やはり、創造神の加護はチートでした

弥音 雪

28話 レオンの実力の一端




「では次フィリアさんお願いします。」

  フィリアが行く前に声を少し声をかけた。

「フィリア全力でやっても大丈夫だからね。僕が結界を張っておくから。」

「分かりました、ありがとうございます。見ていてくださいね。」

  そう言ってフィリアは先生のところへ向かう。

「では始めてください。」

  そう先生が言うなりフィリアは魔法を発動する。

「ウィンドランス!」

  無詠唱で唱えられた魔法はフィリアの周りに20個の槍を作った。

(昨日よりも魔力が込められてるな。)

  レオンはそれに驚いた。同時にフィリアの槍が全ての的に向かって行く。

  結果は全ての槍が破壊されていた。周りの人は呆気に取られている。

「…無詠唱でこの威力ですか……。」

  そう先生が呟いた。因みにミロ先生は固まっている。

「どうでしたか?」

「とても良かったよ!昨日の時よりも魔力が込められてたしね。」

「ありがとうございます!」

「けど20個の的に20個の魔法は正直面倒でしょ?」

「そうですね…。20個全てをコントロールするのは確かに大変ですね。」

「それじゃ、最後は僕だから見ていて因みに属性は風でやるからね。」

  そう言ってレオンは先生のところまで駆け寄る。

「先生?最後は僕なので的を用意してもらっても良いですか?」

「すみません。呆気に取られていました。今、用意しますね。」

  そう言って20個の的を出現させる。

「すみません、先生さえ良ければ出来る限りの的を用意してもらって良いですか?少し実力を示しておきたいので。」

「分かりました。このぐらいでどうでしょう?」

  次は半径7mに50個ほどの的を用意させる。

「ありがとうございます。では始めますね。」

  そう言うとレオンは全員に結界を張る。

「レオンくん?これは?」

「被害が及ぶと悪いので。」

  そうしてレオンは的に向けて魔法を放つ。

「トルネード」

  レオンは半径10mの巨体な竜巻を発生させた。発生した竜巻は地面を抉り、的を破壊する。そして魔法を解除し視界が晴れた先には5mほど抉られた地面と粉々になった的があった。

「やっぱり範囲攻撃は便利だね。」

  そう言ってフィリアのところに戻る。当然周りの皆は固まっている。

「どうだったかな?」

「さすがに驚きました。あの規模の竜巻を無詠唱で……。」

「これくらいで驚いてちゃもたないよ?これからフィリアにも覚えて貰うんだから。」

「…頑張ります。」

  これにてテストは終わった。しかし10分間レオンとフィリア以外誰も動けなかった。

  教室に戻った後は各自身支度をして帰りの用意をする。

「レオン、この後は何かありますか?」

  フィリアが急に尋ねてきた。

「いや、特に何も無いよ。」

  基本はいつも暇なので予定が入っていることは多くはない。

「でしたら、1度私と街を回りませんか?」

  なんか意外な提案だった。魔法の練習とか、勉強とかだとてっきり思っていた。

「いいけど、なぜ?」

「今まで私はほとんどの時間を王城で過ごしてきました。なので他のところに行ったことがあまりないのです。」

  さすがにそれはあんまりだと思った。でも確かに王女を街に出して誘拐なんかされた日には遅いからと半分納得した。

「それで僕に案内して欲しいのね。でも良いの?許可とか必要じゃない?」

「許可ならもう取ってます!」

「分かった。それじゃ、行こうか!」

  今までに見たことないほどフィリアの目が輝いていた。

(よっぽど楽しみだったんだな。)

  そして先生が入ってきて簡単なホームルームを始める。内容は明日の予定などだ。他に話す内容もないらしくすぐに終わった。 

「それではレオン、行きましょう!」

「そうだね!まずはどこに行こうか?」

「レオンに任せます。あまり詳しくないので。」

「うーんそうだな……。まずは大通りに行こうか。そこなら色々売ってるし面白いと思うよ。」

「ではそうしましょう!」

  最初の行く場所が決まったところで教室を出る。

「あっ!フィリアってそのまま出たら不味くない?街の人とか混乱してしまうかも。」

「…!考えてなかったです。どうしましょう……。」

  フィリアがとても落胆しているのがよく分かる。

(何かないかな……、そうだ!)

「フィリア今から魔法をかけるけどいい?」

「どのような魔法なんですか?」

  フィリアは首を傾げ聞いてくる。

「認識阻害魔法だよ。これでフィリアを別の人と認識させることが出来るはずだよ。僕にはいつも通りのフィリアに見えるけどね。」

  説明を聞き終わるとフィリアはまた生き生きとしていた。

「ありがとうございます!これで気にしないでレオンと散策できますね!」

「そうだね!それじゃぁ魔法をかけるよ。」

「よし、これで大丈夫!じゃぁ、改めて大通りに向けて出発しようか。」

「はい!行きましょう!」

  そうしてレオンとフィリアは学園を出て街に繰り出した。

「やはり、創造神の加護はチートでした」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

  • ロキ

    最近チセあんまり出てないからチセが怒ってるかもね(*´꒳`*)

    1
コメントを書く