やはり、創造神の加護はチートでした

弥音 雪

31話 フィリアの杖を創造




  家に着くとレオンはフィリアを連れて庭に行く。

「ここがレオンのお家なのですね。」

「そうだよ。なかなか大きいでしょ?って言ってもフィリアの方が断然大きいもんね。」

  レオンはそう苦笑した。

「確かに私と比べてしまうのは辛いと思いますが、この大きさの家は貴族並に大きいですよ。正直驚いています。」

「へぇ、そうだったんだ。貴族の家とかあんまり見たことないんだよね。でもまぁ小さいよりかは良いかな。」

  そう話をしているうちに庭に着く。レオンはフィリアに庭に置いてある椅子を勧める。そしてテーブルを挟んで向かいにレオンが座る。

「それじゃ、今からフィリアの杖を作っていきたいと思うんだけど、まずは設計を考えようか。」

「分かりました!」

「じゃぁまずは……大きさかな。どのくらいの長さがいい?」

「だいたい1mほどでお願いします。1番慣れている物がだいたいそれぐらいでしたので。」

「なるほどね。そしたら次は握るところに関してだね。まずは材質を決めようか。一応ここにサンプルがあるから触って確かめてみて。」

  レオンはアイテムボックスからいくつかの木材と金属を取り出し並べた。そしてそれをフィリアが手に取り1つずつ確かめていく。

(やっぱり金属は嫌そうだな。)

  見ている限り木材に重点をおいているように見えた。そして最終的には2つに絞られた。しかしそこで止まってしまった。

「どうかした?」

「いえ、少し悩んでしまいまして…。こちらの方が触り心地はいいのですが、少し柔らかすぎるのです。ですがこちらの方は硬さは完璧なのですが触り心地が少し違和感を感じるのです。」

「分かった。触り心地はこの素材で硬さはこっちね。」

  そう言ってレオンは硬さを確認した後に触り心地が良い方の木材を手に持つ。そしてその木材に魔力を流し固くするように仕向ける。

「これでいいかな?」

  できた木材をフィリアに確かめてもらう。

「……っ!はい!想像していた物よりも手に馴染みます。ありがとうございます!」

「それは良かったよ。よし、後は細かいところを詰めていこうか。」

  それから20分ほど細かいところの意見を聞いていった。色や形はもちろん魔石や付与する魔法なども決めた。

「じゃぁ今から作るよ。」

  さっき話し合った設計に合うような物を創造魔法で作る。

(持ち手はさっきの木材で…そこから先はミスリルにして……そして自分の魔力で作った魔石をはめ込む…………よし。後は上手く繋げて魔法を付与するだけだな。)

  作り始めて30秒後。レオンの手元には1つの杖があった。

「しっかり出来ているね。はい、フィリア。」

  できた杖をフィリアに渡す。

「ありがとうございます!大切にします!」

「そう言ってもらえると嬉しいよ。」

(念の為確認しておくか。)

【種類】ミドルロッド

【耐久性】∞

【効果】破壊不可   魔法力極大上昇   魔力操作極大上昇   魔力袋   持ち主限定(フィリア)

  結果的に言えば成功していたようだ。ただし魔法に特化させすぎたかもしれない。そして魔力袋もしっかり出来ていた。

魔力袋・・・魔力を蓄えておくことが出来る。いつでも取り出し可能。

  とりあえず今は5万程度の魔力が入れるようにはしておいた。

「それじゃ少し試してみようか。」

「はい!」

  そう言ってレオンは時空魔法を使用する。そして2人共その中へ入っていく。

「今から的を出すから早速魔法を放って見ようか。」

「分かりました。」

  レオンは50m先に約50個ほどの的を出現させた。

「それじゃ始めて。」

「ウィンドランス!」

  すると前の時とは明らかに込められている魔力量が違う風の槍が的に向かう。速さも段違いに速く50mの距離を0.5秒で駆け抜けた。当然的は全て粉砕されている。

「……。」

  フィリアは思った以上の威力に固まってしまった。

「……この威力は凄いけど、しっかりと調節できるようにしようか。でないと危ないね。」

「そうですね…。」

  それから5分ほど慣れるために魔法を放っていた。たまに桁違いな威力が出たがそれも安定した。やはり魔力操作を付与しておいて良かったと思った。

「そろそろ慣れたみたいだね。大丈夫だとは思うけど怪我とかしてないよね?」

「はい!このミドルロッドの使い方もよく分かりました。怪我も大丈夫です。」

「それは良かった。これからはもう少し危ない魔法とかもやるけど何かあったらその都度必ず言ってね?」

「分かりました!」

「よし。それじゃ帰ろうか。送っていくよ。」

  そうしてレオンは空間に穴を空ける。そしてそこから出たところは王城の目の前だった。

「今は誰も気づかないよう魔法をかけてるよ。魔法を切りたいからついてきて。」

  レオンは人々の死角をついて目立たないところでフィリアにかかっている魔法を解いた。

「はい。これでもう大丈夫だよ。認識阻害魔法も解いてあるから。」

「はい。今日はありがとうございました!それではまた明日!」

「うんまた明日。」

  そう言ってフィリアは王城に戻って行った。

「さて僕も帰るか。」

  そうしてレオンも転移で自室に帰った。

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