やはり、創造神の加護はチートでした
30話 フィリアと散策②
(やっぱり人は多いいな。 )
  さっきよりは多少は少ないものの、依然として多いことに変わりはなかった。
「やっぱり人多いね。」
「そうですね。でも喜ばしいことじゃないですか。」
「まぁ、そうだね。おかげでいろんな物が手に入るし助かってるよ。」
「そういえばさっき思いついた良いことってなんですか?」
「え?聞きたい?」
「聞きたいです!」
「それじゃまずはカフェに行こうか。そこで教えてあげるよ。」
「分かりました。ではそこで必ず教えてくださいね!」
「約束するよ。」
  そう言って2人は大通りを進んでいき1つの落ち着いた雰囲気のカフェを見つけた。
「あそこに行ってみない?」
「いいですよ!」
  入ってみると人はいるもののそこまで多くなく、ゆっくりと休憩出来るだろうと思った。
「いらっしゃいませ。お二人ですか?」
「はい、そうです。」
「では案内しますね。こちらへどうぞ。」
  そう言われ案内された場所はカフェの隅の席だった。
「ごゆっくりどうぞ。」
  店員がメニューを置いて下がっていく。
「さて、まずは何か頼もうか。」
「そうですね。どれも美味しそうです。 」
  フィリアはメニューを広げて悩んでいる。
「レオンは何にするか決めましたか?」
「僕はこれにしようかな。」
  そう言ってメニューを指す。
「あ、いいですね!私も同じのにしますね。」
「うん。分かったよ。」
  フィリアも決まったところで店員を呼びメニューを頼んだ。
「それでレオン。良いことってなんですか?」
  ここぞとばかりに聞いてきたのでそれに応える。
「フィリアの杖をさっき探していたけど見つからなかったよね?」
「そうですね。どれも良い杖なのですが合うものはなかったです。」
  レオン自身もあそこにある杖はフィリアに合わないのは最初から薄々分かっていた。神眼で見てもフィリアが手に取った物が1番よかった。
「そう、だからフィリアに合う杖を作ればいいと思ってね。」
「え?それはそれなりのお金がかかるのでは?」
  フィリアはオーダーメイドだと思っているらしい。確かにオーダーメイドは普通の杖の2、3倍はかかる。しかし今回はオーダーメイドでは無い。
「いや違うよ。僕が作るんだ。」
「本当ですか?!」
  レオンは知らないことだがこの世界では杖を作れる人はそこまで多くない。生産系の人の中で20人に1人ぐらいだ。そしてその中でも超級を超える物を作れる人は国に1人いるかいないかだ。
「うん。本当だよ。だからこの後時間が余ったらもう少し付き合ってもらえないかな?」
「はい、分かりました!」
「ありがとう。それじゃぁこの後の予定を考えようと思ったけど、頼んだ品がきたみたいだね。」
  そう言うなり店員が運んできた。運ばれてきたのはパンケーキに似た物で見た目はとても美味しそうだ。
「じゃ食べようか。」
「はい。そうしましょう。」
  レオンは丁寧にナイフとフォークを使いパンケーキらしき物を口に運ぶ。
(ん!これはつくづくパンケーキっぽいな。少しぼそぼそするけど味はとても美味しい。)
  前世の時に食べていた味がこっちでも食べれて満足した。
「美味しいね。このシロップをかけても味が変わって楽しめるしね。」
「はい!とても美味しいです!今まで食べたことがないので新作でしょうか?」
「そうなのかな?でも確かに初めてみるね。これなら今度また来た時も期待できそうだね。」
「はい!また一緒に行きましょう!」
  そうして2人共食べ終わった。そしてこの後の予定を考える。
「この後なんだけどさ少し大通りからは離れようと思ってるんだけど、いいかな?」
「はい大丈夫ですよ。元々といえば私のわがままに付き合ってもらっている状態ですから。」
「そんなことはないよ。僕はフィリアと街を回るのはとても楽しいよ。だからあんまり気にしないでね。」
「ありがとうございます。」
  フィリアの紅茶を飲む勢いが少し早くなった気がするが些細なことなので気にしない。
「それじゃ、行こっか。」
  レオン達は席を立ち支払いを済ませた後に大通りを抜けるように歩いていく。
  抜けた後はある場所に向かって真っ直ぐ行く。
「レオン、ここは?」
「フィリアに見せたかった場所だよ。少し捕まっててくれない?」
  そう言ってフィリアに右手を差し出す。フィリアもそれに応え左手で握ってくれた。
  それと同時にレオンは魔法で城壁を登る。そして20mぐらい上がったところで城壁が終わった。
「よし、後ろを振り返るよ。」
  後ろを振り返るとそこにはこの王都の全体の景色があった。
「…美しいですね。」
  フィリアはその景色に圧倒されていた。
「そうだね。僕も最初ここに来た時は息を飲んだよ。僕達が住んでいた場所がここまで美しかったとは思わなかったからね。」
  そうしてしばらくの間城壁に腰を下ろし感慨に浸っていた。その景色はずっと見てても飽きず、むしろより美しく感じられた。そうして20分ぐらいが過ぎただろうか。
「そろそろ降りようか。」
「そうですね。この景色で時間を忘れていました。」
  そうして2人共城壁から降りた。
「よし、だいたい終わったしフィリアの杖を作ろうか!」
  フィリアの杖を作るためにレオンはフィリアを連れて自分の家に向かった。
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