのです。」

「確かにそうだね。僕もこの学園で初めて同世代の人に会ったからね。その変化は嬉しいよね。」

  そんな話をしていると先生が入ってきていつも通り連絡事項を説明した後授業が始まった。
  その授業もこの時代より発展した前世で高校生まで生きたレオンにとっては簡単なものばかりなので独学で新たな魔法を開発していたりする。

  そして今日の最後の授業は魔法学であった。

「今日は召喚魔法について軽く触れたあと実際に召喚してみようと思います。」

  そう説明するとクラス内は大きく盛り上がった。

「はい静かにね。それでは召喚魔法について誰か説明できる人いますか?」

  レオンは普通に常識として知っていたので手を挙げる。

「ではレオン君説明をお願いします。」

「はい。召喚魔法とは自分の魔力の量や質に対応する召喚獣を呼べ、また契約することができます。」

「ありがとうございます。レオン君の言った通りです。召喚獣はこれから先の自分のパートナーとなります。皆さん手を抜かずに全力で取り組んでください。」


  ここで一応召喚獣の位について説明しておく。召喚獣にはもちろん強さがあり、それによって位が別れている。具体的には

  下級魔獣→中級魔獣→上級魔獣→超級魔獣→下級精霊→中級精霊→上級精霊→下位天使→中位天使→上位天使

  となっている。具体的にはもっと詳しくあるらしいが今は一般に知られている分け方を記しておく。
  そして今までで人類が契約出来たのは中級精霊までだ。それでも中級精霊を契約したのは過去で1人だけ。下級精霊でも10人もいない。
  なので一般的には召喚魔法で召喚されるのは魔獣だと認識され、召喚獣と括られたのだ。


  先生の指示に従い外に出たレオン達は具体的な召喚方法を説明される。

「では皆さん召喚魔法を実際にやるわけですが今回は魔法陣を用いて説明しようと思います。」

  そう言うと先生は紙に書かれた魔法陣を広げる。

「皆さんには実際にこの魔法陣を組んでもらいます。どうしても上手くいかないものは私に声をかけてください。それでは各自始めてください。」

  レオンもその合図で取りかかる。しかし自分が本気で召喚魔法を行ったら注目を集めてしまうことは目に見えて分かっているので自分を中心として認識阻害魔法をかける。

「だいたいこれくらいかな。」

  天使の大きさがよく分からなかったので高さは5mぐらいにして半径3mの大きさにした。

  周りのみんながこちらに気が向いていないのを確認してから召喚魔法を行う。

(さっきの魔法陣を構築して手の上に……よし出来たな。そしたら魔力を注いで……。)

  ここでレオンは無限の魔力を手の上の魔法陣に注いだ。そうしてある程度魔法陣が魔力を吸ったら地面に魔法陣を移動させる。そしてまた魔力を注ぐ。

  そして十分に注いだと感じたレオンは魔力を注ぐのを止める。

「よし。それじゃ……召喚!」

  これから先共にするパートナーが今からここに現れるのを息を飲んで待つ。

  そうしてそこから出てきたのは背中に純白の羽を持つ女性だった。顔つきは端麗、スタイルは出るところは出て、引っ込むところは引っ込んでいる。そしてこれまた純白の服の上に長いブロンドの髪が腰の位置まで伸びている。一目で天使だと分かった。

「あなたが私を呼んだご主人様ですか?」

  声も聞き惚れるほど澄んだ声だ。

「そうだよ。名前はレオンよろしくね。君の名前は?」

  そう自分の名前を名乗った後予想以上の答えが帰ってきた。

「はい。と言っても名前はありません。けれども天界では熾天使長をしてました。」

「えっ?つまり天使の中で最高の位なの?」

  天使は召喚出来ると思ったけど熾天使長までとは思わなかった。
  熾天使とは上級天使の中でも最高位に位置し、その長となると全ての天使の中で一番となる。

「そうですよ。それにしてもよく私を召喚できましたね。」

  それは当然の疑問だろう。何せ人間が天使を呼び出すなんてありえない事案だ。けれどもあいにくレオンは人間を卒業している。

「まぁね。信用しきれない?」

  表情には出ていないが目の奥には疑いの眼差しがある。

「正直なところその通りですね。」

「じゃ僕のステータスの一部を見せるよ。その代わり誰であろうと他言は禁止ね。」

「分かりました。」

  そうしてレオンはステータスの称号だけを見せる。

「っ!…………。」

  熾天使は固まってしまった。それもそのはず目の前には最上位神としっかりと書かれていた。

「どう?納得出来た?」

「はい。疑って申し訳ございませんでした。」

  そう言って深々と頭を下げてくる。

「いや別に気にしてないからいいよ。それと話す時は素で話してもらえると助かる。あまり慣れてないから。」

「分かりました。と言っても普段もこんな感じなのでよろしくお願いしますね。」

  レオンは口調は敬語が抜けていないながらも雰囲気がとても柔らかくなったことに満足した。

「こちらこそよろしく。」

  そうして2人は契約し、レオンは正式に熾天使の主人となった。契約は名前を与えるというもので熾天使はルーナという名をもらった。

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コメント

  • 食べられてない牛の亡霊ちゃん

    前世が高校生で彼女持ちなことすっかり忘れてた

    0
  • ノベルバユーザー319767

    レインは僕たちの.....英雄だぁ~~~~てか、レイン倒すこと不可能じゃない?

    0
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