やはり、創造神の加護はチートでした

弥音 雪

34話 国王との謁見①




  全員がそれに頷くと話が始まった。

「順番が逆になってしまったが、まずは感謝する娘を救ってもらいありがとう。」

  そうしてまず、レオンが感謝の言葉をもらった。こうなることは予想出来ていたので何も戸惑うことなく受け答える。

「頭をお上げください。皆にも言いましたが私は当たり前のことをしたまでです。どうかお気になさらずに。」

「やはり君はフィリアが言っていた通りの人だな。それでだその報酬を決めたいのだが、何が欲しい?」

「そうですね……。」

  ここで悩んでしまった。

(ここは素直に欲した方がいいのか、それとも断るのか……。)

  そうして数秒間考えた後に出た結果は

「報酬はいりません。僕は今まで通りの環境で満足です。ただしそれでも納得がいかなければ、フィリアと過ごした時間。これを報酬とさせてください。」

「本当にそれでいいのか?」

「はい。もちろんです。時間とは何にも変え難いものですから。」

  そう言って馬車の中で話した会話を思い出していた。

「そうか。ならばそうしようか。しかしそれでは王家としての面子も立たないから多少の金は受け取って欲しい。」

「分かりました。有難く頂戴致します。」

  そうしてこの話は終わった。

「それで2つ目だ 。」

  そう言ってレオンの方を向く。

「レオン君。君の実力についてだ。正直言って君はこの国で1番強いと思う。騎士団長ほどの実力にさっきの3人を気絶させる殺気、そして娘から聞いた魔法力。君は一体どれほどの力を持っているなだ?」

  国王なら聞いておかなければならないことだった。国に敵対する者かどうか見極めなければならない。

「詳しいことは話せませんが目安となる程度なら教えられます。それでも構いませんか?」

「あぁ構わない。」

「分かりました。それでは僕の実力についてですが、裏ステータスというものを知っておられますか?」

「あぁ、ある程度その系統の文献も読んだからな。」

「それでは話が早いですね。僕はその裏ステータスを持っています。」

「なっ!……証拠はあるか?」

  そう国王が聞いてきたのでステータスの数値を全部隠蔽して裏ステータスを見せる。

「……っ!……確かに裏ステータスらしいな。」

  そう確認出来たところでステータスを閉じる。そしてしばらくの間国王が固まって考え込んでしまった。

「すみません。裏ステータスとは何ですか?」

「フィリアが知らないのも無理はない。何せ知っている人しか知らないからな。本もそこまで多くは残ってない。」

  国王が言った通り知っている人しか知らないのでアレンがなぜ知っているのか不思議である。

「裏ステータスについては僕が説明するよ。裏ステータスというのは普段僕達が見ているステータスとは別に攻撃力や防御力、運などが数値化されたものだよ。けれどこれを見る条件が厳しくてね、なかなか見れる人はいないんだ。」

「なるほど。分かりました。」

「それとボクが裏ステータスを見れることは秘密にしてください。あまり目立ちたくないので。」

  レオンは国に巻き込まれるのは好んでいない。それゆえの言葉だ。

「それは約束しよう。こちらとしてもこんな情報は国家機密レベルだからな。」

  レオンは国家機密レベルだとは思ってもみなかったので少々驚いた。たが自分の情報が国王に守られるのは嬉しいことだ。

「ありがとうございます。」

  そうしてこの話も終わった。次にフィリアのことについての話になった。

「フィリア、最近の魔法の調子はどうだ?」

「はい!レオンのおかげで無詠唱を修得することが出来ました。」

「そんなことはないよ。フィリアが感覚を掴むのが早いから修得も難なく出来ているんだよ。」

「まさかもうフィリアが無詠唱を修得するとは思ってなかったな。」

  レオンは思っていたよりも反応が薄かったことに疑問を抱いた。無詠唱は前にも説明した通り修得したものが少ないのだ。それゆえの疑問だった。

「あまり驚かれないのですね?」

「まぁ、私はこれでも現役だからな。魔法のレベルならそんじょそこらの奴らには負けんよ。」

「……なるほど。納得しました。」

  実際に鑑定してみたらレベルも魔力量も一流。そしてそれに経験も含まれるとなると相当な強さを誇ると予想できた。

「それでレオン君引き続きフィリアに魔法を教えて欲しいのだがいいか?」

「もちろん構いませんよ。学園長から聞いた話だとこの学園での最終目標は上級魔法程度でいいと言っていたのですが合ってますか?」

  ここで念の為に国王から直接許可を貰っておいた方が無難だと思った。

「大方合っている。そもそも上級魔法を連発することが出来るものは少ないからな。」

  レオンが欲しかった返事と少し内容が違うので訂正する。

「いえ、僕が言いたいのは上級以上の魔法を教えても良いかということです。」

  また国王が驚いた。もう何回目だろうか。

「構わないが出来るのか?」

「はい。僕は一応王級魔法は使えますので。」

  そして国王は固まった。ついに驚きを通り越してしまった。実際には神級魔法も使えるのだがそんなこと言うと国王が気絶しそうなので辞めておく。

「…王級魔法まで使えるのか……。とりあえずフィリアに上級魔法以上の魔法を教える許可を出しておく。そしてレオン君。君は私の直属の魔法士団に入って欲しい。」

  そうしてレオンは悩みこんだ。

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