やはり、創造神の加護はチートでした

弥音 雪

20話 レオンVS騎士団長




(やっぱり王城は大きいな……。)

  初めて見る王城の中は大きい故か入り組んでいる。数分歩いた後

「よし着いたぞ。」

  目の前にはコロッセオに類似した闘技場があった。

「広いですね。」

「そうだな。なんたっていつもはここで200人ぐらい訓練しているからな。」

  そう話ながら舞台に降りていく。

「よし、こんなもんでいいか。」

  互いに距離を開けた後、確認する。

  そして審判役の人からルールを説明される。

「ルールは、相手を戦闘不能にさせる。または相手が負けを認めた時点で勝利とする。魔法の使用も可。ただし殺したり、重症を負わせるような行為は禁止とする。双方良いか?」

「はい。」

「問題ない。」

(そういえば初めての対人戦だな。)

  ふと思うと今にも審判が試合の開始を告げようとしている。

(引き締めていこう。)

「では……、始め!」

  コールと同時にブロウが物凄い速さで迫ってくる。まぁレオンから見たらスローモーションなのだが。

  レオンは迎え撃つため瞬時に剣を構える。

「はっ!」

  ブロウは渾身の力で袈裟斬りをする。レオンもそれに合わせて身体強化を施し、ブロウの剣を跳ね返す。

「なっ!?」

  ブロウは渾身の袈裟斬りを跳ね返された事に驚いたがすぐに気を引き締め、次は魔法を併用しながら速い剣技を振るっていった。

(少し速くなったな。魔法も使ってきたし、少し身体強化を上げるか。)

  身体強化を強くしたレオンは全てのブロウの剣を止め、魔法を切っていった。普通は魔法なんて切れないんだが……。

  全てを防ぎ切ったレオンは平然と試合の開始時と同じ場所に立っていた。

  一方のブロウは結構息が上がっていた。

(はぁ、はぁ、……。レオンはどれだけの力を持っているんだ。よし…。)

「紅蓮!」

  そう叫ぶとブロウの持つ剣が高密度の炎で覆われる。

(あれは物凄い魔力だな。)

  レオンも自分の剣に魔法を付与する。

「……付与、神火。」

  すると神々しい光が剣に纏う。

「なんだあの光は……。」

  驚いているのも束の間。レオンがブロウに向かい剣を振り下ろす。そしてレオンの剣に纏っていた光がブロウに一直線に向かう。

  ブロウはその光を迎え撃つべく全魔力を使い強化する。

「はぁぁっ!」

  勢いよく振り下ろされたブロウの剣は光に当たった。しかし一瞬だけ拮抗したがレオンの放った光には遠く及ばなかった。そしてブロウの剣が弾かれ目の前に光が来たが、当たるほんの一瞬前に光が消された。

「どうですか?」

  いつの間にか後ろに回っていたレオンに剣を当てられていた。

「参った。完敗だよ。」

  レオンは満足気に頷いた。そしてさっきからフリーズしている審判にコールをするように促す。

「審判さん?」

「……はっ!」

  完全にコールを忘れていたようだ。

「それまで!ブロウ団長の降伏により、勝者レオンとする!」

  こうして模擬戦が終わった。

「ブロウさん歩けますか?」

「いやもう少し待ってくれ。魔力をほぼ使ってしまったんだ。」

  レオンは魔力讓渡を作った。

「ブロウさん、少し手を出して頂けませんか?」

「ん?あぁ。」

  ブロウが出した手をレオンが握る。そして魔力讓渡を発動する。

「魔力が回復してる……!」

  ブロウの魔力の半分を回復し終わったところで手を離す。

「どうですか?もう立てますか?」

「あぁ!十分回復した。ありがとな!」

  そう言うとブロウは軽く腕を回したり、足を動かしたりしてみせた。

「いえ、大丈夫ですよ。」

(騎士団長で魔力が170000か……。)

「では一旦戻ろうか。」

「はい。」

  そしてまたさっきの部屋に戻った。

「いやぁ、まさか負けるとは思って無かったよ。」

「いえ、たまたま作戦が上手くいってただけですよ。正直僕もヘトヘトですよ。」

「そんなに謙遜すんなよ。たまたまで俺に勝てるやつはそういないからな。」

「そうですか。ではありがたく受け取っときます。」

「そうだ。俺が負けたら1つ願いを叶えるって話だったな。なんかあるか?」

「いえ、正直に今の生活で十分満足しているので特に欲しいものはありません。」

「そう言われても困るんだが……。本当に何も無いのか?」

「そうですね……。では僕に関する情報をなるべく外へ漏らさないで欲しいです。」

「なぜだか聞いていいか?」

「はい。1つ目は僕が動きにくくなってしまう恐れがあること、2つ目は僕のことを聞きつけた人に利用されたくないこと、3つ目は両親に迷惑をかけたくないこと。この3つが大きな理由ですね。と言ってもあと1年間だけですがね。」

「なるほど。だがなぜ1年間だけなんだ?」

「僕は来年、国立魔法学園を受験します。正直落ちる気がしないので、遅かれ早かれ僕の実力は多少はばれてしまうでしょう。」

「そうだったな。君はまだ7歳だったな。にしてもあそこを受けるのか。でもまぁ言った通り君なら余裕で受かるだろう。なんなら首席合格かもしれんよ?」

「そうですね。勉強を頑張れば狙えなくはないかな……。」

「否定はしないんだね。そうか、期待してるぞ!」

「ありがとうございます。」

  そうしてこの場はお開きになった。帰りはメイドが城門まで送ってくれた。

(まさか模擬戦をやるとは思わなかったな。)

  一応初めての対人戦だったレオンに取って、この模擬戦はとても役に立った。と言っても読み合いや作戦立てとかだが。

  家に帰ってからはいつも通り歴史の勉強をして、夕飯を食べ、寝た。

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コメント

  • キャベツ太郎

    ドラゴン2 魔の森以外は魔物貧弱説を提唱すんじゃね?

    0
  • ノベルバユーザー354375

    ある意味面白い、ハハハハッ wwww

    0
  • ドラゴン2

    騎士団長、ゴブリンキングに負けてる
    国滅びそう…

    5
  • 海神龍激

    魔法も使ったきたし
    になってますよ

    5
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